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認識問題 4 ~ヘーゲルの死から現代まで 単行本 – 1996/6/26
『シンボル形式としての哲学』をはじめとする
ドイツの哲学者カッシーラーの数ある著作のなかでも、
1906年から亡命のさなかまで書きつがれ、
アメリカでのその死後に最終巻が刊行された本書は、
まさに彼のライフワークであった。
「知の全体をただ一人で体系化し組織しようと望むことが哲学に許されていた
壮大な建築物の構想の時代は、われわれにとっては過ぎ去ってしまった。
しかし、綜合と総覧、概観と概要への要求は依然として存在しつづけているのであり、
この種の体系的な展望に立ってのみ、
個々の現象の真に歴史的な理解は得られるのである」
カッシーラーがこう語っているように、
認識問題、つまり哲学的な歴史記述とは、
特定の思想系列の登場やその時間的な経過をそのまま描くのではなく、
その原理的な意味や成果を発見し、記述するものである。
ニコラウス・クザヌスに始まり、デカルト、スピノザ、ライプニッツ、
啓蒙の時代をへて、ヘーゲル、アインシュタインまで、まさしくヨーロッパ近代全体の思想や諸科学の場や意味を辿ろうとする、
大胆かつ詳細きわまる試みが、『認識問題』全4巻である。
本書は、その最終巻にあたる。
へーゲルの死以後1932年までの精密科学、生命科学、歴史学をテーマとした、
博学と思索の結晶である。
現代を読み解くのに不可欠な、古典の名に恥じない大著を、ここに公刊する。
全4巻(5冊)
ドイツの哲学者カッシーラーの数ある著作のなかでも、
1906年から亡命のさなかまで書きつがれ、
アメリカでのその死後に最終巻が刊行された本書は、
まさに彼のライフワークであった。
「知の全体をただ一人で体系化し組織しようと望むことが哲学に許されていた
壮大な建築物の構想の時代は、われわれにとっては過ぎ去ってしまった。
しかし、綜合と総覧、概観と概要への要求は依然として存在しつづけているのであり、
この種の体系的な展望に立ってのみ、
個々の現象の真に歴史的な理解は得られるのである」
カッシーラーがこう語っているように、
認識問題、つまり哲学的な歴史記述とは、
特定の思想系列の登場やその時間的な経過をそのまま描くのではなく、
その原理的な意味や成果を発見し、記述するものである。
ニコラウス・クザヌスに始まり、デカルト、スピノザ、ライプニッツ、
啓蒙の時代をへて、ヘーゲル、アインシュタインまで、まさしくヨーロッパ近代全体の思想や諸科学の場や意味を辿ろうとする、
大胆かつ詳細きわまる試みが、『認識問題』全4巻である。
本書は、その最終巻にあたる。
へーゲルの死以後1932年までの精密科学、生命科学、歴史学をテーマとした、
博学と思索の結晶である。
現代を読み解くのに不可欠な、古典の名に恥じない大著を、ここに公刊する。
全4巻(5冊)
- 本の長さ443ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日1996/6/26
- ISBN-104622031949
- ISBN-13978-4622031949
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
クザヌスからアインシュタインまで、ルネサンス以前から現代まで500年に及ぶヨーロッパの知の場と意味の変遷を跡づけた記念碑的大著全4巻。19~20世紀の精密科学・生命科学・歴史学を中心に論じる。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (1996/6/26)
- 発売日 : 1996/6/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 443ページ
- ISBN-10 : 4622031949
- ISBN-13 : 978-4622031949
- Amazon 売れ筋ランキング: - 781,499位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 673位ドイツ・オーストリアの思想
- - 1,433位西洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月25日に日本でレビュー済み
本書の圧巻は、第1部で、現代数学と物理の歴史的な推移を、「実体概念と関数概念」よりも簡潔に分かりやすく論述している。「実体概念と関数概念」の息のつまるような密度には比べることはできないが、「実体概念と関数概念」では、論理分析と歴史的記述が絡まって、読者側の知識量が追いつかないと(僕はそうだった)、たいへんきついところもあるが、本書の第1部はそれより読みやすく、平明で、「実体概念と関数概念」の良いサポートになった。しかし、一般に、カッシーラーの翻訳は、どうも読みにくく、分かりにくいことが多いのだが、「実体概念と関数概念」と本書第1部は、題材の難解さを別にすれば、実に行きとどいた達意の翻訳で、哲学的思考のだいご味を十分伝えてくれる。英米墺系の論理実証系の科学哲学がチャチに思えるほどであった。カッシーラーはやはり数学、物理化学の素養と思考に向いているのか、或いは、その分野の思考の土台に迫る思考が独特なのか、却って、人文系の哲学や思想の論述は翻訳のせいか、どれも芳しい印象はなかった。「自由と形式」など実に魅力ある題材なのだが、どうも翻訳のせいだろうか、迫ってくるものがないが、つぶさに読んでみると、思想家同士の比較を通じて実に的確な指摘がある。すると分野の得手不得手というより、翻訳者が人文系の哲学の先生だとカッシーラーの思考と種類が違いすぎて、うまくいっていないような気がする。