今年、訳者の村岡先生と交流させていただくようになって
この本の存在を知り、即購入して、一気に読みました。
戦争ものは、映像など感覚的・視覚的に接する機会が多かったので
文字で接するのはとても新鮮でした。
本の中の時間の流れがあまりにもゆっくりなためか、本当にじわじわと
迫りくる恐怖がありました。ラストを読んだ時の身震いと言ったら・・・。
読み終わった日の夜は悪夢で目が覚めたほどです。
スポットライトが当たらない場所での、確実に進行していた現実。
戦争を扱った作品にはほとんど触れてきたつもりでしたが、政治に翻弄されるということの怖さを改めて実感しました。
政治に無関心でいることはできないはずなのに・・・今の日本を思いました。
この作品に触れられて良かったです。
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バーデンハイム1939 単行本 – 1996/11/23
- 本の長さ181ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日1996/11/23
- ISBN-104622046075
- ISBN-13978-4622046073
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
数か月後にはヒトラーの侵略が始まろうとする1939年春のヨーロッパ。ウィーンにほど近い架空の保養地バーデンハイムを舞台に、簡潔な文章と寓話のような語りで綴るメランコリー。アッペルフェルド初期の傑作。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (1996/11/23)
- 発売日 : 1996/11/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 181ページ
- ISBN-10 : 4622046075
- ISBN-13 : 978-4622046073
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,196,036位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,601位その他の外国文学研究関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年7月4日に日本でレビュー済み
ナチスによるユダヤ人迫害を書いた作品はフィクション・ノンフィクション含めていろいろあるが、この小説はその中でも異色の作品である。
舞台はウィーンに近い架空の保養地バーデンハイム。この町のユダヤ人たちが、じわじわと行動を規制されていき、最後に強制移送される様子が描かれているのだが、当のユダヤ人たちは自分たちの身に何が起こっているのか全く気づかない。正しい情報をえるすべもなく、何が何だかよくわからない状態のまま、ナチスの手におちていくユダヤ人たちの様子が、淡々と描かれているがゆえにおそろしくリアルである。読み終わったあとで、背筋に寒気が走る。
ユダヤ人迫害についてだけではなく、国家による情報操作の恐ろしさをひしひしと感じる作品である。
舞台はウィーンに近い架空の保養地バーデンハイム。この町のユダヤ人たちが、じわじわと行動を規制されていき、最後に強制移送される様子が描かれているのだが、当のユダヤ人たちは自分たちの身に何が起こっているのか全く気づかない。正しい情報をえるすべもなく、何が何だかよくわからない状態のまま、ナチスの手におちていくユダヤ人たちの様子が、淡々と描かれているがゆえにおそろしくリアルである。読み終わったあとで、背筋に寒気が走る。
ユダヤ人迫害についてだけではなく、国家による情報操作の恐ろしさをひしひしと感じる作品である。