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河原ノ者・非人・秀吉 単行本 – 2012/5/1
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- 本の長さ713ページ
- 言語日本語
- 出版社山川出版社
- 発売日2012/5/1
- ISBN-104634150212
- ISBN-13978-4634150218
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登録情報
- 出版社 : 山川出版社 (2012/5/1)
- 発売日 : 2012/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 713ページ
- ISBN-10 : 4634150212
- ISBN-13 : 978-4634150218
- Amazon 売れ筋ランキング: - 63,966位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,418位日本史 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1949年 名古屋市に生まれる
1976年 東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻修士課程修了
同年 東京大学文学部助手
1978年 文化庁文化財保護部記念物課・史跡部門、文部技官のち文化財調査官
1994年 九州大学大学院比較社会文化研究科助教授
1996年 博士(文学)、東京大学より取得
1997年 九州大学大学院比較社会文化研究科(改組後は研究院)教授
2011~13年 九州大学大学院比較社会文化研究院長・同大学院比較社会文化学府長
2015年3月 九州大学を定年退職(九州大学名誉教授)
2016年4月 くまもと文学・歴史館々長 2021年3月退職(くまもと文学・歴史館名誉館長)
2019年4月 名古屋城調査研究センター所長(非常勤)
現在に至る
Born in Nagoya in 1949
1976 Completed the master's program at the Department of Japanese History,
Graduate School of Humanities, The University of Tokyo
The same year, Assistant Professor, Faculty of Letters, University of Tokyo
1978 Cultural Properties Investigator:Agency for Cultural Affairs monument Division
1994 Associate Professor, Graduate School of Comparative Social Culture, Kyushu University
1996 Ph.D. (Literature), acquired from the University of Tokyo
1997 Professor, Graduate School of Social and Cultural Studies, Kyushu University
2011-13: Director of the Graduate School of Social and Cultural Studies, Kyushu University
March 2015 Retired from Kyushu University (Professor Emeritus, Kyushu University)
April 2016 Director of Kumamoto Museum of Literature and History
(March 2021 Retired, Director Emeritus, Kumamoto Museum of Literature and History)
April 2019 Director, Nagoya Castle Research and Research Center:Until now
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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極貧のなか敷物であり防寒具にもなる蓆(むしろ)を持ち歩く乞食生活も経験した。
秀吉得意の猿真似も、当時の針売りの現場で生かされたであろう。猿真似で人が集まり、その観客に針を売ったのだろう。
秀吉は多指つまり手の指が6本あった。フロイスはそう記録している。歴史学者はそれを信用しなかったが著者は事実であるとする。
その特異な風貌と芸、そして天才的な秀吉の才覚で、秀吉は賤民から関白になった。日本史上、空前絶後の大出世である。
しかし、豊臣家は一代で滅んだ。秀吉の子や孫が跡を継ぐことはついになかった。
秀吉は好色であり、多くの側室を抱えた。それでも子とされるものは鶴松と秀頼のみである。不自然とも言える。
そして城内奥御殿の風紀は乱れきっていた。
公式には実子とされる秀頼が生まれた直後に、淀の身近にいた女房や僧侶が一気に30人ほど処刑される。
そして一度は関白を譲った甥の秀次については本人のみならず妻妾、子供も皆殺しにした。また陰陽師も追放される。
なぜ祝福ムードに包まれるべき城内でそのような苛烈な処刑が続いたのか。
著者は、既存資料に新しい解釈を加えて、秀吉の実子は存在しないし、そのことを誰もが暗に知っていたとする。
秀吉死後の急速な豊臣家の崩壊もそれならば説明がつくのかもしれない。
しかし秀吉の話は本書の一部であって、本書の主眼は中世被差別民の実態を明らかにすることにある。民俗学的なアプローチもある。
そして差別しながらもその人間たちを必要としていた社会システムも論じる。網野善彦やその影響を受けた隆慶一郎のように社会の周縁を過剰にロマンチックに描くこともない。皮革を扱う、犬を飼い慣らす、太鼓をつくる、膠を調達する、針を売る。社会に必須の職業でありながら賤民として明確に差別されていた。だがそこからダイナミックに流動性が高まる時期がある。それが戦国時代でありその流動性の究極が秀吉であった。
著者の文章は読みやすく、資料部分を除くと専門家や歴史ファンでなくとも十分に読めるだろう。大部でありながら一気に読んだ。
現代日本にいまだ理不尽な身分差別が残る。その差別の源流は奈辺にあるのか、明確に示してくれる。
被差別者の歴史の部分も大変興味深かった。ただし、新潟の中世の村落の境界の話は余りにマイナーではあった。素朴な疑問として、学問として歴史の真実を究明する等は理解できるが、その研究は必ずしも現代の差別解消には役に立たないのではないかと思った。なぜなら本書にも何回か古老の話として出てくるのが、”昔はどこそこは少々特別でなんとかという蔑称で呼ばれた人たちが住んでいましたよ。周りの村とは通婚もしませんでした、だけど今ではビルが立ち並び面影もなくなって、そんな昔のことを覚えている人もいなくなりました”とのことだ。差別解消は、こんな風にしかできないのではないだろうか。
話題性に注目して手に取る人は、秀吉に関する章から読み始めないとちょっときついと思いますが、時間のある方は、是非第1章から読み進め、著者の真摯な研究姿勢を体感した上で秀吉の話に移る第2部を読んでほしいと思います。
中世民衆史は網野善彦の本を手にした時から興味を持ってきましたが、この一冊は相当読み応えがあります。
秀吉研究の書なのに、唐突に、現代韓国の風俗街を歩いての印象が挿入されるのです。
秀吉が朝鮮出兵したから?
これもフィールドワーク、とか?
版元が山川だから(笑)?
無理にでも韓国を絡める、というのが出版の条件だったのかしらん、などとチト邪推。
大枚はたいた読者は、でも、ものすごーく不快な気分です。