断食芸人の全文が掲載されており、それに著者が解説を加えた本。
何より、訳が読みやすく平易な言葉で意味を殺さず書かれている。
解説もあいまってとっつきやすい。
訳に関しては岩波版より、はるかに読みやすいと思う。
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カフカ「断食芸人」〈わたし〉のこと (理想の教室) 単行本 – 2005/12/1
三原 弟平
(著)
芸人にとって断食はしかたなかった。なぜなら「口にあう食べものを見つけることができなかったから」。『変身』のカフカによるこの短編をよく読んでみれば、そこにはラストメッセージとしての奇譚がくっきり浮かび上がる。不幸であることを書いて寓話になりきれない〈わたし〉の文学に、いまこそ私たちの世界が追いついた。
- 本の長さ155ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104622083159
- ISBN-13978-4622083153
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商品の説明
出版社からのコメント
『変身』で有名なカフカの遺言ともいうべき作品をゲームのように読み解く三部構成。まず一節ごとにテクストのみを注釈、つぎに作品と作者の関係を解き明かし、さいごに同時代の日本の私小説と比較。拒食、ひきこもり、不幸もテーマになる。
著者について
1946年生まれ。京都大学教授。専門はドイツ文学。20世紀初頭のドイツ文学、とくにカフカ、ベンヤミンを中心に20年代、30年代の作家・思想家たちを問題にしている。著書『カフカ・エッセイ』(平凡社)『カフカとサーカス』(白水社)『カフカ「変身」注釈』(平凡社)『ベンヤミンの使命』(河出書房新社)『思想家たちの友情——アドルノとベンヤミン』(白水社)『ベンヤミンと女たち』(青土社)。訳書『カフカ最後の手紙』(白水社)ほか。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 155ページ
- ISBN-10 : 4622083159
- ISBN-13 : 978-4622083153
- Amazon 売れ筋ランキング: - 634,383位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 685位ドイツ文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
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