「満洲にあった膨大な資料をソ連軍が持ち去った、あるいは引揚げに際して一切持ち出すことを禁じられた、日本(内地)の資料の多くも米国に持ち去られた、などの資料の制約」の中で執筆されたものです。
どうしても満鉄内部の資料によりますので、客観的な捉え方は難しい訳ですが、知られざる満鉄の全体像を知る上では大変よくまとまっていると思います。
書名は分かりやすそうに書かれていますが、内容は資料に準拠しながら丹念に記述をしてあり、研究書の趣きが漂いました。簡単に理解するわけにはいかないのはそれだけ満鉄の活動が多岐にわたっていたためでしょうか。
筆者の天野 博之氏は、大連市生まれで、46年3月に撫順に戻り、47年7月に帰国。小学館を退社後、2004年から財団法人満鉄会理事(広報担当)をされています。
2006年は満鉄創業100周年にあたるようで、筆者も財団法人満鉄会の『満鉄四十年史』編集担当者として通史編を手伝い、資料編を作成した人です。
本書の内容です。
はじめに、満洲とはどんな所だったか、満鉄の設立、政党の介入、満洲事変と新国家建設、栄光と苦難の道、戦時下の満鉄、終局を迎えた満鉄、婦人社員の地位と活躍、満鉄の中国人労働者、満鉄の二つの教育、満鉄の弘報活動、能率増進の試み、満洲の病気と医療、満鉄百科(満鉄の社員制度、ヤマトホテル、満鉄コンツェルン、鉄道の代わる自動車輸送、消費組合と生計所、満鉄の総裁・理事・監事、満鉄の概要、満鉄組織一覧(1936年)、満鉄史年表、参考資料一覧、あとがきに代えて
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満鉄を知るための十二章: 歴史と組織・活動 単行本 – 2009/3/1
天野 博之
(著)
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社吉川弘文館
- 発売日2009/3/1
- ISBN-10464208021X
- ISBN-13978-4642080217
登録情報
- 出版社 : 吉川弘文館 (2009/3/1)
- 発売日 : 2009/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 306ページ
- ISBN-10 : 464208021X
- ISBN-13 : 978-4642080217
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,302,546位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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