図書館での予約の都合上、2(下巻)から読み始めました。
第一次世界大戦に関する書籍は、100周年ということもあり、日本語で読める書籍も多くなりましたが、開戦に至るプロセスに焦点を当てた本書はユニークです。全12章の内、第10章でようやく最後通牒というタイトルが出てくることから、想像できるように、かなり長い経緯を叙述しています。
本世界大戦が、オーストリア皇太子が、サラエボで暗殺されたことがキッカケで発生したことは良く知られています。しかし、大国の地位を既に失いつつあった国の皇太子が欧州の辺境に近い地で暗殺されたことで、なぜ、ドイツ・フランス・英国・ロシアの大国が、一斉に「前のめり」に開戦し、欧州を根本から変えるしまう惨劇に突っ走ったのか、今ひとつ腑に落ちませんでした。しかし、本書の下巻を読んだだけでも、少しは、答えが得られそうな予感がし、上巻が楽しみです。
本書は、ページが、上下巻(第一巻・第二巻)で通しで付与されています。原著が一冊の本であり、日本での翻訳出版の事情で分割されたのであれば、それなりに根拠はありますが、読んでいて、今どのくらいまで読み進んだのか、直感的に把握出来ない不便さがありました。
基本、学術書なので、無い物ねだりとは分かっていますが、馴染みの薄い登場人物が多いので、役職・地位を記載した一覧表があると便利かと思います。当面の事象について、当事国以外の人物の手紙、報告書が引用されたとき、大国なら、名前でおおよその国名は見当つくのですが、バルカン半島の国々の場合、直ぐには分からないことがあります。
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夢遊病者たち 2――第一次世界大戦はいかにして始まったか 単行本 – 2017/1/26
クリストファー・クラーク
(著),
小原 淳
(翻訳)
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第一次世界大戦勃発の過程をこれほど克明に描いたものはないというだけでなく、
本書が大きな注目を浴びた理由は、ドイツの戦争責任を強調する従来の定説を
覆したことである。イギリス、フランス、オーストリア、ロシア、そしてセルビア
といった国々、それらの政治指導者たち、国内情勢と外交関係の相互影響
にまで射程を拡げ、公正な立場から考察したことは、著者の稀有な手腕を示す
のみならず、激しい論争を呼び起こした。
論争は今も続いており、第一次世界大戦が極めて現代の問題であることを証している。
時代や状況に強く規定されながらも、そこに生きる個々の人びとこそが
歴史を動かしている姿が、本書を読み終えたとき、慄然と浮かび上がるだろう。
全2巻。
――間違いなくこのテーマに関する決定版。微に入り細を穿った検証と、
流麗な文章が結びついた稀有の書。
圧倒的な質の高さに驚嘆と畏敬の念を禁じえない。学究の徒は銘記すべし、
一級の史書(ヒストリー)は一級の物語(ストーリー)足りうる、と。
(ワシントン・ポスト)
【第二巻】目次抄
第5章 バルカンの混迷
第6章 最後のチャンス
第三部 危機
第7章 サライェヴォの殺人
第8章 広がる輪
第9章 サンクトペテルブルクのフランス人
第10章 最後通牒
第11章 威嚇射撃
第12章 最期の日々
結論/原註/索引/訳者解説
本書が大きな注目を浴びた理由は、ドイツの戦争責任を強調する従来の定説を
覆したことである。イギリス、フランス、オーストリア、ロシア、そしてセルビア
といった国々、それらの政治指導者たち、国内情勢と外交関係の相互影響
にまで射程を拡げ、公正な立場から考察したことは、著者の稀有な手腕を示す
のみならず、激しい論争を呼び起こした。
論争は今も続いており、第一次世界大戦が極めて現代の問題であることを証している。
時代や状況に強く規定されながらも、そこに生きる個々の人びとこそが
歴史を動かしている姿が、本書を読み終えたとき、慄然と浮かび上がるだろう。
全2巻。
――間違いなくこのテーマに関する決定版。微に入り細を穿った検証と、
流麗な文章が結びついた稀有の書。
圧倒的な質の高さに驚嘆と畏敬の念を禁じえない。学究の徒は銘記すべし、
一級の史書(ヒストリー)は一級の物語(ストーリー)足りうる、と。
(ワシントン・ポスト)
【第二巻】目次抄
第5章 バルカンの混迷
第6章 最後のチャンス
第三部 危機
第7章 サライェヴォの殺人
第8章 広がる輪
第9章 サンクトペテルブルクのフランス人
第10章 最後通牒
第11章 威嚇射撃
第12章 最期の日々
結論/原註/索引/訳者解説
- 本の長さ576ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2017/1/26
- 寸法13.6 x 3.1 x 19.5 cm
- ISBN-104622085445
- ISBN-13978-4622085447
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商品の説明
出版社からのコメント
著者について
クリストファー・クラーク(Christopher Clark)
1960年オーストラリア生まれ。ケンブリッジ大学教授。専攻は西洋近現代史、ドイツ近現代史。
著書にIron Kingdom: the rise and downfall of Prussia, 1600-1947,
Belknap Press 2006., Kaiser Wilhelm II, Longman 2000.,The politics
of conversion: missionary Protestantism and the Jews in Prussia,
1728-1941, Oxford University Press 1995.などがある。プロイセンの通
史をあつかった前著"Iron Kingdom"は複数の賞を受賞。本書"The Sleepwalkers"
は、大きな反響を呼び、2013年のピーター・カンディル賞優秀賞を受賞している。
こんにちの近現代史研究をリードする研究者の一人である。
小原淳 (おばら・じゅん)
1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。和歌山大学教育学部
准教授。専攻はドイツ近現代史。
著書に『フォルクと帝国創設』(彩流社、2011、日本ドイツ学会学術奨励賞受賞)。
訳書にJ・スタインバーグ『ビスマルク』(白水社、2013)、J・スパーパー『マルクス』(白水社、
2015)、C・クラーク『夢遊病者たち』(全2巻、みすず書房、2017)。
1960年オーストラリア生まれ。ケンブリッジ大学教授。専攻は西洋近現代史、ドイツ近現代史。
著書にIron Kingdom: the rise and downfall of Prussia, 1600-1947,
Belknap Press 2006., Kaiser Wilhelm II, Longman 2000.,The politics
of conversion: missionary Protestantism and the Jews in Prussia,
1728-1941, Oxford University Press 1995.などがある。プロイセンの通
史をあつかった前著"Iron Kingdom"は複数の賞を受賞。本書"The Sleepwalkers"
は、大きな反響を呼び、2013年のピーター・カンディル賞優秀賞を受賞している。
こんにちの近現代史研究をリードする研究者の一人である。
小原淳 (おばら・じゅん)
1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。和歌山大学教育学部
准教授。専攻はドイツ近現代史。
著書に『フォルクと帝国創設』(彩流社、2011、日本ドイツ学会学術奨励賞受賞)。
訳書にJ・スタインバーグ『ビスマルク』(白水社、2013)、J・スパーパー『マルクス』(白水社、
2015)、C・クラーク『夢遊病者たち』(全2巻、みすず書房、2017)。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2017/1/26)
- 発売日 : 2017/1/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 576ページ
- ISBN-10 : 4622085445
- ISBN-13 : 978-4622085447
- 寸法 : 13.6 x 3.1 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 275,542位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,330位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー: