中古品:
¥2,500 税込
配送料 ¥250 5月28日 火曜日にお届け
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 1990年3月 新装版第3刷 状態良いです。当店はamazonコンディションガイドラインに準じて出品を行っておりますので、ご理解の上お買い求めください。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

全体主義の起原 3 ――全体主義 単行本(ソフトカバー) – 1974/12/12

4.3 5つ星のうち4.3 13個の評価

この商品には新版があります:

全体主義の起原 3――全体主義 【新版】
¥5,280
(28)
残り11点(入荷予定あり)
この現代の記念碑的著作の最終巻において、アーレントは、
国民国家と階級社会の崩壊ののちにアトム化した大衆の根無し草の混沌のなかから、
いかにして全体主義は形成されたか、その固有の本質は何であったかを探究する。
対象とするのは、全体的支配の二つの歴史的典型、1930年以降の
ナツィズムと1938年以降のボルシェヴィズムとである。

全体主義的統治は、階級を大衆に変容させ、政党に代えるに大衆運動をもってし、
権力中枢を秘密警察の掌中へと移行した。そしてこの奇妙な無構造性にもとづく国家形式を維持したのは、
不断のテロルの行使、非全体的世界にかんする虚偽のプロパガンダ、
実定法への侮蔑、氷のようなイデオロギーである。
この政治的現象の根底にあるのは、現代人の〈孤独〉であり、その無力感によって成る反政治的原理である。

ナツィ・ドイツは崩壊し、スターリンは死し、全体主義が過去のものとなったいまも、
この全体主義を構成した二十世紀の病理現象はなお存在し、むしろより鮮明な形をとってさえいる。
そうした終末の影さす時代と世界に向かって、アーレントは、“始まりが為されんために人間は創られた"との
アウグスティヌスの言葉をもって、本書を閉じるのである。


全体主義の起原 全3巻
1 反ユダヤ主義
2 帝国主義
3 全体主義
続きを読む もっと少なく読む

商品の説明

著者について

ハンナ・アーレント
Hannah Arendt
1906-1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。
著書『アウグスティヌスの愛の概念』(1929、みすず書房2002)『全体主義の起原』1-3(1951、みすず書房1972、1974)『人間の条件』(1958、筑摩書房1994)『ラーエル・ファルンハーゲン』(1959、みすず書房1999)『イェルサレムのアイヒマン』(1963、みすず書房1969)『革命について』(1963、筑摩書房1995)『暗い時代の人々』(1968、筑摩書房2005)『過去と未来の間』(1968、みすず書房1994)『暴力について――共和国の危機』(1969、みすず書房2000)『精神の生活』上下(1978、岩波書店1994)他、没後に編集されたものに『アーレント政治思想集成』全2巻(みすず書房2002)『思索日記』全2巻(法政大学出版局2006)『責任と判断』(筑摩書房2007)『政治の約束』(筑摩書房2008)『反ユダヤ主義――ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争――ユダヤ論集2』(みすず書房2013)など、またヤスパース、ハイデガー、メアリー・マッカーシーとの往復書簡集も邦訳されている。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (1974/12/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1974/12/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 376ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622020203
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622020202
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 13個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
ハンナ・アレント
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
13グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2014年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の290頁に「「Aと言った以上Bと言わなきゃならない」という言い方で彼らの議論を固めることをとりわけ好んだ・・」とのくだりがある。彼らとはヒットラーとスターリンである。この演繹論理を我が国の阿倍総理なども多用し、論理そのものよりも風に流され易いマスコミ・国民の間で共感を呼ぶような感を覚える。それはけっして我が国だけの風潮ではない。そうした政治経済社会の現代感覚に対して全体主義の「起源」を呼び覚ましてくれる貴重な書籍である。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
稀少本の傑作ですので、愛読書として楽しんでいけます🎵有り難うございました。
2013年10月1日に日本でレビュー済み
 全体主義論の古典のひとつである。
3分冊中の第3分冊であるが、この第3分冊を読めば、
アレントの全体主義論はわかる。

 アレントの全体主義論は、
かって冷戦時代、左派や容共リベラルの人びとは、まったく相手にしなかった。
それはアレントがナチズムとボルシェビズムを
等しく「全体主義」として、等価なものとして扱うからである。
(左派や容共リベラルは、ソ連を擁護したり、大甘の評価をしていた)
この傾向がまだ一部に残っており、アレント全体主義論の正確な理解を妨げているところがある。

 アレントはその全体主義論で「暴力」の重要性を強調している。
しかし、注意深く読むと、アレントは「全体的支配」として
全体主義の本質を把握していることが分かる。

「全体主義」は、だれが権力を握っているかということよりも、
権力がどの「範囲」まで及んでいるか(つまり、全体に及んでいるのかどうか)を問題にする概念なのだ。

 全体主義論のナンバー・ワンは、CJフリートリッヒの『全体主義的独裁と専制』(1954)である。
この本の方が、理論的に洗練されいているが、読んで面白いのは、アレントである。
(アレントの全体主義論を論じる人は、フリートリッヒその他の全体主義論との比較をぜひしてほしいのだが、
思想系の読者には、この視点がまったくない)

 スターリンが『君主論』を愛読し、青鉛筆でアンダーラインを引いていたとか、
スターリンの「地下鉄はモスクワが世界で初めてだ」という演説から、ソ連の工作機関の人びとが、
「イギリスの地下鉄を破壊せよ」という命令が近々出るものと受け取ったとか、いろんな面白いエピーソド出てくる。
後者は全体主義支配における政治的コミュニケーションの問題だ。

 ソ連、ドイツの政治についての基礎知識があれば、翻訳のできも良いので、どんどん読むことができる。
比較政治体制論、政治体制の類型論をやる上で、ぜひ読みたい本だ。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月7日に日本でレビュー済み
この本を読んだ時、この本をこれまでの人生で読んでこなかった事を後悔するでしょう。
それくらい衝撃的で、かつ、アーレントの凄さが凝縮された一冊です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート