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マリア・シビラ・メーリアン―17世紀、昆虫を求めて新大陸へ渡ったナチュラリスト 単行本 – 2008/9/23

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

「ダーウィンよりも早く、フンボルトよりも前に、オーデュボンにも先んじて、マリア・シビラ・メーリアンは科学の発見を企ててヨーロッパから新世界に渡った。」それは1699年、彼女が52歳の年。アムステルダムで画家としての地位も確立した彼女を危険な旅へと駆り立てたのは、幼いころから続けてきた昆虫の変態の研究だった。
1970年代以降、遺された絵や習作ノートが200年以上を経て世に出てから、ナチュラリストとしてのメーリアンの再評価がはじまった。なかでも注目されているのは、リンネ以前の時代、昆虫の定義すら定まっておらず、昆虫が象徴的観念や伝説と実体との混合物だった時代に、生物としての形態そのものを捉えていたことだ。環境との関わりの中で生物を捉える生態学的な視点も、何世紀も時代に先駆けていた。
著者は残された資料を渉猟し、メーリアン家の出版業と当時の商業文化、科学としての体系化以前の生物学の様相、アムステルダムという都市の役割、駆け込み寺となった宗教共同体の影響など、稀有な才能を形作った興味深い背景を掘り起こす。
この人も奇特に生まれついたのではなく、やはり時代の要請のなかで、自らに率直な生き方を臆せず選んでいるうちに我知らず傑出した存在になっていたのだ。そんなメーリアンの囚われない、虫めづる魂に、誰もが鼓舞されずにはいられないだろう。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (2008/9/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/9/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 357ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622074117
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622074113
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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キム・トッド
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上位レビュー、対象国: 日本

2008年12月29日に日本でレビュー済み
読み終わって、300年以上も昔で、しかも女性で、ここまでの、生物に対する情熱はなんだろう、、、と思いました。
彼女は、300年以上前のドイツに生まれました。実家は、印刷や美術に関係する家。当時の一般庶民の女性としては高い教育だったとは思いますが、正規の美術や、生物の教育を受けたわけではありません。若くして、植物画家として認められていきます。子供の頃から、虫が好きで、虫の幼虫を捕まえ、さなぎを捕まえ、観察する、孵す事をして、虫の変態を克明に記録していました。
そして、50歳を超えてから、取り付かれたように、南アメリカへと旅立ちます。自分の作品を売り払って、、。そして、数年を現地でくらし、現地の植物や、昆虫を克明に記録に残しているのです。
いろいろと学問の基礎が成立しだした時代ではあります。しかし、誰かに教えられた訳でもないのに、一つのものを、ただひたすらに観察する、育てる、生態をしる、記録する、、、、やり続けたこの人のすごさを感じます。彼女の情熱や、50歳過ぎての、南米への渡航、、、生物関係に関わる同性として、とても勇気づけられた気がします。
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