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その音楽の<作者>とは誰か リミックス・産業・著作権 単行本 – 2005/7/22
増田 聡
(著)
つくり手と聴き手の境界領域を、細心の緻密さで分析し、錯綜する音楽シーン理解への突破口を開く重要な書。理論的な発展目覚ましい英米圏の研究蓄積を踏まえ、〈作者〉〈作品〉概念の再構築を試みる。「作者性」の核心を衝いた、ポピュラー音楽文化論の最前線を示す一冊。
社会に溢れる音楽は、それがいかにありふれた、何とでも取り替え可能なものであったとしても、「誰か」の能動的行為の所産であることには変わりない。その誰かの労働/仕事/作品はまた、その対価をも要求することにもなるだろう。「これは私の《作った》音楽だ」という声が、至る所から聞こえてくる。経済とロマン主義が音楽の上で交錯する。
では「その音楽」は誰のものか? あるいはそもそも「その音楽」とは何を指すのか? 茫漠とした問いではあるが、それを伝統的な美学の用語によって定式化するならば「音楽における〈作品〉あるいは〈作者〉とは何か? そして両者の関係とは何か?」という本書の問いとなる。
本書では、クラブ・ミュージックの技術的基盤、音楽産業の構造変容、著作権の思想史を通じて、現代ポピュラー音楽の「作者性」の布置状況を明らかにした。ポストモダニストが声高に叫ぶ「作者の死」というスローガンを疑い、現実の「拡散する作者」の在り様へと肉薄する思考を提示する。
社会に溢れる音楽は、それがいかにありふれた、何とでも取り替え可能なものであったとしても、「誰か」の能動的行為の所産であることには変わりない。その誰かの労働/仕事/作品はまた、その対価をも要求することにもなるだろう。「これは私の《作った》音楽だ」という声が、至る所から聞こえてくる。経済とロマン主義が音楽の上で交錯する。
では「その音楽」は誰のものか? あるいはそもそも「その音楽」とは何を指すのか? 茫漠とした問いではあるが、それを伝統的な美学の用語によって定式化するならば「音楽における〈作品〉あるいは〈作者〉とは何か? そして両者の関係とは何か?」という本書の問いとなる。
本書では、クラブ・ミュージックの技術的基盤、音楽産業の構造変容、著作権の思想史を通じて、現代ポピュラー音楽の「作者性」の布置状況を明らかにした。ポストモダニストが声高に叫ぶ「作者の死」というスローガンを疑い、現実の「拡散する作者」の在り様へと肉薄する思考を提示する。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2005/7/22
- ISBN-104622071258
- ISBN-13978-4622071259
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登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2005/7/22)
- 発売日 : 2005/7/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4622071258
- ISBN-13 : 978-4622071259
- Amazon 売れ筋ランキング: - 793,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
著者について
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北九州市出身
1994年 大阪大学文学部卒業
2000年 大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)
現在、大阪市立大学大学院文学研究科准教授
専攻:音楽学、メディア論
主要著書:増田聡・谷口文和『音楽未来形—デジタル時代の音楽文化のゆくえ』(洋泉社、2005年)
増田聡『その音楽の〈作者〉とは誰か—リミックス・産業・著作権』(みすず書房、2005年)
増田聡『聴衆をつくる—音楽批評の解体文法』(青土社、2006年)
カスタマーレビュー
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