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オキナワ、イメージの縁(エッジ) 単行本 – 2007/4/1
仲里 効
(著)
テレビや映画では「癒しの島」イメージが充溢し、長期的ブームを迎えているかにみえる沖縄。それは沖縄と本土の歴史的関係、あるいはいまだに解決がつかない米軍基地再編問題などの現実を隠蔽するものなのではないか。沖縄ほどこういった外部からのまなざしによって意味づけられてきた場所はないのではないか。一方でそういった沖縄からでてきた映像表現とはどういった特質を持っているのか。
森口豁『激突死』、中島貞夫『沖縄やくざ戦争』、深作欣二『博徒外人部隊』、大島渚『夏の妹』、東陽一『沖縄列島』、今村昌平『神々の深き欲望』、高嶺剛『オキナワンチルダイ』などを題材に、川満信一、岡本恵徳、新川明の「反復帰論」、フランツ・ファノン等の言説をふまえて論じ、オキナワをめぐるまなざしの政治学を逆照射する。
「沖縄タイムス」等で紹介され好評をはくした小誌連載「1972オキナワ 映像と記憶」(「未来」2004年5月~2006年7月)、「復帰35年」の今年、待望の単行本化!
目次
1 回帰する声、転位のトポス
2 「フィフィ」と「火」の精神譜
3 言葉が法廷に立つ時
4 死に至る共同体
5 反乱する皮膚
6 〈エネミー〉の考古学
7 明るすぎる喪の風景
8 エディポスたちはオナリの夢をみたか
9 巡礼と朱の×印
10 漂流と迂回、あるいは始まりにむかっての旅
11 繁茂する群島
12 コマ虫たちの叛乱
あとがき
森口豁『激突死』、中島貞夫『沖縄やくざ戦争』、深作欣二『博徒外人部隊』、大島渚『夏の妹』、東陽一『沖縄列島』、今村昌平『神々の深き欲望』、高嶺剛『オキナワンチルダイ』などを題材に、川満信一、岡本恵徳、新川明の「反復帰論」、フランツ・ファノン等の言説をふまえて論じ、オキナワをめぐるまなざしの政治学を逆照射する。
「沖縄タイムス」等で紹介され好評をはくした小誌連載「1972オキナワ 映像と記憶」(「未来」2004年5月~2006年7月)、「復帰35年」の今年、待望の単行本化!
目次
1 回帰する声、転位のトポス
2 「フィフィ」と「火」の精神譜
3 言葉が法廷に立つ時
4 死に至る共同体
5 反乱する皮膚
6 〈エネミー〉の考古学
7 明るすぎる喪の風景
8 エディポスたちはオナリの夢をみたか
9 巡礼と朱の×印
10 漂流と迂回、あるいは始まりにむかっての旅
11 繁茂する群島
12 コマ虫たちの叛乱
あとがき
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社未来社
- 発売日2007/4/1
- ISBN-104624111958
- ISBN-13978-4624111953
登録情報
- 出版社 : 未来社 (2007/4/1)
- 発売日 : 2007/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 258ページ
- ISBN-10 : 4624111958
- ISBN-13 : 978-4624111953
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,038,006位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2007年8月14日に日本でレビュー済み
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1972年の沖縄「本土復帰」。「本土」という国民国家の磁場に引かれていくことへの抵抗は、様々なイメージ・映像のなかに散在している。本書は、そのイメージを解き明かし、解剖し、「反復帰」の力を蘇生、豊富化させようという、秀逸な文化研究である。笠原和夫の読み解きなどは見事としかいいようがない。本書では、本土へのコンフォーミズムの淵源を、戦中の「集団自決」にみられるような、植民地意識のオキナワ人民の内面化に見いだしていく。帝国意識の根深さを暴き出していくことで、今日においても「反復帰」の課題が依然大きな政治性をもっていることを、明らかにしていく。「反復帰」を歴史化するのではなく、「政治化」していくこと、そのことに本書は成功していると思う。