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幼児の対人関係 (メルロ=ポンティ・コレクション 3) 単行本 – 2001/9/1

4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (2001/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 276ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622030934
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622030935
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

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メルロ・ポンティ
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「幼児の対人関係」は、ラカンの〈鏡像段階〉論を世間にわかりやすく広めた名講義です。生後六ヶ月に達した幼児は、鏡に映った自分の姿を見て喜ぶようになります。人間は自力で自分の姿を見ることができないので、鏡を見て〈自分自身の観客〉たりうるのです。鏡像は自分自身への反省を可能にし、自分自身の理想像も形成します。
メルロ先生はこの講義でルネッサンス期の遠近法が教育によって後天的に学ばれることを指摘していますが、これは東浩紀が『郵便的不安たちβ』で書いたことと親和性が高いお話ですね。東浩紀も、鏡像段階と遠近法について説明していました。なお、みすず書房の『見えるものと見えないもの』にも、より発展したメルロ先生の鏡像段階論の断片が掲載されていましたので、興味がある方はそちらも是非。

「表現と幼児のデッサン」では、遠近法の見方を教育されていない幼児のデッサンが論じられます。奥行きがあってリアルな絵が描けるのは素晴らしいことですが、幼児やセザンヌのように独創的な絵もまた良きですね。
「映画と新しい心理学」は、メルロ先生にしては珍しい映画論です。メルロ先生は、「映画は考えられるのではなく、知覚されるのだ。」という清新な映画論を語っています。映画は人間の行為や行動を与え、映像を知覚した観客を感動させるのです。メルロ先生の映画論は俳優の演技やアニメの作画などが視聴者に与える感動の重要性を喚起するものでして、作画オタクや演出オタクが喜びそうな内容だと思いました。

「人間と逆行性」は心理学とあまり関係が無い講演で、「他者の知覚と対話」は何だかよくわからない文章でした。私の頭が悪いのかしらと思いましたが、訳者の木田さんも後書きで「(「他者の知覚と対話」の内容は)あまりはっきりしない」と言っていたので安心(?)しました。「他者の知覚と対話」は、メルロ先生の遺稿を精査するガチ勢でもない限りは面白くない文章ではないでしょうか。「モースからクロード・レヴィ=ストロースへ」の内容には、木田さんによると「意図的な歪曲」が含まれているそうです。構造主義に詳しくない私がこの文章を鵜呑みにしたら理解がおかしくなりそうなので、さいごの文章は話半分に読みました。

この本には以上6篇の考察が収録されていますが、その中の白眉は一番初めの表題作「幼児の対人関係」であり、続く2篇もかなり良かった。残りの3篇は出来にちょっと難があるので、私には面白いと思えませんでした。