前半は腕や手の筋肉や骨に関する解剖学的知識が並べてあり、後半に実践テクニックや体の使い方に関するお悩み相談という構成になっています。
ですが、正直なところ多くのページを割かれて説明されている解剖学的な知識がそのあとの実践指導にどれほど活かされているかというと、そこまで関係していないように感じる。例えば中手骨のいろいろある骨の名前を覚えるようにと本書にありますが、とくに実践ページでは○○骨をどうこうするように、といった言及はありません。
加えて、後半の実践テクニックに関するページはかなり少ない。それに解剖学的知識を得たことによって演奏にのぞむ体の使い方が劇的に変わるような目から鱗のアドバイスを得られるのかと期待したが、がっかりなことに一般的な教本にも書かれてそうなワンポイントアドバイスに過ぎないレベルに思います。
値段が高いだけに期待しましたが…
元はとれていないように感じる
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よくわかるピアニストからだ理論~解剖学的アプローチで理想の音を手に入れる~ 単行本 – 2012/11/30
林 美希
(著)
演奏法の悩みを解消! カラダから演奏を変える!
解剖学的な視点で、演奏法を見直す方法が満載!
日本人にあわせた、体の上手な使い方をお教えします。
体にとって無理のある練習法では、演奏は上達しません。
皮膚の下には、実は驚くべき世界があり、その仕組みを理解すれば、練習はもっと楽になります。
体にあわせた具体的な練習法も解説! ピアノの演奏法に悩みのある方、腱鞘炎などの故障を繰り返している方が今日の練習から実践できる一冊です。
解剖学的な視点で、演奏法を見直す方法が満載!
日本人にあわせた、体の上手な使い方をお教えします。
体にとって無理のある練習法では、演奏は上達しません。
皮膚の下には、実は驚くべき世界があり、その仕組みを理解すれば、練習はもっと楽になります。
体にあわせた具体的な練習法も解説! ピアノの演奏法に悩みのある方、腱鞘炎などの故障を繰り返している方が今日の練習から実践できる一冊です。
- 本の長さ96ページ
- 言語日本語
- 出版社ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
- 発売日2012/11/30
- ISBN-104636890744
- ISBN-13978-4636890747
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登録情報
- 出版社 : ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス (2012/11/30)
- 発売日 : 2012/11/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 96ページ
- ISBN-10 : 4636890744
- ISBN-13 : 978-4636890747
- Amazon 売れ筋ランキング: - 597,397位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,300位音楽理論・音楽論
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月7日に日本でレビュー済み
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2019年5月29日に日本でレビュー済み
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腕や手の構造を知る意味ではよい内容ですが、ピアノがうまくなりたい人が『理想の音』を手に入れるために適しているかは微妙です。タッチのスピードが速いと大きな音量につながり、遅いと弱い音が出るという内容がありましたが、ピアノ演奏の入り口的な内容なので、サブタイトルの『解剖学的アプローチで理想の音を手に入れる』は『理想の音を手に入れるために知っておくべき腕や手の構造』などの方か良かったかと思いました。本質的にはぐらかされた感じがちょっとあって、残念でした。
2014年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ピアノを演奏する際に、まず私たちが動作として行うことは当然ながら、“ピアノを弾く”という作業にあります。けれども、この一言ですまされる“ピアノを弾く”という一連の動作の中には、実に多くの複雑な要素が詰まっており、時にはそれがいたずらに演奏を困難に陥れることもありますね。
林美希氏の著作による、この『よくわかるピアニストからだ理論』は、ピアノ演奏という大きなテーマに、身体という切り口からアプローチした興味深く、そして誰にとっても共感できる部分の多い本だと思います。
ピアニストに限らず、他の楽器の演奏家でも、あるいはスポーツ選手、ダンサーや役者などにも共通することですが、こういったあらゆる類いの“運動”を媒体にパフォーマンスを行う場合、パフォーマーそれぞれが自分自身の中に“身体の眼”を持つことが必要不可欠となってきます。
つまり、どのような運動をするのでも基本となる立ち方あるいは座り方、手や足の位置、バランス、体幹、フォームetc.といった自分の中の“軸”、“支え”、“芯”となるものを自分自身で見つけ、感じ、意識し、たとえそれが無意識の状態であっても、常に自分にとってのベスト・ポジションをとれるよう身体に植え付ける必要があります。私は、練習というのはそのためにあると考えています。ただひたすら時間をかけて回数を重ねるだけでは、時間と体力を大量に消費し、時にはケガを招く恐れもあります。
多くの時間とエネルギーを費やして筋肉を鍛えるよりも、私たちそれぞれが自分自身の
“身体の眼”を見つけること、まずはその最も基礎的な、しかし一番重要なポイントに気づかせてくれるのがこの著書です。
一度だけざっと通して読むというより、度々この本を手に取って、詩を読む時のように一つの項をじっくり何度も読むと、書かれている内容から、そしてさらにその裏にある意味まで読みとることができ、学ぶことが多くあるのです。
ピアノ演奏の最終目的が“音楽表現”だということ、私たちが心や頭でイメージする音楽を、ピアノという楽器を媒体として、私たちの身体運動によってそれを実現するのだという認識のもと、この本の内容にアプローチすることは、“身体の眼”を養うことの大きな助けとなるでしょう。
林美希氏の著作による、この『よくわかるピアニストからだ理論』は、ピアノ演奏という大きなテーマに、身体という切り口からアプローチした興味深く、そして誰にとっても共感できる部分の多い本だと思います。
ピアニストに限らず、他の楽器の演奏家でも、あるいはスポーツ選手、ダンサーや役者などにも共通することですが、こういったあらゆる類いの“運動”を媒体にパフォーマンスを行う場合、パフォーマーそれぞれが自分自身の中に“身体の眼”を持つことが必要不可欠となってきます。
つまり、どのような運動をするのでも基本となる立ち方あるいは座り方、手や足の位置、バランス、体幹、フォームetc.といった自分の中の“軸”、“支え”、“芯”となるものを自分自身で見つけ、感じ、意識し、たとえそれが無意識の状態であっても、常に自分にとってのベスト・ポジションをとれるよう身体に植え付ける必要があります。私は、練習というのはそのためにあると考えています。ただひたすら時間をかけて回数を重ねるだけでは、時間と体力を大量に消費し、時にはケガを招く恐れもあります。
多くの時間とエネルギーを費やして筋肉を鍛えるよりも、私たちそれぞれが自分自身の
“身体の眼”を見つけること、まずはその最も基礎的な、しかし一番重要なポイントに気づかせてくれるのがこの著書です。
一度だけざっと通して読むというより、度々この本を手に取って、詩を読む時のように一つの項をじっくり何度も読むと、書かれている内容から、そしてさらにその裏にある意味まで読みとることができ、学ぶことが多くあるのです。
ピアノ演奏の最終目的が“音楽表現”だということ、私たちが心や頭でイメージする音楽を、ピアノという楽器を媒体として、私たちの身体運動によってそれを実現するのだという認識のもと、この本の内容にアプローチすることは、“身体の眼”を養うことの大きな助けとなるでしょう。
2014年10月12日に日本でレビュー済み
本書は3部に構成されていて、1部は肩腕まわりが中心の解剖学入門、
2部が基礎テクニック、3部がピアノ演奏する人なら誰もが持つお悩みへのアドバイスになっています。
解剖学の知識が全くなくても、優しい表現とわかりやすいイラストで、
容易に理解できるようになっています。
ピアノ演奏をする方は、腕まわりの筋肉に意識がいくそうですが
演奏する身体は全身を使っています。
肩甲骨・背中・坐骨、弾きやすい指・動かし方が頭に入っているか否かで
身体の使い方(表現の幅)が変わってきます。
私は幼い頃から20歳までピアノをしていた素人ですが(現在整体師)、
演奏していた頃は腱鞘炎や、弾きにくさを度々感じることがありました。
この本を読んだ後、試しに動きを確認しながら弾いてみると
目から鱗が落ちるほどの身体が柔らかく動くのを感じました。
何より、解剖学と演奏は異分野だと切り離していたものが、
実は両方知っていて初めて正しい演奏になるのではないかと気付かせていただきました。
著者は緊張状態にある身体を自然な動きにする方法を教えてくれますが、
まさに知らないことで出た不安を、知識を得ることで筋肉ばかりでなく
心の弛緩にも繋げてくれます。
理論と実際の動きが伴うには練習が必要かと思いますが、
まず入門として応用に進むにはピッタリの1冊です。
演奏家にも、演奏家をケアする施術者にもおススメです。
2部が基礎テクニック、3部がピアノ演奏する人なら誰もが持つお悩みへのアドバイスになっています。
解剖学の知識が全くなくても、優しい表現とわかりやすいイラストで、
容易に理解できるようになっています。
ピアノ演奏をする方は、腕まわりの筋肉に意識がいくそうですが
演奏する身体は全身を使っています。
肩甲骨・背中・坐骨、弾きやすい指・動かし方が頭に入っているか否かで
身体の使い方(表現の幅)が変わってきます。
私は幼い頃から20歳までピアノをしていた素人ですが(現在整体師)、
演奏していた頃は腱鞘炎や、弾きにくさを度々感じることがありました。
この本を読んだ後、試しに動きを確認しながら弾いてみると
目から鱗が落ちるほどの身体が柔らかく動くのを感じました。
何より、解剖学と演奏は異分野だと切り離していたものが、
実は両方知っていて初めて正しい演奏になるのではないかと気付かせていただきました。
著者は緊張状態にある身体を自然な動きにする方法を教えてくれますが、
まさに知らないことで出た不安を、知識を得ることで筋肉ばかりでなく
心の弛緩にも繋げてくれます。
理論と実際の動きが伴うには練習が必要かと思いますが、
まず入門として応用に進むにはピッタリの1冊です。
演奏家にも、演奏家をケアする施術者にもおススメです。
2014年11月2日に日本でレビュー済み
技術的問題の改善案のみならず、精神は身体に、身体は精神にアプローチするものであり、決して切り離せるものではないという事を改めて考えさせてくれました。背中、腕、手をさわってみて自分の身体を認識するところからスタートし身体の部位が、どのように連結して動きが生まれているのかを理解するということが単純なようで難しいのです。今までの習慣化された動きに、今までとは違う様々な動きのバリエーションを加え、その選択肢の中から表現しようとする音楽に良い動きなのか、楽曲の音楽性を吟味しながら、表現される音楽に最も相応しい身体の動きの連動性を意識しながら次第に動きを洗練させていくのです。この地道な練習の中での作業が、次第に自分の身体に合った最良の動きを導きだし、演奏に向かう時の精神状態まで変化が起きるようになりました。本書には、言葉だけでは理解の難しい、解剖学的アプローチを多くの図を用いて説明してくれています。今までほとんど意識することの無かった、肩や胸、手、腕、首や背中、腰、足の身体中のすべての部位が連動してピアノの音を作りだしているということの理解は、これまでの演奏習慣を改善するための大きな第一歩となりました。特に私は、体全体が硬直しやすく、肘がゆらゆら泳いだり、指だけで弾こうと無理な運指をして、行き詰まりを感じていました。この本にはピアノを演奏する上で、“最低限の身体の知識” を理解し、意識しなければならないことが書かれています。私はレッスンの期間が空いた時、練習に行き詰まったときに時折ページをめくっています。解剖学的アプローチは、ピアノに向かった瞬間、気持ちと身体が別物になってしまう私にとって最良のものでした。ピアノとわたしをつなぐ、私自身のからだの動き、そして、恐れずに自分の音をよく聴き、向き合う、効率的で無駄のない身体の動きから、最良の音を引き出せるようにこれからも模索し、挑戦していきたいと思います。