本書では、日曜夜に放送されていたアニメ「世界名作劇場」のうち以下10作について、
その作品の舞台国の近世〜近代史、時代背景、原作者の考えなどについて解説している。
19世紀前半 フランス レ・ミゼラブル
19世紀半ば ベルギー フランダースの犬
19世紀半ば アメリカ トム・ソーヤの冒険
19世紀半ば イギリス→オーストラリア 家族ロビンソン漂流記−ふしぎな島のフローネ
19世紀半ば フランス 家なき子レミ
19世紀後半 フランス ペリーヌの物語
19世紀後半 スイス アルプスの少女ハイジ
19世紀後半 イギリス 小公女セーラ
19世紀末期 イタリア→アルゼンチン 母を訪ねて三千里
20世紀前半 オーストリア トラップ一家物語
幼少のため当時は考えもしなかったが、ほぼ19世紀の欧米世界のお話である。
とはいえ約100年の幅があり、この間に時代の空気が変わってきた部分もあり、
また地域によって状況が違う部分もある。
また当然ながら、現代とは微妙にずれた価値観が垣間見える点もある（特に原作において）。
そのあたりを愉しむのが、本書の醍醐味といえるだろう。
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