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パウル・クレー―遺稿、未発表書簡、写真の資料による画家の生涯と作品 単行本 – 2008/10/24
著者は画家パウル・クレーの一人息子で、元来の職業は舞台演出家だったが、1948年以来クレーの故郷ベルンに住み、父である画家が遺した夥しい作品やクレーに関するあらゆる種類の資料の収集・管理・研究にあたっている。彼による父クレーの生涯と作品に関する評伝が本書である。
本書の母体になっているのは言うまでもなく著者が父についてもっている思い出と愛情である。クレーの生活と制作の実際について、この著者以上によく知っている人は他にないだろう。しかし主観的告白に陥るのを避けるために、著者は自己の記憶を客観的記録によって裏づけ、豊富な資料を縦横に駆使して画家の姿を描き出し、遺作保管者にふさわしい綿密な考証を行っている。
さらに本書には画家がその妻をはじめ、父や姉や息子に宛てた未発表の多くの手紙が収録されていて、それらは家庭人としてのクレーの姿を浮びあがらせると共に、『日記』とならんでわれわれをクレーの内的世界に導く貴重な手がかりを提供している。
また家族宛の手紙のほかに、カンディンスキーやフランツ・マルクなどとの往復書簡が発表されており、これらの友人たちとの交わりの叙述は、バウハウスを中心とする芸術運動の記録として美術史的にも興味ある資料である。その他、クレー自身が書いた自伝的覚書や、クレーの姉の手になる回想や、『創造の信条告白』の最初の草稿など、本書が含んでいる多くの未発表の資料は、著者自身の思い出と共に、この書物に特別の重要性を与えている。
本書の母体になっているのは言うまでもなく著者が父についてもっている思い出と愛情である。クレーの生活と制作の実際について、この著者以上によく知っている人は他にないだろう。しかし主観的告白に陥るのを避けるために、著者は自己の記憶を客観的記録によって裏づけ、豊富な資料を縦横に駆使して画家の姿を描き出し、遺作保管者にふさわしい綿密な考証を行っている。
さらに本書には画家がその妻をはじめ、父や姉や息子に宛てた未発表の多くの手紙が収録されていて、それらは家庭人としてのクレーの姿を浮びあがらせると共に、『日記』とならんでわれわれをクレーの内的世界に導く貴重な手がかりを提供している。
また家族宛の手紙のほかに、カンディンスキーやフランツ・マルクなどとの往復書簡が発表されており、これらの友人たちとの交わりの叙述は、バウハウスを中心とする芸術運動の記録として美術史的にも興味ある資料である。その他、クレー自身が書いた自伝的覚書や、クレーの姉の手になる回想や、『創造の信条告白』の最初の草稿など、本書が含んでいる多くの未発表の資料は、著者自身の思い出と共に、この書物に特別の重要性を与えている。
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2008/10/24
- ISBN-104622074281
- ISBN-13978-4622074281
登録情報
- 出版社 : みすず書房; 新装版 (2008/10/24)
- 発売日 : 2008/10/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 298ページ
- ISBN-10 : 4622074281
- ISBN-13 : 978-4622074281
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,488,470位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,254位外国人画家の本
- カスタマーレビュー:
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