4つのレバーが紹介されていたが、個人的に重要になるのは外部との関連性をいかに確保するのかという点に尽きると思う。
外部との協力ありきで戦略を立てられないならば、結局自社でも同じことをしなければならずイノベーションを起こしにくいと考えるからである。
この時に外部との協力を得られる線引きが出来るようなモジュール化された商品は技術的な条件となる。
プラットフォーム戦略はオープンクローズ戦略と重なるところが多い。
技術を公開して(標準化して)市場を拡大し、自分も外部企業もシェア率は下げてもそのパイの拡大により満足な収益を得ている。
重要な技術は秘匿化して絶対不可侵領域を作り自分を守るのである。
一番の違いは製造コストを下げるために行っているかどうかである。
標準化は統一的に作ることで製造コストを低減させる目的があるが、プラットフォーム戦略に関しては、必ずそれがあるかは見受けられない。
インテルは自社製品の市場価値を高めるために、下流構造を標準化して自社製品をロックインさせていた。
これはコスト削減のために行っているとは言えない。
コストダウンを図るのであれば関連企業のみにインターフェースを提供すればよいからである。
そういった自社優位の思惑を隠しつつも仲間づくりをするためには、それだけの援助が必要になる。これが一番大変なのではないか。
最後に英語を意訳ではなく直訳したような文章がいくつか見られるため、この文節がどこの名詞を修飾しているのかという点などで読みにくいところがいくつかあった。
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プラットフォーム・リーダーシップ: イノベーションを導く新しい経営戦略 単行本 – 2005/3/31
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購入オプションとあわせ買い
インテルやマイクロソフト,NTTドコモなど現代のリーダー企業がいかに「プラットフォーム」を提供し,戦略的にマネジメントしてきたかを解明して,企業間の多様な連携やネットワーク構築の重要性を指し示す。現代企業の技術戦略・知財戦略を探究する重要作の翻訳書。
- 本の長さ378ページ
- 言語日本語
- 出版社有斐閣
- 発売日2005/3/31
- ISBN-104641162328
- ISBN-13978-4641162327
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商品の説明
著者について
INSEAD経営大学院教授
MITスローン・スクール・オブ・ビジネス教授
大阪大学教授
MITスローン・スクール・オブ・ビジネス教授
大阪大学教授
登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (2005/3/31)
- 発売日 : 2005/3/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 378ページ
- ISBN-10 : 4641162328
- ISBN-13 : 978-4641162327
- Amazon 売れ筋ランキング: - 348,905位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月29日に日本でレビュー済み
2011年2月7日に日本でレビュー済み
本書は、インテルやマイクロソフトなど、IT企業の協業を産業生態圏を分析単位にして語っている。学術書ではあるが、かなりケーススタディへの比重が高いと思う。
基本的な主張は、業界のリーダーがコア製品をプラットフォームとみなし、コア製品を進化させるとともに、サードパーティーが起こす「補完的イノベーション」が生じやすいように、コア製品を設計・デザインせよというものである。ただし、WindowsとOfficeシリーズにみられるように、補完的イノベーションをすべて外部に任せることがいつも正解とは限らないようだ。本書の問題点は、成功事例しか挙げていないことである。そのため、どういったリーダーシップが効果的なのかぼやけている。
世界的なIT企業のプラットフォーム・リーダーシップに触れることができる点は、本書の魅力の一つである。だが、冗長な記述もあるように感じて、読者が読みたいところを取捨選択したほうが、読み進めやすいと思う。
本主張は、ネットワーク外部性に基づいており、そうした特性のあるあるいは、もたせたい業界・ビジネスに携わるヒトにとっては、目の通す価値がある研究書であるように思われる。
基本的な主張は、業界のリーダーがコア製品をプラットフォームとみなし、コア製品を進化させるとともに、サードパーティーが起こす「補完的イノベーション」が生じやすいように、コア製品を設計・デザインせよというものである。ただし、WindowsとOfficeシリーズにみられるように、補完的イノベーションをすべて外部に任せることがいつも正解とは限らないようだ。本書の問題点は、成功事例しか挙げていないことである。そのため、どういったリーダーシップが効果的なのかぼやけている。
世界的なIT企業のプラットフォーム・リーダーシップに触れることができる点は、本書の魅力の一つである。だが、冗長な記述もあるように感じて、読者が読みたいところを取捨選択したほうが、読み進めやすいと思う。
本主張は、ネットワーク外部性に基づいており、そうした特性のあるあるいは、もたせたい業界・ビジネスに携わるヒトにとっては、目の通す価値がある研究書であるように思われる。
2015年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プラットフォームリーダーがいかに外部との協働や社内での調整をおこなったかをインテルを中心に具体的に描いてる。
2005年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書はインテルを研究したガワー・アナベルの博士論文をベースにまとめられている.原書は2002年に出版されている.彼女はクスマノの審査の元,博士号をMIT(マサチューセッツ工科大学)スローン経営大学院から2000年1月に取得し、スタンフォード大学からはインダストリアル・エンジニアリングおよびエンジニアリング・マネジメントの修士号を取得している.元々は技術者およびプロジェクト・マネージャとしてヨーロッパにある大手通信機器メーカーに勤務していた.
従って本書の内容の約6割がインテルのケースに割かれている.
インテルのプラットフォーム形成は他の事例であるマイクロソフト,シスコとは異なり,半導体産業のいちプレーヤーでしかなかった.つまり,戦略の周到性・綿密無くしては成長はあり得なかったと言うこと.
IBM製PCの全盛期,デファクトはMS-DOS と ISA バス(周辺器接続バス・アーキテクチャ)であり,ボトルネックは後者であった.インテルはバス・アーキテクチャの刷新に留まらず(ここで儲ける気はなかった),PCの拡販を目指した事業戦略を立案する.この戦略は成功し,PCIバス・アーキテクチャのデファクト化を果たした以降,AGP や USB 規格の開発に繋がる.
結論として,プラットフォームリーダーは複数の役割バランスを取る必要があり,そこには一企業の独占的利己を排他した「公共の利益」が追求され,最終的なビジネスの成功はそこから導かれるとも考えられる.外部パートナーに一定レベルの中立性を伝え,産業全体の利益のために活動した結果が,不動の価値(勝ち)組の地位を得た現在のインテルとも言える.収益構造一辺倒の企業戦略に対して,「公共の利益」に対して再認識を促す書籍,なかなかおもしろいですよ...
従って本書の内容の約6割がインテルのケースに割かれている.
インテルのプラットフォーム形成は他の事例であるマイクロソフト,シスコとは異なり,半導体産業のいちプレーヤーでしかなかった.つまり,戦略の周到性・綿密無くしては成長はあり得なかったと言うこと.
IBM製PCの全盛期,デファクトはMS-DOS と ISA バス(周辺器接続バス・アーキテクチャ)であり,ボトルネックは後者であった.インテルはバス・アーキテクチャの刷新に留まらず(ここで儲ける気はなかった),PCの拡販を目指した事業戦略を立案する.この戦略は成功し,PCIバス・アーキテクチャのデファクト化を果たした以降,AGP や USB 規格の開発に繋がる.
結論として,プラットフォームリーダーは複数の役割バランスを取る必要があり,そこには一企業の独占的利己を排他した「公共の利益」が追求され,最終的なビジネスの成功はそこから導かれるとも考えられる.外部パートナーに一定レベルの中立性を伝え,産業全体の利益のために活動した結果が,不動の価値(勝ち)組の地位を得た現在のインテルとも言える.収益構造一辺倒の企業戦略に対して,「公共の利益」に対して再認識を促す書籍,なかなかおもしろいですよ...
2007年11月4日に日本でレビュー済み
プラットフォ−ムリーダーシップとは、
基盤技術の周辺の製品を充実させるものであり、
他企業のイノベーションを促進する能力とされています。
要するに他企業の資源を有効に使って補完製品を充実させ、
自らの基盤技術の価値を高めようとすることでしょう。
事例も理解しやすく書かれており、
筆者の主張は非常に納得のいくものであります。
企業にとってネットワークのマネジメントが非常に重要な点であり、
常に同質のものではなく変化していく中で、
どのようにそれを捉え対処していくのかが問われるでしょう。
内部だけではなく外部にも着目している、すなわちネットワークの活用が
これからの新たな議論になっていくのではないでしょうか。
基盤技術の周辺の製品を充実させるものであり、
他企業のイノベーションを促進する能力とされています。
要するに他企業の資源を有効に使って補完製品を充実させ、
自らの基盤技術の価値を高めようとすることでしょう。
事例も理解しやすく書かれており、
筆者の主張は非常に納得のいくものであります。
企業にとってネットワークのマネジメントが非常に重要な点であり、
常に同質のものではなく変化していく中で、
どのようにそれを捉え対処していくのかが問われるでしょう。
内部だけではなく外部にも着目している、すなわちネットワークの活用が
これからの新たな議論になっていくのではないでしょうか。
2005年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
INTEL,Microsoft,CISCOがどのようにしてプラットフォームのリーダシップを取っていったかが詳細に記述されている。
反面、不必要とも思える記述も多く、ページ数の割りに内容はそんなに濃くはない。
最もまずいのは翻訳である。原書を読んだわけではないが、非常に分かりにくく、間違いと思われる箇所、用語の翻訳の仕方がおかしいところが多数ある。訳者前書きにも自ら書かれていたが、やっぱり素人訳と言わざるを得ない。
反面、不必要とも思える記述も多く、ページ数の割りに内容はそんなに濃くはない。
最もまずいのは翻訳である。原書を読んだわけではないが、非常に分かりにくく、間違いと思われる箇所、用語の翻訳の仕方がおかしいところが多数ある。訳者前書きにも自ら書かれていたが、やっぱり素人訳と言わざるを得ない。