概ね悪くない翻訳だと思われます。がしかし、ある章に関してだけは頂けない。こればかりは頂けないという、何を書いているのか意味が分からない日本語が書かれている。その章は、私自身が日本語の添削をしつつ読みました。その章の翻訳者の見識を疑う程です。
全体としては分かりやすい日本語で、中には凄く読みやすい章、読みにくい章がありますが、翻訳学という学問を勉強するのに最適な本なのは疑いようもありません。
翻訳学という学問を学びたい方はこれで十分だと思われます。がしかし、何度も書きますが、途中で何書いてるんだこの人はとなる箇所に面食らわないようにお気を付けを!
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翻訳学入門 単行本 – 2009/5/23
ジェレミー・マンデイ
(著),
鳥飼玖美子
(翻訳)
本書は、ダイナミックで発展めざましい翻訳分野の主要研究が分かりやすく解説された優れた書物である。ベストセラーの教科書で、世界中の翻訳コースで使用されている。
著者マンデイは、各章ごとに理論を一つずつ検討し、さまざまなアプローチを検証していく。扱う例文は、英語を始めとし、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語など幅広い言語から取られ、日本語訳が添えられている。
聖書、文学作品、詩、映画、欧州連合やユネスコの文書、旅行パンフレット、児童向け料理本、『ハリー・ポッター』の翻訳など極めて広範にわたるテクストを分析し、翻訳というテーマについてバランスの取れた構成となっている。
各章は、主要な概念の説明、翻訳理論の概要をまとめた導入、翻訳付きの例文、事例研究、章のまとめ、討論と研究のための論点から成る。
「『翻訳学入門』は、最高の入門書である。翻訳の理論と実践を扱う良い教科書は数少ない。そうしたなかでマンデイは、数多ある最新の翻訳理論を簡潔に、明快かつ面白く提示しており、見事な成果をあげている。翻訳学を平明に説明した本書は、翻訳を学ぶ学生、教える教師、プロ翻訳者、そして、このテーマを知りたい誰にとっても役立つものである」Li, Defeng(ロンドン大学)
著者マンデイは、各章ごとに理論を一つずつ検討し、さまざまなアプローチを検証していく。扱う例文は、英語を始めとし、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語など幅広い言語から取られ、日本語訳が添えられている。
聖書、文学作品、詩、映画、欧州連合やユネスコの文書、旅行パンフレット、児童向け料理本、『ハリー・ポッター』の翻訳など極めて広範にわたるテクストを分析し、翻訳というテーマについてバランスの取れた構成となっている。
各章は、主要な概念の説明、翻訳理論の概要をまとめた導入、翻訳付きの例文、事例研究、章のまとめ、討論と研究のための論点から成る。
「『翻訳学入門』は、最高の入門書である。翻訳の理論と実践を扱う良い教科書は数少ない。そうしたなかでマンデイは、数多ある最新の翻訳理論を簡潔に、明快かつ面白く提示しており、見事な成果をあげている。翻訳学を平明に説明した本書は、翻訳を学ぶ学生、教える教師、プロ翻訳者、そして、このテーマを知りたい誰にとっても役立つものである」Li, Defeng(ロンドン大学)
- ISBN-104622074559
- ISBN-13978-4622074557
- 出版社みすず書房
- 発売日2009/5/23
- 言語日本語
- 本の長さ376ページ
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商品の説明
著者について
ジェレミー・マンデイ(Jeremy Munday)英国、リーズ大学(University of Leeds)上級講師(senior lecturer)、専攻はスペイン研究と翻訳学。翻訳家(スペイン語、フランス語から英語へ)としても活躍している。専門は、翻訳理論の応用、スペイン及び南米文学の翻訳、記述的翻訳研究(特に文学作品や政治関連書における文体とイデオロギー)、及びコーパスを用いた翻訳ツールの応用、など。翻訳理論研究の第一人者であり、本書『翻訳学入門』は、翻訳理論をコンパクトにまとめた翻訳研究の基礎文献として高く評価されている。単著に“Introducing Translation Studies”(Routledge 2001, 改訂版2008[この訳書が本書]), “Style and Ideology in Translation” (Routledge 2007), ハティム(Basil Hatim)との共著に“Translation:An Advanced Resource Book”(Routledge 2004)、ほか編著等。
鳥飼玖美子〈とりかい・くみこ〉東京都港区で生まれる。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ修士課程(英語教授法)修了(MA)。サウサンプトン大学人文学研究科博士課程修了(Ph.D.)。現在、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長)。大学在学中より同時通訳者として第一線で活躍。また、NHK教育テレビ「ニュースで英会話」(2009年4月より)の講師および監修を始め、英語教育の最前線を担ってきた第一人者。専門は、通訳翻訳学、言語コミュニケーション論、英語教育学。公的役職として、日本通訳翻訳学会会長、日本翻訳家協会理事、国際文化学会常任理事、大学英語教育学会評議員などを務める。著書:『異文化をこえる英語』(丸善ライブラリー、1996)、『歴史をかえた誤訳』(新潮文庫、2004)、『危うし! 小学校英語』(文春新書、2006)、『通訳者と戦後日米外交』(みすず書房、2007)、“Voices of the Invisible Presence: Diplomatic interpreters in post-World War II Japan”(John Benjamins, 2009)ほか。訳書:F。ポェヒハッカー『通訳学入門』(みすず書房、2008)ほか。
鳥飼玖美子〈とりかい・くみこ〉東京都港区で生まれる。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ修士課程(英語教授法)修了(MA)。サウサンプトン大学人文学研究科博士課程修了(Ph.D.)。現在、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長)。大学在学中より同時通訳者として第一線で活躍。また、NHK教育テレビ「ニュースで英会話」(2009年4月より)の講師および監修を始め、英語教育の最前線を担ってきた第一人者。専門は、通訳翻訳学、言語コミュニケーション論、英語教育学。公的役職として、日本通訳翻訳学会会長、日本翻訳家協会理事、国際文化学会常任理事、大学英語教育学会評議員などを務める。著書:『異文化をこえる英語』(丸善ライブラリー、1996)、『歴史をかえた誤訳』(新潮文庫、2004)、『危うし! 小学校英語』(文春新書、2006)、『通訳者と戦後日米外交』(みすず書房、2007)、“Voices of the Invisible Presence: Diplomatic interpreters in post-World War II Japan”(John Benjamins, 2009)ほか。訳書:F。ポェヒハッカー『通訳学入門』(みすず書房、2008)ほか。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2009/5/23)
- 発売日 : 2009/5/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 376ページ
- ISBN-10 : 4622074559
- ISBN-13 : 978-4622074557
- Amazon 売れ筋ランキング: - 917,276位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 321位翻訳 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星1つでもよかったが、この包括的な入門書が日本語で手にできることを感謝して星2つにしました。
ただ、読めばブラックユーモアとしか言いようがないほど、劣悪な翻訳です。
監訳者について、かなり信頼していただけに、大きな失望でした。
翻訳批評の別宮貞徳氏がもしこれを手にしたら、舌鋒鋭く不合格点を出すことでしょう。
日本における翻訳の現場が、別宮氏だけでなく柴田元幸氏、中原道喜氏、安西徹雄氏といった人々の才能と努力によって、すばらしい実績が積み重ねられ、翻訳に対する一般読者の信頼がようやく醸成されつつあるという中で、「翻訳学」とやらを専門にしている研究者たちに、実践どころか、訳出の力すら伴っていないのは、何たる皮肉。
固有名詞についても、初出だけをアルファベットで示すかと思いきや、そうでないケースがあったり、統一が取れていない。
おまけに、ごく一例をあげれば突然 「'Abbasid 期の翻訳」などと訳出するより、「アッバース朝時代の翻訳」となぜ書けないのか。
他にも、各分野の専門家に確認すべきところを怠ったりしているため、聖書翻訳に関する言及についても遺憾な訳が多数。
ほとんど立教大学の大学院生が訳したもののようです。
それ自体は悪いことではありません。
問題は、監訳者を立てておきながら、その監訳者が仕事をしていない(か、翻訳の実力がない)ということでしょう。
監訳者ご自身が訳を担当された章がありますが、その章とて例外ではなく、
あまりに稚拙な翻訳技術です。
一文一文が訳せる、というだけで翻訳家にはなれないことを教えてくれる訳書と言えましょう。
一文一文は訳せても、その各文がパラグラフとして有機体を形成していない訳文として存在しており、技術的には、高校生の英文和訳レベルです。
そんなのが、三百数十ページにわたり続くという拷問。
少なくとも評者のクラスでは、CからBマイナスの成績しかつかない、そんな翻訳です。
訳文について、監訳者は全責任を負っていると、自ら訳者あとがきに書いておられますが、
ちゃんと責任を果たしてから書くべきことですね。
大いに失望した1冊です。
やっぱり星1つかも。
一応、訳者の名誉のために言っておけば、訳者が原著者と連絡を密にとった形跡はあり、翻訳学の分野の訳文等については、ていねいな仕事をしていると言えます。
原文の誤りを修正し、その旨、訳注で言及がなされているのは、日本の読者にとってありがたいことです。
ただ、読めばブラックユーモアとしか言いようがないほど、劣悪な翻訳です。
監訳者について、かなり信頼していただけに、大きな失望でした。
翻訳批評の別宮貞徳氏がもしこれを手にしたら、舌鋒鋭く不合格点を出すことでしょう。
日本における翻訳の現場が、別宮氏だけでなく柴田元幸氏、中原道喜氏、安西徹雄氏といった人々の才能と努力によって、すばらしい実績が積み重ねられ、翻訳に対する一般読者の信頼がようやく醸成されつつあるという中で、「翻訳学」とやらを専門にしている研究者たちに、実践どころか、訳出の力すら伴っていないのは、何たる皮肉。
固有名詞についても、初出だけをアルファベットで示すかと思いきや、そうでないケースがあったり、統一が取れていない。
おまけに、ごく一例をあげれば突然 「'Abbasid 期の翻訳」などと訳出するより、「アッバース朝時代の翻訳」となぜ書けないのか。
他にも、各分野の専門家に確認すべきところを怠ったりしているため、聖書翻訳に関する言及についても遺憾な訳が多数。
ほとんど立教大学の大学院生が訳したもののようです。
それ自体は悪いことではありません。
問題は、監訳者を立てておきながら、その監訳者が仕事をしていない(か、翻訳の実力がない)ということでしょう。
監訳者ご自身が訳を担当された章がありますが、その章とて例外ではなく、
あまりに稚拙な翻訳技術です。
一文一文が訳せる、というだけで翻訳家にはなれないことを教えてくれる訳書と言えましょう。
一文一文は訳せても、その各文がパラグラフとして有機体を形成していない訳文として存在しており、技術的には、高校生の英文和訳レベルです。
そんなのが、三百数十ページにわたり続くという拷問。
少なくとも評者のクラスでは、CからBマイナスの成績しかつかない、そんな翻訳です。
訳文について、監訳者は全責任を負っていると、自ら訳者あとがきに書いておられますが、
ちゃんと責任を果たしてから書くべきことですね。
大いに失望した1冊です。
やっぱり星1つかも。
一応、訳者の名誉のために言っておけば、訳者が原著者と連絡を密にとった形跡はあり、翻訳学の分野の訳文等については、ていねいな仕事をしていると言えます。
原文の誤りを修正し、その旨、訳注で言及がなされているのは、日本の読者にとってありがたいことです。
2023年5月9日に日本でレビュー済み
謝辞
図表リスト
凡例
はじめに
第1章 翻訳学における主要な論点
1.1 翻訳という概念
1.2 翻訳学とは何か?
1.3 翻訳小史
1.4 ホームズ/トゥーリーによる「地図」
1.5 1970年代以降の進展
1.6 本書の目的と各章の紹介
第2章 20世紀以前の翻訳理論
2.0 はじめに
2.1 「逐語訳」対「意味対応訳」
2.2 マルティン・ルター
2.3 忠実性、聖霊、真理
2.4 初期の体系的な翻訳理論の試み:ドライデン、ドレーとティトラー
2.5 シュライアーマハーと異(い)なるものへの価値付与
2.6 19世紀と20世紀初頭英国の翻訳理論
2.7 現代翻訳理論へ向けて
第3章 等価と等価効果
3.0 はじめに
3.1 ローマン・ヤーコブソン:言語的意味の性質と等価
3.2 ナイダと「翻訳の科学」
3.3 ニューマーク:意味重視の翻訳とコミュニケーション重視の翻訳
3.4 コラー:対応と等価
3.5 その後の等価概念の展開
第4章 翻訳の産物とプロセスの研究
4.0 はじめに
4.1 ヴィネイとダルベルネのモデル
4.2 キャトフォードと翻訳の「シフト」
4.3 翻訳におけるシフトについてのチェコの論考
4.4 翻訳の認知的プロセス
第5章 機能的翻訳理論
5.0 はじめに
5.1 テクスト・タイプ
5.2 翻訳行為
5.3 スコポス理論
5.4 翻訳のためのテクスト分析
第6章 談話分析とレジスター分析のアプローチ
6.0 はじめに
6.1 言語と談話のハリデー派モデル
6.2 翻訳の質を評価するためのハウス・モデル
6.3 ベーカーのテクスト・レベルと語用論レベルの分析:翻訳者向け教科書
6.4 ハティムとメイソン:コンテクストとディスコースの記号論レベル
6.5 翻訳の談話分析とレジスター分析アプローチへの批判
第7章 システム理論
7.0 はじめに
7.1 多元システム理論
7.2 トゥーリーと記述的翻訳研究
7.3 チェスタマンの翻訳規範
7.4 その他の記述的翻訳研究のモデル:ランベール、ヴァン・ゴープと操作学派
第8章 文化的・イデオロギー的転回
8.0 はじめに
8.1 書き換えとしての翻訳
8.2 翻訳とジェンダー
8.3 ポストコロニアル翻訳理論
8.4 理論家のイデオロギー
8.5 翻訳とイデオロギーに関する他の視点
第9章 翻訳者の役割:可視性、倫理、社会学
9.0 はじめに
9.1 翻訳の文化・政治的課題
9.2 文芸翻訳者の立場と立ち位置(ポジショナリティ)
9.3 出版産業の権力ネットワーク
9.4 ヴェヌティの論考に関して
9.5 翻訳の受容と書評
9.6 翻訳の社会学並びに歴史的研究
第10章 翻訳の哲学的理論
10.0 はじめに
10.1 スタイナーの解釈学的運動
10.2 エズラ・パウンドと言語の力
10.3 翻訳者の使命:ヴァルター・ベンヤミン
10.4 脱構築
第11章 新メディアからの新たな方向性
11.0 はじめに
11.1 コーパスベース翻訳研究
11.2 視聴覚翻訳
11.3 ローカリゼーションとグローバリゼーション
第12章 結論のことば
監訳者あとがき
参考文献
インターネット・リンク
事項索引
欧文人名索引
図表リスト
凡例
はじめに
第1章 翻訳学における主要な論点
1.1 翻訳という概念
1.2 翻訳学とは何か?
1.3 翻訳小史
1.4 ホームズ/トゥーリーによる「地図」
1.5 1970年代以降の進展
1.6 本書の目的と各章の紹介
第2章 20世紀以前の翻訳理論
2.0 はじめに
2.1 「逐語訳」対「意味対応訳」
2.2 マルティン・ルター
2.3 忠実性、聖霊、真理
2.4 初期の体系的な翻訳理論の試み:ドライデン、ドレーとティトラー
2.5 シュライアーマハーと異(い)なるものへの価値付与
2.6 19世紀と20世紀初頭英国の翻訳理論
2.7 現代翻訳理論へ向けて
第3章 等価と等価効果
3.0 はじめに
3.1 ローマン・ヤーコブソン:言語的意味の性質と等価
3.2 ナイダと「翻訳の科学」
3.3 ニューマーク:意味重視の翻訳とコミュニケーション重視の翻訳
3.4 コラー:対応と等価
3.5 その後の等価概念の展開
第4章 翻訳の産物とプロセスの研究
4.0 はじめに
4.1 ヴィネイとダルベルネのモデル
4.2 キャトフォードと翻訳の「シフト」
4.3 翻訳におけるシフトについてのチェコの論考
4.4 翻訳の認知的プロセス
第5章 機能的翻訳理論
5.0 はじめに
5.1 テクスト・タイプ
5.2 翻訳行為
5.3 スコポス理論
5.4 翻訳のためのテクスト分析
第6章 談話分析とレジスター分析のアプローチ
6.0 はじめに
6.1 言語と談話のハリデー派モデル
6.2 翻訳の質を評価するためのハウス・モデル
6.3 ベーカーのテクスト・レベルと語用論レベルの分析:翻訳者向け教科書
6.4 ハティムとメイソン:コンテクストとディスコースの記号論レベル
6.5 翻訳の談話分析とレジスター分析アプローチへの批判
第7章 システム理論
7.0 はじめに
7.1 多元システム理論
7.2 トゥーリーと記述的翻訳研究
7.3 チェスタマンの翻訳規範
7.4 その他の記述的翻訳研究のモデル:ランベール、ヴァン・ゴープと操作学派
第8章 文化的・イデオロギー的転回
8.0 はじめに
8.1 書き換えとしての翻訳
8.2 翻訳とジェンダー
8.3 ポストコロニアル翻訳理論
8.4 理論家のイデオロギー
8.5 翻訳とイデオロギーに関する他の視点
第9章 翻訳者の役割:可視性、倫理、社会学
9.0 はじめに
9.1 翻訳の文化・政治的課題
9.2 文芸翻訳者の立場と立ち位置(ポジショナリティ)
9.3 出版産業の権力ネットワーク
9.4 ヴェヌティの論考に関して
9.5 翻訳の受容と書評
9.6 翻訳の社会学並びに歴史的研究
第10章 翻訳の哲学的理論
10.0 はじめに
10.1 スタイナーの解釈学的運動
10.2 エズラ・パウンドと言語の力
10.3 翻訳者の使命:ヴァルター・ベンヤミン
10.4 脱構築
第11章 新メディアからの新たな方向性
11.0 はじめに
11.1 コーパスベース翻訳研究
11.2 視聴覚翻訳
11.3 ローカリゼーションとグローバリゼーション
第12章 結論のことば
監訳者あとがき
参考文献
インターネット・リンク
事項索引
欧文人名索引
2016年5月16日に日本でレビュー済み
私は英語、英文学の専門家ではないから、声を大にして言える立場ではないが、『翻訳学入門』を読んではみた。マンディの原著は読んでいない。
しかし、ローレンス・ベヌッティの古典的な翻訳学の原著は(翻訳がないのでしかたなく)読んだので、翻訳学の水準は多少わかる。その観点から言えば、この『翻訳学入門』は役立つレベルの翻訳になっている。いかなる理論が展開されているのかが分かるように訳されているし、翻訳学についてミスリーディングな文章になっているようには見えなかった。
私の読み方が悪いのかもしれないが、私には十分役立つ翻訳書であるから、折に触れ利用することになろう。
いちいち原書でよむのは時間がかかって不便であるからね。
しかし、ローレンス・ベヌッティの古典的な翻訳学の原著は(翻訳がないのでしかたなく)読んだので、翻訳学の水準は多少わかる。その観点から言えば、この『翻訳学入門』は役立つレベルの翻訳になっている。いかなる理論が展開されているのかが分かるように訳されているし、翻訳学についてミスリーディングな文章になっているようには見えなかった。
私の読み方が悪いのかもしれないが、私には十分役立つ翻訳書であるから、折に触れ利用することになろう。
いちいち原書でよむのは時間がかかって不便であるからね。