社会一般に使われる遺伝(=文化)と生物学上の遺伝とを混乱させるなという点から話は始まる。そもそもが人間の知能は定義に依存するし、才能といってもその社会で必要とされるか否かが前提にあるんだから、才能の遺伝という言葉の使い方もおかしいと主張する。
至極もっともなのだが、同時にヴィットゲンシュタインの兄弟の自殺を取り上げて、行動様式はある程度遺伝に依存するかもしれないとしている。
まだ遺伝がどれだけ人間行動に影響するのかわからない点があること、人種差別的になりやすい優生学につながらないように気を配ってのことだろうが、どうも口はばったい書き方が気になる。
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遺伝マインド --遺伝子が織り成す行動と文化 (有斐閣Insight) 単行本(ソフトカバー) – 2011/4/11
安藤 寿康
(著)
いま求められる遺伝観とはどのようなものか
人間も生物の一種として遺伝子の影響を受けており,心身のあらゆる側面にそれが現れていると考える姿勢や態度を意味する「遺伝マインド」。環境決定論でも遺伝決定論でもない,いま求められる新しい遺伝観,そしてそれをふまえたうえでの環境と社会の見方を提示。
人間も生物の一種として遺伝子の影響を受けており,心身のあらゆる側面にそれが現れていると考える姿勢や態度を意味する「遺伝マインド」。環境決定論でも遺伝決定論でもない,いま求められる新しい遺伝観,そしてそれをふまえたうえでの環境と社会の見方を提示。
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社有斐閣
- 発売日2011/4/11
- ISBN-104641178054
- ISBN-13978-4641178052
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登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (2011/4/11)
- 発売日 : 2011/4/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 236ページ
- ISBN-10 : 4641178054
- ISBN-13 : 978-4641178052
- Amazon 売れ筋ランキング: - 160,989位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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