民衆の歴史を求めて
一 郷土研究への願い
二 民衆の歴史を求めて
旅にまなぶ
三 調査
1 観察
2 文書資料の取り扱い
3 実地調査
4 検討
四 民俗事象の把え方・調べ方
五 あるく・みる・きく・考える
六 調査地被害
1 フィールド・ワーカーの心がけ
2 人文科学が訊問科学に
3 偏見理論がもたらすもの
4 「調査そしてやる」という意識
5 略奪調査の実態
ムラの見方・調べ方
七 集落・耕地
八 家とムラ
旅の遺産
九 旅の遺産
1 一遍聖
2 民衆の旅
3 旅の心
一〇 流浪者たち
1 風来坊
2 遊行僧
3 宿と村人の旅
4 回国行者の旅
5 文人の旅
宮本常一の調査法のベースである聞書は、決して尋問であってはならないし、民俗全体をとらえるべきであり興味のある所だけをつまみ食いしてはならない。
東京の有名大学の人文学部が村の調査に来たときは、あれもこれもと質問を浴びせかけ、尋問学部のようであったという。前半は調査概論が述べられているので、あまり興味深いところはないが、流浪者たちは高野聖は、菅江真澄などが登場し、面白いが、あまりにも短編すぎて物足りなさはある
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