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歴史の旅 戦国時代の京都を歩く 単行本 – 2014/2/14
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- 本の長さ172ページ
- 言語日本語
- 出版社吉川弘文館
- 発売日2014/2/14
- ISBN-104642081011
- ISBN-13978-4642081016
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登録情報
- 出版社 : 吉川弘文館 (2014/2/14)
- 発売日 : 2014/2/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 172ページ
- ISBN-10 : 4642081011
- ISBN-13 : 978-4642081016
- Amazon 売れ筋ランキング: - 841,238位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 24,359位日本史 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
かわうち まさよし
大阪府大阪市生まれ。
京都府立大学文学部文学科卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。
日本中世史・文化史専攻。
現在、奈良大学文学部史学科、同大学院文学研究科。
URL http://www.zb.ztv.ne.jp/yiz8ujjf/
twitter https://twitter.com/dhigasiyama
Researchmap http://researchmap.jp/read0070296
【主な著書(単著)】
〇『中世京都の民衆と社会』(思文閣出版、2000年、オンデマンド版、2016年)
〇『中世京都の都市と宗教』(思文閣出版、2006年、オンデマンド版、2016年)
〇『祇園祭と戦国京都』(角川叢書、2007年)
〇『秀吉の大仏造立』(法藏館、2008年)
〇『信長が見た戦国京都-城塞に囲まれた異貌の都-』(洋泉社歴史新書y、2010年)
〇『祇園祭の中世-室町・戦国期を中心に-』(思文閣出版、2012年)
〇『日蓮宗と戦国京都』(淡交社、2013年)
〇『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(吉川弘文館、2014年)
〇『絵画史料が語る祇園祭-戦国期祇園祭礼の様相-』(淡交社、2015年)
〇『落日の豊臣政権-秀吉の憂鬱、不穏な京都-』(吉川弘文館、2016年)
◯『戦国京都の大路小路』(戎光祥出版、2017年)
◯『宿所の変遷からみる 信長と京都』(淡交社、2018年)
◯『戦国仏教と京都ー法華宗・日蓮宗を中心にー』(法藏館、2019年)
○『室町時代の祇園祭』(法藏館、2020年)
○『信長が見た戦国京都-城塞に囲まれた異貌の都-』(法藏館文庫、2020年)
○『改訂 祇園祭と戦国京都』(法藏館文庫、2021年)
○『大政所と北政所』(戎光祥出版、2022年)
【主な共著・分担執筆】
〇仁木宏編『都市-前近代都市論の射程-』(青木書店、2002年)
〇中尾堯編『中世の寺院体制と社会』(吉川弘文館、2002年)
〇寺尾英智・北村行遠編『日本の名僧 日親・日奥』(吉川弘文館、2004年)
〇歴史学研究会・日本史研究会編『日本史講座 第五巻 近世の形成』(東京大学出版会、2004年)
〇世界人権問題研究センター編『散所・声聞師・舞々の研究』(思文閣出版、2004年)
〇源城政好編『図解雑学 戦国史』(ナツメ社、2005年)
〇下坂守・源城政好監修『京都の地名由来辞典』(東京堂出版、2005年)
〇藤田達生編『近世成立期の大規模戦争戦場論 下』(岩田書院、2006年)
〇松本郁代・出光佐千子・彬子女王編『風俗絵画の文化学Ⅱ 虚実をうつす機知』(思文閣出版、2012年)
〇天野忠幸編『論集戦国大名と国衆10 阿波三好氏』(岩田書院、2012年)
〇渡辺宝陽・中尾堯監修『別冊太陽 日蓮 久遠のいのち』(平凡社、2013年)
〇『図説 日蓮聖人と法華の至宝 第三巻 典籍・古文書』(同朋舎メディアプラン、2013年)
〇八坂神社文書編纂委員会編『新編八坂神社文書 八坂神社文書・鴨脚家文書』(臨川書店、2014年)
〇山田邦和・河内将芳監修『ビジュアル版 京都1000年地図帳』(宝島社、2015年)
〇世界人権問題研究センター編『職能民へのまなざし』(人権問題研究叢書12、2015年)
〇清水寺史編纂委員会編『清水寺成就院日記』第一巻(法蔵館、2015年)
〇『城から見た信長』(奈良大ブックレット05、ナカニシヤ出版、2015年)
〇森洋久編『角倉一族とその時代』(思文閣出版、2015年)
〇酒井紀美編『生活と文化の歴史学6 契約・誓約・盟約』(竹林舎、2015年)
〇河野元昭編『光悦 琳派の創始者』(宮帯出版社、2015年)
〇仁木宏・山田邦和編著『歴史家の案内する京都』(文理閣、2016年)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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《上杉本洛中洛外図屏風》という一つの作品を「ガイドブック」代わりにして、今現在の京都を歩いてみよう…と試みた著作であり、中々興味深い趣向であった。
さて《上杉本洛中洛外図屏風》と言えば、狩野永徳とその一門が制作した上に、織田信長が上杉謙信に贈ったとされる逸話もある事から、美術史上に於いても、或いは歴史上に於いても、極めて注目度の高い作品である。
然も、比較的保存状態が良かった事から、その豪華絢爛たる姿を今に残し、当時の京都を髣髴とさせてくれる逸品なのだ。
依って、本書の主題である「戦国京都、街歩き」のガイドブックと位置付けるには申し分なく、ここから《上杉本洛中洛外図屏風》という優秀な案内図を片手に楽しい街歩きが始まるのである。
先ずは「上ごりやう」(即ち、上御霊社)を出発地点として西に向かい、上京を時計回りに散策してから下京へと歩みを進めて行く。
そして、その後に鴨川を渡って洛外へ、最後は北野を巡りながらこの旅は終結するのである。
このように纏めてしまうと、何やらあっという間に終わってしまっているように思うかもしれないが、実際には、本書の街歩きは隅々に至るまで徹底しており、その行動力と、屏風作品への忠実性には恐れ入るばかりである。
然も、洛中洛外図屏風の拡大図や詳細図を駆使し、更には現在の写真を豊富に掲載しながら「今現在、何処を歩いているのか」…等を丁寧に追って行く展開が非常に解り易いし、屏風の中に描かれた題材を取り上げながら、当時の風俗や歴史を解説している所も非常に参考になる。
例えば「ふろ」と書かれた場所に着眼して、戦国時代の風呂の発達について説いたり、或いは、風流踊りが描かれているのを取り上げて、その衣装の詳細や行事としての重要性を説明したり…現在の京都を歩きながら、美術や歴史についても多くを学べる工夫がなされているのだ。
だが、本書の面白さはそれだけには留まらない。
何よりも斬新なのは、有名な観光地を扱った箇所よりも寧ろ、今では大通りにオフィスビル…といった殺風景な場所に当時の姿を重ね合わせてみたり、或いは、普通に生活が営まれている住宅街にズカズカと踏み込んで行ったり…謂わば「戦国時代の京都」と「今現在の京都」を密接に関わらせた所なのである。
とにかく、その実践性が新鮮なのだ。
単なる街歩きガイドとは一線を画した、極めて充実度の高い一冊と言っても過言ではなかろう。
因みに、このように一風変わった著作が出来上がったのは他でもない、実は本書は、著者が芸術大学で行なった実際のフィールド・ワークを基に纏められたものなのである。
恐らく、著者である河内氏に導かれながら、学生達がゾロゾロと歩き回ったのであろう…その光景が目に浮かぶ様でもあり、「今の京都に戦国時代を見る」と言う極めて現実的、尚且つ、実証性の伴った授業であった事が改めて良く解る。
恐らく、学生達は有意義な時を過ごす事が出来たに違いない。
そして今、その充実感を一冊の著書として、多くの読者に分け与えてくれるのが本書であり、私も存分に貴重な体験を味わう事が出来たように思う。
こうした事から、本書の実践力は他に類を見ず、恐らく「実は、京都に住んでいる」…或いは「京都には何度も足を運んでいる」等という方も、「こんな京都もあったのか」と実感する事が出来るのではなかろうか。
その着眼点の新鮮さ、更にはそれを、机上の空論ではなく実際に体現させてくれる名著として、自信を以ってお勧めしたいと思う。