勉学意欲に燃えた大学生以上が読むに堪える立派な本である.残念なのは,原語表示が少ないことである.主要登場人物は巻末に原語付きで表示されているものの,一般人名索引(詳細である)は仮名表記のみである.人名に限らず海外の固有名詞は可能なかぎり原語で(仕方ない場合は英語でもいい)表記願いたいものだ.西洋の人名等はそれぞれ様々な語源・由来があるから,綴りを見るのも楽しみの一つなのだ.これくらいの本を読む人は,ラテン語,仏・独程度には最低限度の知識があるだろう.最近の西洋に関する本は原語表記が少なくなった.カタカナばかりだ.印刷技術の発達で原語表記は容易になったと思うのだが.固有名詞原語表記に慣れると,次は原書購読に進む抵抗が低いという利点もある.
以上,星一つ減点の理由です.
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近世・近代ヨ-ロッパの法学者たち: グラ-ティアヌスからカ-ル・シュミットまで 単行本 – 2008/2/1
- ISBN-104623047318
- ISBN-13978-4623047314
- 出版社ミネルヴァ書房
- 発売日2008/2/1
- 言語日本語
- 本の長さ434ページ
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登録情報
- 出版社 : ミネルヴァ書房 (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 434ページ
- ISBN-10 : 4623047318
- ISBN-13 : 978-4623047314
- Amazon 売れ筋ランキング: - 421,349位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本における西欧理解の水準を引き上げる優れた書である。
Cambridge Companionとか、Oxford Companionなどのシリーズにも、本書の類書はない。その意味で貴重な貢献。
中身は、法をめぐる思想家ではなく、法典編纂者などの法実務家、その法典編纂・解釈などに学問的、理論的貢献をなした学者たちである。それらを本書では「法学者」と呼んでいる。現代日本人の感覚で言えば、「法律家」のほうがしっくり来るかもしれない。
26名の法学者について主に記載されているが、ドイツ系学者(16名)に偏重している。止むを得ない面もあるが、グレートブリテン島からはこの26名に1人も入っていないのは腑に落ちない。イングランドって近代資本主義の母国ではなかったでしょうか?
佐々木中などを読んで、「中世解釈者革命」という言葉に酩酊してしまう人には、姉妹編の『概説西洋法制史』とともに必読。知的ソースは偏らないほうが無難だ。
Cambridge Companionとか、Oxford Companionなどのシリーズにも、本書の類書はない。その意味で貴重な貢献。
中身は、法をめぐる思想家ではなく、法典編纂者などの法実務家、その法典編纂・解釈などに学問的、理論的貢献をなした学者たちである。それらを本書では「法学者」と呼んでいる。現代日本人の感覚で言えば、「法律家」のほうがしっくり来るかもしれない。
26名の法学者について主に記載されているが、ドイツ系学者(16名)に偏重している。止むを得ない面もあるが、グレートブリテン島からはこの26名に1人も入っていないのは腑に落ちない。イングランドって近代資本主義の母国ではなかったでしょうか?
佐々木中などを読んで、「中世解釈者革命」という言葉に酩酊してしまう人には、姉妹編の『概説西洋法制史』とともに必読。知的ソースは偏らないほうが無難だ。
2011年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書はその名の通り、近代ヨーロッパの法学者に関する類稀なる良本である。
このページにアクセスしている方なら必読であろう。
しかし、イェリネックやラートブルフ、ケルゼン、をほとんど扱っていないので星をマイナス1とした。
このページにアクセスしている方なら必読であろう。
しかし、イェリネックやラートブルフ、ケルゼン、をほとんど扱っていないので星をマイナス1とした。