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創造的論文の書き方 単行本 – 2001/12/1
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- ISBN-104641076499
- ISBN-13978-4641076495
- 出版社有斐閣
- 発売日2001/12/1
- 言語日本語
- 本の長さ302ページ
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商品の説明
商品説明
本書は、一橋大学の有名教授、伊丹敬之による論文作成のための心得集である。単なる文章作成マニュアルに終わるのではなく、論理的に正しい論文とは何か、読み手を正しく導くための注意点は何かを、生徒たちとの議論を交えながら説いている。
本書の約半分を占める生徒たちとの対話では、生徒たちの自省を通して、書き手が陥りやすいワナを見事に指摘している。少数のアメリカ企業を取り上げて一般化してしまう、つながっていないのに文章でごまかしてつなげる、などの例を読んで反省する人も多いのではないだろうか。
もう半分の「概論編」では、研究のしかたと文章の書き方を指南している。全体的に、正しい論理構成やデータの扱い、仮説の検証などに紙数が費やされており、長い目で見れば、手っ取り早い文章マニュアルよりも役に立つ。
文章術に関しては、明確な書き方は示されていないが、「アウトラインを準備する」「『構造』あるいは『流れ』で(文章の)つなぎを作る」といったアドバイスは、書き手にとって有益だろう。社会科学の研究に携わる研究者やビジネスパーソンに、ぜひおすすめしたい1冊である。(土井英司)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 302ページ
- ISBN-10 : 4641076499
- ISBN-13 : 978-4641076495
- Amazon 売れ筋ランキング: - 107,737位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
伊丹 敬之 (いたみ ひろゆき)
一橋大学 名誉教授
1945年生まれ、1967年一橋大学商学部卒業、
1972年カーネギー・メロン大学経営大学院博士 課程修了。
1975年、1982年スタンフォード大学ビジネススクール客員准教授。
1978年、1982年日経図書文化賞受賞。
2005年紫綬褒章受章、2009年宮中講書始の儀 進講者。
2017年9月~2023年9月、国際大学学長。
2023年文化功労者。
IT戦略本部など政府関係委員を多数歴任し、東芝 社外取締役など数社の社外役員も歴任。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
はじめて論文を書く人は一読することをお勧めします。
論文執筆に際しての心構えが参考になることと思います。
ただ、具体的な手法や方法論を求めている人には
あまり役に立たないかもしれません。
本書は,タイトルの「創造的論文の書き方」とは縁のなさそうな「エルーシブ(Elusive)」というトランプのゲームの紹介から始まります。
このゲームは,「神様」役になる人が,トランプのカードを,あるルールに従って次々と見せていくのですが,プレーヤーには,その「神様」のルールは知らされません。そこで,プレーヤーは,見せられたカードの順序から,「神様」のルールを当てようと競争し,速く当てたプレーヤーが勝ちとなるというものです(1頁)。
このゲームの紹介に続いて,「研究活動」とは,「目に見える現象の背後に隠されている原理・原則」を「発見」または「推測」し,それを仮説として提示し,その「仮説が確からしいことを示す証拠を提出すること」なのだから,研究活動とは,「エルーシブ」をやるようなものだと述べて,本論に入ります(2頁)。
そして,本書のタイトルである「創造的論文」とは,「エルーシブ」の意味での「いい研究」(不思議な現象を説明できる仮説の発見と証拠による検証)が「いい文章」で(発見した原理・原則や仮説を「説得的にわかりやすく」)書かれたものであるとして,本文の核心部分をあっさりとクリアしています。
***
そして,それ以下の本文(対話編に続く概論編(115〜270頁))では,このことを論文作成の流れに沿って,以下のような構成に従って,「創造的論文の書き方」を指南しています。
起:第1章 テーマを決める
承:第2章 仮説と証拠を育てる
転:第3章 文章に表現する
結:第4章 止めを打つ
***
しかし,筆者の助言(7頁)に従って,本書を「二度読み」してみると,本書の特色は,「創作的論文の書き方」というタイトルとは異なり,博士課程における「論文指導」のあり方を明らかにした点にあるのではないかとの疑問点が生じます。その理由は,以下の通りです。
本書において著者は,「プロは舞台裏を見せない」(64頁),「プロは舞台裏を見せるな」(65,66,69,101頁),レポートとは異なり「論文では舞台裏は書く必要は全くない」(69頁),「論文の文章は,舞台裏で勝負すべきではない」(193頁),「舞台裏を見せまくるのは恥ずかしいことである」(192,283頁)というように,論文を作成して公表するという「表舞台」に立つ者の心得として,論文作成のプロセス等の「舞台裏」を見せるべきではないと,「しつこい」ほどに繰り返しています。
それにもかかわらず,「創造的論文とは」という「序」に続いて展開されているのは,100頁以上にわたる対話編「若き弟子たちの悩み」であり,筆者によれば,これは,「気恥ずかしい」が,「自分の発想の舞台裏を他人様に見せるようなもの」(iii頁)であるとされています。
もしも,筆者のいうことが正しいとすると,100頁以上にわたって展開される対話編「若き弟子たちの悩み」は,「舞台裏を見せまくる」ものであり,「プロとして恥ずかしいこと」になるはずであり,筆者が繰り返し述べている本書の趣旨と矛盾します。
***
しかし,筆者の意図を度外視して,本書全体の構成を,以下のように解釈することが許されるならば,本書にまつわる様々な問題点が解消されます。
1.序章「創造的論文とは」(1〜8頁)は,本書の「序幕」である。
2.対話編「若き弟子たちの悩み」(9〜114頁)が,本書の「表舞台」であり,その「主役」は,大学院生A,B,C,Dである。
3.概論編「研究の仕方,文章の書き方」(115〜270頁)は,実は,対話編「若き弟子たちの悩み」の注釈であり,「舞台裏」に過ぎない。
***
このように考えると,筆者が「舞台裏」と位置付けている対話編「若き弟子たちの悩み」が,「表舞台」と位置付けられている概論編「研究の仕方,文章の書き方」の前に,延々と続くという,本書の「奇妙な構成」の謎を解くことができます。
なぜなら,本書の真の「表舞台」は,筆者の意図とは異なり,先に述べたように,実は,対話編「若き弟子たちの悩み」であり,それに続く概論編「研究の仕方,文章の書き方」は,表舞台で議論されたことの注釈,もしくは,付録であり,筆者の無理な喩え話や無駄な重複も,「舞台裏」の話なのですから,笑って許されることになるからです(本書の「エルーシブ」的解釈)。
***
本書をタイトル通りに「創造的な論文の書き方」として評価するならば,筆者も認めているように,「基本的な,当たり前のことを書いてきた」(241頁)だけで,類書と代わり映えのしない平凡な本ということになります(創造的な論文の書き方とその評価方法に関してならば, 澤田昭夫『論文のレトリック−わかりやすいまとめ方』講談社学術文庫(1983) の方がお薦めです)。
しかし,本書を,社会学系の博士前期課程(修士課程),および,博士後期課程における「論文指導のあり方」を論じたものであると「エルーシブ」的に解釈するならば,対話編「若き弟子たちの悩み」の主役である「A,B,C,D」が,著者の指導によって,めざましい成長を遂げていることが生き生きと伝わってくるのであり,本書を高く評価することができます。
私は,本書を「論文指導のあるべき姿」,すなわち,論文指導の「表舞台」と「舞台裏」の両者を明らかにしたものと評価しますので,博士課程への進学を志しているすべての学生,および,博士課程で論文指導に当たっているすべての教員に本書を薦めたいと思います。
また、論文の書き方や研究の方法を学びたい人に対して、「文章が論理をドライブしてくれるような文章を書いていると思える人の本を、たくさん読むことを勧めますよ」と言っている。
文章が論理をドライブするとはどういうことか? 私なりの理解は次の通り。すべてを自分の頭で考え抜いて、それを文章にするのではなくて、キー概念の定義をしっかりと固めた上で、アウトラインを考え、あとはキーボードをたたく指に任せて惰性で書いていくようなイメージである。全部を頭で考えていると疲れてしまう。おおよそを頭で考えた後は、身体に任せる。
文章が論理をドライブしてくれるような文章を書いている人として、著者は、山崎正和、司馬遼太郎、福田恆存の三人を挙げている。山崎からは論理の展開、うねりやひねりを、司馬からは文章のリズムは人間を見る目を、福田からは論理を学んだと書いている。
論文の止めを書くときに気をつけるべき事として「自分を広げようとするな、自分は何の一部であるかを考えよ」とまとめている。この言葉も頭にずーーんと残った。
買ってみました。
研究の仕方、テーマ、書き方、について、院生の皆さんとの対話も
まじえて、ご自分の方法を開示された本です。
当方は、今のところ書くあてはないので、読むだけなのですが、いろ
いろと学ぶところが多い本です。
ランダムにメモ書きをすると、次のよう。
1)日米の自動車生産台数の60年間のグラフを見て、違いを考えて
みた。
2)事実の知識と理論の知識がアンバランスでもよい。
3)自分のやってきたことをより広い地図の中で位置付けてみる。
4)研究のテーマは、既成の理論と理論を関連付けるのでもよい、新し
い知る必要のある事実を発見することでも、従来不思議に思われた現
象の説明論理の発見でもよい。
5)現実から出発すること。現実は論理的だからである。
6)アマチュアは自分のために書き、プロは他人のために書く。
7)仮説を育てる。
8)ハーシュマンの論文は、現実からどういう概念をつくったか、どの
ような仮説を作るに至ったかがわかるようになっている。
9)「退出」と「発言」の2つの概念で、いろんな現象が理解できる。
という具合である。
「自分を広げようとするな、自分は何の一部であるかを考えよ」