ポーコック自体は有名ですが、和訳されているのは「マキャベリアン・モーメント」や「島々の発見」などの大著が多く、和訳されている中では、本書が一番コンパクトな形で理論を提供すると思われる。
とくに序論「政治思想史の技法の状態」は「使用される慣用句」に注目しながら、ソシュール的な言語学な観点から、言説から歴史を意義付けるポーコックの考え方が端的に示されており、他のポーコックの著作を読む際にも多いに参考になる。
惜しむらくは、訳文がやや直訳的で表現が硬いことであるが、それでもなお本書の存在意義は失われないと考える。
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徳・商業・歴史 単行本 – 1993/10/1
- 本の長さ421ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日1993/10/1
- ISBN-104622034905
- ISBN-13978-4622034902
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
近代の商業社会の抬頭に伴う"ヴァーチュー(徳)"から、"マナー(作法・生活様式)"への重心移動をモチーフに、18世紀イギリスの政治思想を言説史の方法で読み解く画期的な思想史研究。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (1993/10/1)
- 発売日 : 1993/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 421ページ
- ISBN-10 : 4622034905
- ISBN-13 : 978-4622034902
- Amazon 売れ筋ランキング: - 768,503位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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いわゆる団塊の世代。良き社会とはどのような社会かについて関心を抱いてきた。思想史を専攻して研究者となって半世紀近くになる。甲南大学、京都大学、愛知学院大学に40年余り勤務。啓蒙、特にスコットランド啓蒙について、専門的な論文を書き、本にまとめ、共同研究をし、また翻訳も担ってきたが、残念ながら一般に広く読まれる仕事は実現できていない。『スコットランド啓蒙思想史研究』、『啓蒙と改革』、『アメリカ啓蒙の群像』の三冊が主著である。ポーコック教授の共和主義思想史研究『マキァヴェリアン・モーメント』は友人との共訳だが、難解であるものの、比較的読まれているようで喜んでいる。キャロライン・ロビンズ『イギリス18世紀のコモンウェルスマン』も、共和主義思想史の古典として、参照してほしいと願っている。
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