本書は複数の筆者により、下記の様なタイトルの元、構成されています。
池享氏著○天下統一と朝鮮侵略
堀新氏著○信長・秀吉の国家構想と天皇
米谷均氏著○後期倭寇から朝鮮侵略へ
稲葉継陽氏著○兵農分離と侵略動員
中野等氏著○唐入と兵站補給体制
播磨良紀氏著○織豊期の生活文化
太田昌子氏著○服属儀礼と城郭の障壁画
前中盤は主に秀吉の唐入に関連する内容が中心となっております。日本の天下統一戦線及び唐入は東アジア地域の激動の一環と捉えられ、日本を含む東アジア周辺諸国は明帝国によって作られた国際秩序下にあったとした前提から話は始まります。そして、倭寇王・王直と日本大名の関係から始まる密貿易と日本の経済流通の活性化、それに伴う日本海域情勢に関する秀吉の対外認識の甘さ等が書かれています。
そして何より、本書で一番勉強になったのは最終章の服属儀礼と城郭の障壁画です。【帝鑑図】【二十四考図】【商山四皓】等々、初めて名を聞いた一連の絵画(屏風絵や襖絵)作品が支配者達の服属儀礼装置及び文化装置になっていたという事実を初めて知りました。更に、この絵画は全て中国故事がモチーフになっており、日本の支配者(権力者)が中国神話を国家統合シンボルに用いていた事に、東アジアの共通意識を感じました。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
よく一緒に購入されている商品
+
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
