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隠喩としての病い,エイズとその隠喩 新装版 単行本 – 2006/5/1

4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

「聖書や『共産党宣言』やヒトラーの『我が闘争』の修辞の戦略を読み解くケネス・バーク。バルザックの中篇小説やファッションやレスリングの記号学的な仕組みを読み解くバルト。この二つの批評の範例のもとで、ソンタグは人間の生と死に直接からんでくる結核と癌とエイズの隠喩を読み解くのである。人間の体に起こる出来事としての病いはひとまず医学にまかせるとして、それと重なりあってひとを苦しめる病いの隠喩。つまり言葉の暴力からひとを解放すること、それをめざす彼女の批評は、ここでも啓蒙の動きとなって実現するのである。それは言葉の最もラディカルな意味において健康な批評となるだろう」(訳者あとがき)。
西欧の文化=権力が病い=病者におしつけてきた不健康な表象を批判し、自らの癌体験をもとに病いそのものを直視した本書は、卓抜な〈病いの記号論〉であると同時に、1980年代にひそかに進行していた一つの知的活動を代表する成果、今なお知的刺戟の源でありつづける古典なのである。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (2006/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622072246
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622072249
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

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スーザン・ソンタグ
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上位レビュー、対象国: 日本

2010年7月19日に日本でレビュー済み
スーザン・ソンタグの「ロラン・バルト論」を読むと彼女の批評スタイルがバルトから影響を受けたものであると解る。構造主義系の批評家である。若いときはその美貌から日本でもファンが多いがスーザン・ソンタグ論というのを読んだことがない。「反解釈」を学生時代に読んだがさっぱり理解できなかった。構造主義はアルチュセールしか知らなかったのでスーザンは正体不明に見えた。構造主義者はもとはマルクス主義者が多いが彼女は「パルチザン・レビュー」に関わっていたからトロツキスト系のグループに近い?ユダヤ系だし。それはともかく「病気」に関する著作は精神病を除いて読むのは気が重い。「わたしエトセトラ」で彼女が乳がんに冒されていることを知っていたから。「闘病」とか病気に関して軍事用語をよく使うことがある。それは何故なんだろ?そのことを深く考えた人はいままでいなかった。スーザンの病の記号論の組み換えは統合失調症患者の「妄想」分析に応用できるのではなかろうか?彼女の冥福を祈る。9・11後の好戦的どんちゃん騒ぎの中でテレビの討論番組で好戦馬鹿を相手に冷静に軍事報復反対を唱えたスーザンには感動した。
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