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一般システム理論――その基礎・発展・応用 単行本 – 1973/7/11

4.3 5つ星のうち4.3 20個の評価

フォン・ベルタランフィによる〈一般システム理論〉の提唱(1945年)は、
ウィーナーの〈サイバネティクス〉(1948年)、シャノンの〈情報理論〉(1947年)などの
一連のシステム論的アプローチに先立つ先駆的業績である。

「これまで科学の統一といえば、あらゆる科学を物理学に還元すること、
あらゆる現象を物理学的なものに最終的に分解することと見られてきた。
私たちの見地からは、もっと現実味を帯びた科学の統一への視点を得ることができる。
世界の統一的な理解の基礎は、
あらゆるレベルの実在を物理学のレベルに還元するという、
おそらくむだであり、明らかに行きすぎた望みにではなく、むしろ
異なった分野における同形性に求められるだろう。」

一般システム理論は、無生物・生物・精神過程・社会過程のいずれをも貫く一般原理の同形性の根拠を究明し、
それを定式化する新しい科学の分野である。
本書は、提唱者自身によるシステム理論確立までの諸論稿を一書にまとめたもので、
前半では、近代科学の中での一般システム理論の起源とその発展過程、その数学的基礎について、
後半では、生物学、心理学・精神医学、社会科学への応用と、その哲学的帰結について論及されている。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (1973/7/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1973/7/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 314ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622025221
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622025221
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 20個の評価

カスタマーレビュー

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5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月20日に日本でレビュー済み
生物学や物理学の研究成果を心理学や歴史、社会学、経済学を含む多方面に応用し、一般システム理論という名の統一理論の可能性を提起した本。50年前の本だが、多分野に精通した著者の博学ぶりには驚かされる。

 政治学や経済学、看護学、組織理論などの分野で、著者が構想したシステムアプローチの系譜の考えは今の時代にも続いているが、著者が提唱するような連立微分方程式の体系として数学的に整理するアプローチは決して主流ではないように僕には見受けられる。(知らないだけかも?)それは現実問題、沢山の変数の設定と計測(数値化)、更に微分方程式の計算が難しいからだと思うが、コンピュータによるビッグデータ処理が可能な現在、このようなアプローチに再度取り組むような動きがあるのかどうか、個人的には気になる。
2016年4月13日に日本でレビュー済み
機械システムなどのような極めて限定された領域を考えるのではなく、開かれたシステム例えば生命システムなどを含めた、包括的システム論。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月14日に日本でレビュー済み
1968年刊行の原著、1971年英国版刊行に際しての変更部分に基づいて、訳書を1973年に刊行しています。記憶および記録をあとになって歴史として叙述していますので、開発当初、途上のありさまの活き活きとした在り方は、読者の推測の能力に委ねられることになります。

第1章 序論
 システムはいたるところに
 システム理論の歴史
 システム理論の方向

第2章 一般システム理論の意味
 一般システム理論の探究
 一般システム理論の目標
 閉鎖システムと開放システム ―― 伝統的物理学の限界
 情報とエントロピー
 因果性と合目的性
 オーガニゼーションとは何か
 一般システム理論と科学の統一性
 教育における一般システム理論 ―― 一般科学者の養成
 科学と社会
 最後の教訓 ―― 個人としての人間

第3章 いくつかのシステム概念の初等数学的考察
 システム概念
 生長
 競争
 全体性, 総和, 機械化, 集中化
 目的性(終局性)
 目的性のいろいろな型
 科学における同形性
 科学の統一性
 数学的システム理論の発展についてのノート(1970年)

第4章 一般システム理論の進歩
 システム科学のアプローチと目標
 一般システム研究の諸方法
 一般システム理論の進歩

第5章 物理学的システムとして考えた生物体
 開放システムとしての生物体
 開放科学システムの一般性質
 等結果性
 生物学的応用

第6章 開放システムとしてのモデル
 生命機械とその限界
 開放システムのいくつかの特徴
 生物学における開放システム
 開放システムとサイバネティクス
 未解決の問題
 結論

第7章 生物学におけるシステム理論のいくつかの側面
 開放システムと定常状態
 フィードバックとホメオスタシス
 アロメトリーと表面積法則
 動物の生長理論
 結論

第8章 人間の科学とシステム概念
 有機体論革命
 現代思想における人間像
 システム理論的な方向転換
 社会科学とシステム
 システム理論的な歴史概念
 システム理論から見た将来

第9章 心理学と精神医学における一般システム理論
 現代心理学の窮境
 精神病理学におけるシステム概念
 結論

第10章 カテゴリーの相対性
 ウォーフの仮説
 カテゴリーの生物学的相対性
 カテゴリーの文化的相対性
 遠近法主義的な見方
 注

付録 科学の意味と統一性

謝辞

のうちわけです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一般システム論の基礎を知りたくて購入しました。
中古でしたが、基本的なことを学ぶには十分だと思います。
ただし、専門書なので、専門的に必要とする方しか役には立たないと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日常に溢れる「システム」について本書ほど概念的に学べるものはないのではないだろうか。初学者にとっては難解な内容かもしれないが、せめて大学院生レベルではしっかりと読み込んでみることをオススメする。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月12日に日本でレビュー済み
 六件の感想文を読み、みなさんの頭の良さに感嘆する。私は正直に言って何が書いてあるのか分からなかった。でも、面白いと思う。何故か、人の足がいくら大きくても、ティラノザウルスの足を持つ人はいない。どんなに富を得て、名声を得て、地位を得て、仮に世界を征服した王者になったとしても、人の足の大きさが似たようなものであるように、生物には等価値性という天賦の宿命がある。それはあらゆる生物は、生命現象を閉じる時が来ると言うことだ。生命のシステムは、生きている時にあらゆる生き物に、何も認識していなくても複雑に働いている。仮に、食べ物を食べ、消化し、栄養として活動したり、筋肉を増やしたり、疲労をとったり、等々。この微妙で無限のシステムを知ろうとすると人智は及ばない。神様は人の愚かさを笑って、無限の秘密を隠している。頭がいいと言っても、悪いと言っても同じように似たものだ。大学院を出たから俺は大学の教授にしかならないと反っくり返っている人にも、冷や水を浴びせる論文である。私は、このように読みました。いかがでしょうか。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年9月29日に日本でレビュー済み
 本書を情報理論や制御工学などの自然科学に分類するのは間違っている。むしろ自然科学が切り捨ててきた領域を復活させる哲学書と理解すべきだ。
 ベルタランフィのもともとの専門である生物学では、生命体を細胞へ、細胞から分子へと下位の要素へと還元することで納得してしまっている。生物学に限らず自然科学は、非科学的だとして大切なものを切り捨ててきた。たとえ要素に分解したとしても、互いに作用しあう要素からなる全体から考察するという視点を忘れてはならない。

 本書は新しい科学のパラダイムの必要性を説いた諸論文を集大成したものである。世界観が修正されるほどの示唆に富む、挑戦的な著作である。ひとつ例を挙げておこう。
 ベルタランフィは、「私たちの思考は生物的、文化的にモデル化され、それに依存している」とし、「日本画」と「西欧画」の違いを説明する。「日本画」には影がないが、「西欧画」にはある。日本人は影をその人ではないので重要ではないとし、描かないのだという。調べてみると、広重「東海道五十三次」の関宿の版画では、確かに影はない。西洋画には必ず影がある。人は文化を抜きにしては語れないのだ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月26日に日本でレビュー済み
 Ludwig von Bertalanffy: "GENERAL SYSTEM THEORY - Foundations, Developments, Applications -"(1968)の邦訳が本書で、著者は一般システム理論の提唱者です。
 『成長の限界 - ローマ・クラブ人類の危機レポート - 』(1972年、ダイヤモンド社)は直後のオイルショックもあって注目を集めましたが、やはりシステム的アプローチが行われています。また、1990年代、複雑性の科学が注目を集めましたが、これも同様です。
 対象物をシステムと捉えて分析、対応を行うことは現代を生きる人間に不可欠なことです。翻訳が直訳的で読みにくい面はありますが、下記の目次の内容で数式も必要最小限にとどめられていることから、現在でも多くの人に読んで欲しい本です。

<< 目次 >>

序文

第1章 序論
第2章 一般システム理論の意味
第3章 いくつかのシステム概念の初等数学的考察
第4章 一般システム理論の進歩
第5章 物理学的システムとして考えた生物体
第6章 開放システムのモデル
第7章 生物学におけるシステム理論のいくつかの側面
第8章 人間の科学とシステム概念
第9章 心理学と精神医学における一般システム理論
第10章 カテゴリーの相対性
付録  科学の意味と統一性
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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