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フロム・ヘル 上 単行本(ソフトカバー) – 2009/10/9
鬼才として知られるコミック原作者、
アラン・ムーアによるグラフィック・ノベル。
ファンならずともムーアの際立った作家性に
触れることのできる傑作にして怪作である。
一九世紀末、ロンドンの貧民街
ホワイトチャペル地区で起きた、
いわゆる「切り裂きジャック」の
連続殺人事件が本作のモチーフ。
ノンフィクション・ノベルに奇想を
はめこんだような巧妙なプロットで、
ヴィクトリア朝末期の英国社会を
丹念に再現しつつ、
いくつもの象徴が生み出す
複雑な磁場を感じさせる、
独特の物語世界をつくりあげる。
キャンベルの画との
絶妙のコラボレーションにより、
狂気の犯人しか知らないはずの場面までが、
まさに圧巻の幻視力をもって描き出されている。
静止画の存在感をもつ各コマに
込められた意味とニュアンスを読み解きながら、その世界に浸りたい。
19世紀末ロンドンの陰鬱な情景が、
巻を閉じた後も読む者の目に
焼きついているだろう。
小説的な読み心地と鮮烈な絵の力を兼ね備え、
サスペンスとイリュージョンに満ちた、
無類のエンターテイメント。
アラン・ムーアによるグラフィック・ノベル。
ファンならずともムーアの際立った作家性に
触れることのできる傑作にして怪作である。
一九世紀末、ロンドンの貧民街
ホワイトチャペル地区で起きた、
いわゆる「切り裂きジャック」の
連続殺人事件が本作のモチーフ。
ノンフィクション・ノベルに奇想を
はめこんだような巧妙なプロットで、
ヴィクトリア朝末期の英国社会を
丹念に再現しつつ、
いくつもの象徴が生み出す
複雑な磁場を感じさせる、
独特の物語世界をつくりあげる。
キャンベルの画との
絶妙のコラボレーションにより、
狂気の犯人しか知らないはずの場面までが、
まさに圧巻の幻視力をもって描き出されている。
静止画の存在感をもつ各コマに
込められた意味とニュアンスを読み解きながら、その世界に浸りたい。
19世紀末ロンドンの陰鬱な情景が、
巻を閉じた後も読む者の目に
焼きついているだろう。
小説的な読み心地と鮮烈な絵の力を兼ね備え、
サスペンスとイリュージョンに満ちた、
無類のエンターテイメント。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2009/10/9
- ISBN-104622074915
- ISBN-13978-4622074915
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商品の説明
著者について
1953年、イギリスのノーサンプトンに生まれる。コミック原作者として本作『フロム・ヘル』や『ウォッチメン』(邦訳:角川書店、1998;小学館集英社プロダクション、2009)、『Vフォー・ヴェンデッタ』(邦訳:小学館プロダクション、2006)、 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(邦訳:ジャイブ、2004)、『トップ10』(邦訳:ヴィレッジ・ブックス、2009)、The Swamp Thing(1971)、Lost Girls(2006)など強烈な個性を放つ作品群を世に送り出し(本作も含め邦訳の出ている四作品はハリウッドで映画化もされている)、多くのコミック作家や他分野のクリエイターたちに影響を与えている。『ウォッチメン』は1980年代のアメリカン・コミック/グラフィック・ノベルの記念碑的作品となり、ヒューゴー賞(コミック作品が受賞した初の例)を受賞するなど、彼の作品はコミックの枠を越えて高い評価を受けている。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2009/10/9)
- 発売日 : 2009/10/9
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4622074915
- ISBN-13 : 978-4622074915
- Amazon 売れ筋ランキング: - 305,514位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 180,331位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年大阪府生まれ。東京大学工学部卒。雑誌編集者を経て英米文学翻訳家、映画評論家。特殊翻訳家として人のあまり手がけない本の翻訳に注力する。主訳書にアラン・ムーア、エディ・キャンベル『フロム・ヘル』(みすず書房)、ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)、J・G・バラード『クラッシュ』(東京創元社)など。
映画評論家としては〈映画秘宝〉などで執筆。『興行師たちの映画史』(青土社)など。欧米の殺人事件に精通し、洋泉社ムック〈Murder Watcher〉シリーズの責任編集をつとめる。その他サブカル全般。
カスタマーレビュー
星5つ中4.3つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月13日に日本でレビュー済み
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迅速にありがとうございます。状態はよかったです。
2012年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アラン・ムーア一流のストーリーテーリングを味わえる最高の書。
最初はちょろっととっつきにくいかもしれませんが、
一度夢中になればもう、睡眠不足は確約されたようなものです。
前知識が必要、と言われがちですが、実のところネットレベルで構わないので
切り裂きジャック事件の大筋を押さえておけば、お話自体の理解にはさほどの支障はないかと。
無論そこをも遥かに超えた奥深さを味わい尽くすには様々な知識を前提とする部分もありますが、
しかしあくまでも物語そのものを味わう分にはそこまで極端なハードルはないと思いますし、
まずはその味わい方で十分、値段分はペイすると思います。
最初はちょろっととっつきにくいかもしれませんが、
一度夢中になればもう、睡眠不足は確約されたようなものです。
前知識が必要、と言われがちですが、実のところネットレベルで構わないので
切り裂きジャック事件の大筋を押さえておけば、お話自体の理解にはさほどの支障はないかと。
無論そこをも遥かに超えた奥深さを味わい尽くすには様々な知識を前提とする部分もありますが、
しかしあくまでも物語そのものを味わう分にはそこまで極端なハードルはないと思いますし、
まずはその味わい方で十分、値段分はペイすると思います。
2016年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上下巻を読んでの感想
このコミックは作者であるアランムーアが過去の記録や証言をもとにより現実的でかつセンセーショナルな
人切りジャック像を描いた物語であって劇的なストーリーでも感動的なフィナーレを迎えるものでは決してないのでご注意
各場面に仕込まれた何気ないワンシーン一つ一つに意味がありそれらがこの作品をよりリアリティある世界に彩るのである
平面的なお話を2次元、3次元から第四の次元に読者を誘う魔術師アランムーアの手腕に恐れるばかりである
このコミックは作者であるアランムーアが過去の記録や証言をもとにより現実的でかつセンセーショナルな
人切りジャック像を描いた物語であって劇的なストーリーでも感動的なフィナーレを迎えるものでは決してないのでご注意
各場面に仕込まれた何気ないワンシーン一つ一つに意味がありそれらがこの作品をよりリアリティある世界に彩るのである
平面的なお話を2次元、3次元から第四の次元に読者を誘う魔術師アランムーアの手腕に恐れるばかりである
2012年5月8日に日本でレビュー済み
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ジョニーデップ主演、ティム・バートン監督で映画化された本作ですが、原作であるこの本はアラン・ムーアの精密な妄想が爆発した作品であり、映画はまったく別物と考えたほうがいいです。
オカルト、神秘学、マスメディア、秘密結社、格差社会、差別、犯罪、パラノイアといった様々なキーワードを「切り裂きジャック」という事件にぶち込み、描写する力量はまさに圧倒的。ウォッチメンやスワンプシングなどでもわかるようにムーアの作品はいろいろな意味で濃いですが、これはあまりにも濃厚で、映画の原作、または普通の漫画、切り裂きジャックを題材にした推理モノと思って手に取ると、その溢れかえる情報量やストーリーに拒否反応を起こしてもおかしくないと思います。
ですが、何度も繰り返し読み返していくうちに、スルメのように味が出てきて中毒になる不思議な作品で、やはりアラン・ムーアの桁外れの技量を思い知らされる傑作です。興味を持たれた方やウォッチメンなどでファンになった方は、是非、この本を辛抱強く読み進めてみてください。
オカルト、神秘学、マスメディア、秘密結社、格差社会、差別、犯罪、パラノイアといった様々なキーワードを「切り裂きジャック」という事件にぶち込み、描写する力量はまさに圧倒的。ウォッチメンやスワンプシングなどでもわかるようにムーアの作品はいろいろな意味で濃いですが、これはあまりにも濃厚で、映画の原作、または普通の漫画、切り裂きジャックを題材にした推理モノと思って手に取ると、その溢れかえる情報量やストーリーに拒否反応を起こしてもおかしくないと思います。
ですが、何度も繰り返し読み返していくうちに、スルメのように味が出てきて中毒になる不思議な作品で、やはりアラン・ムーアの桁外れの技量を思い知らされる傑作です。興味を持たれた方やウォッチメンなどでファンになった方は、是非、この本を辛抱強く読み進めてみてください。
2016年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
極力ビジュアライズすることで、必然として時空の広がりさえ獲得してしまった異形の作品。文章のみでは不可能な表現の極点の一つ。
2009年11月29日に日本でレビュー済み
最初に読んだときは、4章でとてもついていけないような
口上が続いて、読んでいるだけで気分が悪くなりそうだった
(4章は途中から多少斜め読みしようとした)のだが、
最後まで読むとそれも作者の狙いだったことがわかるという、
恐るべきコミック。大胆不敵とはこのことだ。
4章末あたりからふつうの読み方に戻って読み進めたが、
振り返って考えると、4章をはじめて読むときは
じつはそのぐらいの加減でちょうどよかったのかもしれない。
5章以降、特に殺人が始まってからは、
思わず移動中も持ち歩いて読み続けたほど一気に読める。
はじめから上・下巻セットで買うことをお勧めする。
上巻だけで読みやめたら、圧巻の10章や、しびれるような結末、
エピローグなど下巻の展開を一目も見ずに終わることになり、
はっきり言ってそれではほとんど意味がないと思う。
とにかく圧倒的にかっこいい! かっこよすぎる!
衝撃の傑作。悩殺されました。
本編読了後に付録を読むとこれがまた、腹立たしいほどクール。
で、付録を読むとまた最初に戻って読み返したくなるのだが、
しかも2度目に読むときは細部の技巧がどんどん見えるようになり、
ますます見どころが増えてくる。
口上が続いて、読んでいるだけで気分が悪くなりそうだった
(4章は途中から多少斜め読みしようとした)のだが、
最後まで読むとそれも作者の狙いだったことがわかるという、
恐るべきコミック。大胆不敵とはこのことだ。
4章末あたりからふつうの読み方に戻って読み進めたが、
振り返って考えると、4章をはじめて読むときは
じつはそのぐらいの加減でちょうどよかったのかもしれない。
5章以降、特に殺人が始まってからは、
思わず移動中も持ち歩いて読み続けたほど一気に読める。
はじめから上・下巻セットで買うことをお勧めする。
上巻だけで読みやめたら、圧巻の10章や、しびれるような結末、
エピローグなど下巻の展開を一目も見ずに終わることになり、
はっきり言ってそれではほとんど意味がないと思う。
とにかく圧倒的にかっこいい! かっこよすぎる!
衝撃の傑作。悩殺されました。
本編読了後に付録を読むとこれがまた、腹立たしいほどクール。
で、付録を読むとまた最初に戻って読み返したくなるのだが、
しかも2度目に読むときは細部の技巧がどんどん見えるようになり、
ますます見どころが増えてくる。
2011年10月7日に日本でレビュー済み
全くなんの先入観もなく、タイトルと表紙のデザインに魅かれて購入。
私的に購入に大満足です。
しかし…か〜な〜り、好みの分かれる作品です。(リアルな絵柄・難解なストーリーともに)
とりあえず、一度読んだだけでは理解不能だと感じる方が多いと思います。
フリーメーソンや物語の時代背景に若干の興味と知識がなければ読み進めていくのは
困難なのではないでしょうか。
それに加えて、数ページにおける情報量も膨大、登場人物も多いのに絵柄の面で描きわけが不十分で
「???」となる事もしばしば。(画面構成のデザインは秀逸)
それでも圧倒される力が凄まじいです。
この世界観はハマる人にはドハマりだと思います。
日本の作品では味わえない感覚です。
逆に明快なストーリーや可愛らしく華やかな絵柄を好む方には苦手な作品だと思います。
価格も高いし「この本はなんだったんだ?」と思って投げ出してしまう可能性大だと思います。
私的に購入に大満足です。
しかし…か〜な〜り、好みの分かれる作品です。(リアルな絵柄・難解なストーリーともに)
とりあえず、一度読んだだけでは理解不能だと感じる方が多いと思います。
フリーメーソンや物語の時代背景に若干の興味と知識がなければ読み進めていくのは
困難なのではないでしょうか。
それに加えて、数ページにおける情報量も膨大、登場人物も多いのに絵柄の面で描きわけが不十分で
「???」となる事もしばしば。(画面構成のデザインは秀逸)
それでも圧倒される力が凄まじいです。
この世界観はハマる人にはドハマりだと思います。
日本の作品では味わえない感覚です。
逆に明快なストーリーや可愛らしく華やかな絵柄を好む方には苦手な作品だと思います。
価格も高いし「この本はなんだったんだ?」と思って投げ出してしまう可能性大だと思います。
2010年6月2日に日本でレビュー済み
■人を選ぶ作品です。一度読んだだけでは全てを読み取れない。アラン・ムーアの描く世界にどっぷりと浸るための作品だと思うので、軽く手を出すと迷い道へと陥ります