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エドワード・サイードOUT OF PLACE 単行本 – 2006/4/1
「パレスチナという巨大な問題の底知れぬ奥深さに恐れおののきながら、サイードのテキストだけを指針に中東諸国を旅して廻った。永遠に失われたパレスチナでのサイード一家の痕跡を描いた自伝「OUT OF PLACE」を、将来に向けた共生の夢物語として読みかえられないかと願って、旅を続け、多くの人々と出会った。
故郷を奪われたパレスチナ難民も、様々なディアスポラ体験の末にイスラエルに辿りついたユダヤ人も、境界線上で生きていることには変わりがない。その不安定で揺れ続けるアイデンティティを大らかに受けとめようとする人々を通してなら、そこにサイードが終生希望を託そうとした未来が見えると思った。OUT OF PLACEであることは、あらゆる呪縛と制度を乗り越える未来への指針なのかもしれない」(佐藤真)
『阿賀に生きる』『SELF AND OTHERS』ほかで知られる日本屈指のドキュメンタリー映画作家・佐藤真が渾身のロードムービーを完成させた。『エドワード・サイードOUT OF PLACE』である。本書はその採録シナリオ全編、ロケハンから編集にいたるまでを詳細に綴った監督の制作ノートに加え、チョムスキー、バレンボイムほか本編でカットされた膨大な関係者インタビューを復元収録(図版72点、地図1点)。パレスチナ周辺で何が起こり、何が考えられているかについて明快なメンタルマップを提示する最良のサイード入門書。
故郷を奪われたパレスチナ難民も、様々なディアスポラ体験の末にイスラエルに辿りついたユダヤ人も、境界線上で生きていることには変わりがない。その不安定で揺れ続けるアイデンティティを大らかに受けとめようとする人々を通してなら、そこにサイードが終生希望を託そうとした未来が見えると思った。OUT OF PLACEであることは、あらゆる呪縛と制度を乗り越える未来への指針なのかもしれない」(佐藤真)
『阿賀に生きる』『SELF AND OTHERS』ほかで知られる日本屈指のドキュメンタリー映画作家・佐藤真が渾身のロードムービーを完成させた。『エドワード・サイードOUT OF PLACE』である。本書はその採録シナリオ全編、ロケハンから編集にいたるまでを詳細に綴った監督の制作ノートに加え、チョムスキー、バレンボイムほか本編でカットされた膨大な関係者インタビューを復元収録(図版72点、地図1点)。パレスチナ周辺で何が起こり、何が考えられているかについて明快なメンタルマップを提示する最良のサイード入門書。
- 本の長さ249ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2006/4/1
- ISBN-104622072114
- ISBN-13978-4622072119
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登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2006/4/1)
- 発売日 : 2006/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 249ページ
- ISBN-10 : 4622072114
- ISBN-13 : 978-4622072119
- Amazon 売れ筋ランキング: - 380,266位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 62位イギリス・アメリカの思想
- - 653位西洋哲学入門
- - 23,611位歴史・地理 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に良い商品です。楽しくさせてくれますし、いろいろとためになることがあります。
2006年4月30日に日本でレビュー済み
本書は映画『エドワード・サイード OUT OF PLACE』(2005年シグロ製作,佐藤真監督)の公式ガイドブックである。公式ガイドブックといえど、200頁を超えるしっかりとした分量の単行本であり、佐藤氏が抱える200本を越える取材テープで編集しきれなかったシーンを網羅して解説を加えたり、スクリーンに注視しても判然としなかった映画製作の柱が何であったのかが記されている。また、サイード家や彼が生前教鞭をとっていたコロンビア大学を中心とした知識人人脈に対するフォーマルなインタビューを再掲しつつ、サイードと同様にエグザイルを余儀なくされている中東諸国の市井の人々にも目をむけ、彼らの肉声をしっかりとシナリオとして収録しており、映画を補完する一冊としての役割を担っている。おそらく本書を読んだだけでは映画の内容はつかめないし、逆に映画だけでは複数の言語が混沌とスクリーンに描き出されているので理解不可能であろう。本書と映画を突き合わせることで、特にエドワード・サイードが生涯の《後期》にとりくんだ音楽ワークショップ(ウェスト=イースト・ディバン)を含めた、かれの記憶全谷に読者は近づけるのではないだろうか。
主なインタビュー内容
マリアム・サイード(夫人)
ワディー・サイード(長男)
ナジュラ・サイード(長女)
マイケル・ウッド(英文学)
ノーム・チョムスキー(言語学)
ダニエル・バレンボイム(音楽家)
主なインタビュー内容
マリアム・サイード(夫人)
ワディー・サイード(長男)
ナジュラ・サイード(長女)
マイケル・ウッド(英文学)
ノーム・チョムスキー(言語学)
ダニエル・バレンボイム(音楽家)
2006年12月8日に日本でレビュー済み
世界の一流のドキュメンタリー映画作家は、小川伸介だろうがワイズマンだろうが、みな観客に世界の関節をはずすような驚きを与えるものである。観客が予想だにしていなかった世界の新しい相貌を垣間見させるのが真にすぐれたキュメンタリー映画作家である。しかるにこの佐藤真のドキュメンタリー映画には、そのような意味での驚きがまったくない。単なるジャーナリストの目で世界を見ているにすぎない。サイードという、すでにすぐれた自伝も翻訳されている有名人の人気にあやかって、すでに誰もが知っていることを追体験しているにすぎない。残念ながらドキュメンタリー映画作家として、もっとも自堕落な方法論に堕している。猛省を促しておきたい。
2007年5月22日に日本でレビュー済み
自分のルーツを探求するのは人間の性だ。
土地に翻弄され続けた自分の人生を通して自分のアイデンティティーをを問い続けたサイードが最後にたどり着いた答えが
「OUT OF PLACE」。
「土地」という枠組にとらわれずに
イスラエルとパレスチナを「ニ民族一国家」として共存を目指した彼をただの理想家と済ますことは出来ない。
土地に翻弄され続けた自分の人生を通して自分のアイデンティティーをを問い続けたサイードが最後にたどり着いた答えが
「OUT OF PLACE」。
「土地」という枠組にとらわれずに
イスラエルとパレスチナを「ニ民族一国家」として共存を目指した彼をただの理想家と済ますことは出来ない。