かつては、団藤刑法で、司法試験を落ちたとかいう者がいた。文章が洗練され過ぎて行間に含みがある。理解できない。それで、藤木だの何とかだのの、他の刑法教科書でようやく受かった、とか言っていた。人それぞれ読解力の差がある。これは仕方がない。
団藤刑法は、世界で認められているレベルの理論で、日本の法学会では、ほとんど稀有の存在である。
文章は好き好きだろうが、法学を本気で学ぼうとする者には、本書を強く推薦する。
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法学の基礎 単行本 – 1996/3/1
団藤 重光
(著)
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社有斐閣
- 発売日1996/3/1
- ISBN-104641027218
- ISBN-13978-4641027213
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
筑摩書房から「現代法学全集」の第1巻として、1973年に刊行された「法学入門」。その名著に今日的観点から新しい生命を与えた。初学者を対象に、「われわれのものとしての法」として、その基本的な考え方をまとめる。
登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (1996/3/1)
- 発売日 : 1996/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 400ページ
- ISBN-10 : 4641027218
- ISBN-13 : 978-4641027213
- Amazon 売れ筋ランキング: - 807,540位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年8月24日に日本でレビュー済み
本書は法学入門書だと誤解されやすい.しかし実際には,著者自身が「入門ではなく出門書である」と語るように,入門書ではない.タイトルの「基礎」という文言は,「入門」「導入」つまりintroductionではなく,「土台」「根本」つまりfoundationとかgroundworkという意味での「基礎」なのである.
法解釈学は技術学なので,実定法の教科書を読み(できれば実務に当たることで)解釈スキルをある程度積まないと,背景にある原理を真に理解することは不可能だと思う.喩えるなら,水泳の理論書を読んでも泳げるようにはならないが,それでも,速く泳ぐためにはやはり理論を学ぶことが重要であるということだ.「理論」を学ぶのは,とりあえずでも「クロール」ができるようになってからの方がいい.本書は実定法の解釈のレッスンを積んだ人が,その背景にある法学の根本原理を掴みたい時に読むべき著作だと言える.
もちろん,本書を初学者がいきなり読んでも悪いわけではない.著者は,刑事法学において金字塔的業績を積み上げてきた大学者であり最高裁判事にもなった.外国の学説をintroductionするだけの凡庸な学者とは一線を画す方である.その著作に直に触れることが有益でないわけがない.
多分,法学入門にあたり,いきなりこの本を読んで挫折した人も多いだろう.大学卒業時,資格試験合格時などに,再度この本を紐解いて欲しい.きっとその時に初めて,法学の深遠を垣間見ることができると思う.私は,そこからが真の「法学入門」なのだと思うがどうだろう?
法解釈学は技術学なので,実定法の教科書を読み(できれば実務に当たることで)解釈スキルをある程度積まないと,背景にある原理を真に理解することは不可能だと思う.喩えるなら,水泳の理論書を読んでも泳げるようにはならないが,それでも,速く泳ぐためにはやはり理論を学ぶことが重要であるということだ.「理論」を学ぶのは,とりあえずでも「クロール」ができるようになってからの方がいい.本書は実定法の解釈のレッスンを積んだ人が,その背景にある法学の根本原理を掴みたい時に読むべき著作だと言える.
もちろん,本書を初学者がいきなり読んでも悪いわけではない.著者は,刑事法学において金字塔的業績を積み上げてきた大学者であり最高裁判事にもなった.外国の学説をintroductionするだけの凡庸な学者とは一線を画す方である.その著作に直に触れることが有益でないわけがない.
多分,法学入門にあたり,いきなりこの本を読んで挫折した人も多いだろう.大学卒業時,資格試験合格時などに,再度この本を紐解いて欲しい.きっとその時に初めて,法学の深遠を垣間見ることができると思う.私は,そこからが真の「法学入門」なのだと思うがどうだろう?
2001年7月25日に日本でレビュー済み
前最高裁の判事団藤氏、法学の精華をこの著作ですっきり紹介します。理論的には、古典も近代の發展もまさしく述べますし、解釈学的には、日本の課題を要を得た分析し、欧米の例と適切に比較します。作者は本書が入門者に少し難しいと思いますが、僕は初心者たち分からなくても詳しく読んで、学習段階に沿って反省すると勧めたい。研究者たちにはもちろん参考しがいがあると考えております。