太平洋戦争末期、東海地方を襲った二つの巨大地震
戦時報道管制下、中部日本新聞(現・中日新聞)は地元新聞社として、何をいかに伝え、その役割を果たしたのか
被災者たちの体験談を紹介し、防災教育の促進と意識向上を呼び掛ける
地震ばかりでなく豪雨災害などありとあらゆる災害に対して『わがこと意識』を持つ必要があります
災害・防災に対して「気づき」を持ち、自分自身や家族の防災力(自助)、地域の防災力(共助)を高めるには『わがこと意識』を醸成することが必要なのです
自分たちに直接関係することでなくても、それが自分たちそのもののことのように意識することが大切で、『わがこと意識』を高めるには実際に何が起きたのか、何が教訓なのか、自分が住む地域で過去に何が起こったのか、何が起こるのか、災害が人間・社会にどのような被害。影響を与えたのかを知ることが重要です
災害被害発生のメカニズム、シミュレーションによる結果を知ることも大切ではあるが、それだけではどうしても絵空事になってしまい、人々の危機意識を高めることはできません
しかし、本書のように人間や地域社会に焦点を当てた物語であれば、地震災害という非日常の中で、どのような被害・影響を受け、どのように乗り越えていったのかを具体的に知ることができ、災害・防災に対する「わがこと意識」を高めるとともに「具体的に何をすべきかのイメージ」を持つことができます
本書の場合、特に愛知県と三重県に住む人には他人事ではないと強く感じられる内容だと思います
東日本大震災の報道や、今後予想される東海東南海地震のシミュレーションなどを見ても、それらが他人事、絵空事に近い感覚であったことを再認識しました
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戦争に隠された「震度7」: 1944東南海地震・1945三河地震 単行本 – 2014/7/15
木村 玲欧
(著)
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厳しい報道規制のなかで、地元新聞社の果たした役割を考察。被災者の体験談を紹介し、防災教育の促進と意識の向上を呼びかける。
- 本の長さ193ページ
- 言語日本語
- 出版社吉川弘文館
- 発売日2014/7/15
- ISBN-104642082565
- ISBN-13978-4642082563
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商品の説明
著者について
1975年東京都生まれ。1998年早稲田大学人間科学部卒業。2004年京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了。現在兵庫県立大学環境人間学部・大学院環境人間学研究科准教授 ※2014年6月現在 【主な編著書】『超巨大地震がやってきた』(共著、時事通信社、2006年)、『日本歴史災害事典』(共編、吉川弘文館、2012年)、『歴史災害を防災教育に生かす』(古今書院、2013年)
登録情報
- 出版社 : 吉川弘文館 (2014/7/15)
- 発売日 : 2014/7/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 193ページ
- ISBN-10 : 4642082565
- ISBN-13 : 978-4642082563
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,159,348位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 34,304位日本史 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルがオーバーではないか。隠された地震と言うが戦争中である。報道管制があって当たり前である、何処の国でもそうだと思う。学術書としては割合分かりやすく、丁寧に書いてあると思う。
しかしリアリティーに乏しい本である。あまり迫力がない。
私は1935年生まれ、当時は4年生であった。今安城市の小川町にいて東南海地震、三河地震に遭遇した。灯火管制(電球に黒いカバーをつけていた)のもとで、寝るときは着衣は手の届くところに畳んで置いていた。地震の時は着衣を持って、雨戸を開けて外に飛び出すように訓練されていた。東南海地震の時は驚いたが、倒壊は少なく半壊が多かった。半壊でも突っ立て棒で何とか雨風を防ぐようにした家が目立った。三河地震は強烈だった。飛び出したら、南の家が潰れている、声がする「助けてー」おばさんである。声はだんだん小さくなっていった。小川町は倒壊は少なかったが、隣の藤井町は全滅に近かった。親から子供が見に行くなと怒られたが、内緒でさまよった。今も地震の碑が道路わきに建てられている。
幼年学校、士官学校に行くつもりだったが、戦況は日々に悪くなり子供心にどうなるか心配だった。新聞は本がなかったから3年生くらいから読んでいた。難しい漢字、内容は飛ばしていたが戦争の記事は心が躍るものが多かった。地震の報道では中日新聞は結構出ていた。子供心に大変な事態であると思った。戦意高揚が大半にしても地元の災害記事はかなりあったのは本に出ている通りである。隠しているなど当時は分らなかった。
地震の被害状況など丹念に村別にグラフ、図などで書いたら藤井村はダントツな被害ではなかったか。当時は若者は出征していた、男は少なく百姓仕事含めて女性がよく働いていた。倒壊した建物の死体は荼毘にふされるが、村は浄土真宗が大半だが坊さんはいない。南無阿弥陀仏と唱えて拝みながら、土を掘りそこで焼いていた。焼く匂いは臭くて堪えられないが、不思議と知り合いのおばさんとかの場合は、あまり匂わなかったと思う。
藤井村は小川村と同じ桜井小学校だった。うろ覚えだが1月は学校に行かなかったと思う。余震の連続で、藁小屋を作りそこで寝ていた。お寺は今は立派な墓があるが、当時は墓も倒れていたりして、納骨も出来ない人もあった。それでも花とか、線香の香りは絶えなかった覚えがあるのは、お寺の隣に住んでいたからである。
男手が少ない中、主婦も子供も隣近所が力を合わせてよくも再興のため働いたと思う。それをデータとグラフなどで説明したら、迫力があるのではなかろうか。
伊勢湾台風にも遭遇した、地震も強烈な思い出だが、台風も災害としては忘れられない。
災害教育は重要だが、具体的な数字、グラフでビジュアルにした方が良い。
しかしリアリティーに乏しい本である。あまり迫力がない。
私は1935年生まれ、当時は4年生であった。今安城市の小川町にいて東南海地震、三河地震に遭遇した。灯火管制(電球に黒いカバーをつけていた)のもとで、寝るときは着衣は手の届くところに畳んで置いていた。地震の時は着衣を持って、雨戸を開けて外に飛び出すように訓練されていた。東南海地震の時は驚いたが、倒壊は少なく半壊が多かった。半壊でも突っ立て棒で何とか雨風を防ぐようにした家が目立った。三河地震は強烈だった。飛び出したら、南の家が潰れている、声がする「助けてー」おばさんである。声はだんだん小さくなっていった。小川町は倒壊は少なかったが、隣の藤井町は全滅に近かった。親から子供が見に行くなと怒られたが、内緒でさまよった。今も地震の碑が道路わきに建てられている。
幼年学校、士官学校に行くつもりだったが、戦況は日々に悪くなり子供心にどうなるか心配だった。新聞は本がなかったから3年生くらいから読んでいた。難しい漢字、内容は飛ばしていたが戦争の記事は心が躍るものが多かった。地震の報道では中日新聞は結構出ていた。子供心に大変な事態であると思った。戦意高揚が大半にしても地元の災害記事はかなりあったのは本に出ている通りである。隠しているなど当時は分らなかった。
地震の被害状況など丹念に村別にグラフ、図などで書いたら藤井村はダントツな被害ではなかったか。当時は若者は出征していた、男は少なく百姓仕事含めて女性がよく働いていた。倒壊した建物の死体は荼毘にふされるが、村は浄土真宗が大半だが坊さんはいない。南無阿弥陀仏と唱えて拝みながら、土を掘りそこで焼いていた。焼く匂いは臭くて堪えられないが、不思議と知り合いのおばさんとかの場合は、あまり匂わなかったと思う。
藤井村は小川村と同じ桜井小学校だった。うろ覚えだが1月は学校に行かなかったと思う。余震の連続で、藁小屋を作りそこで寝ていた。お寺は今は立派な墓があるが、当時は墓も倒れていたりして、納骨も出来ない人もあった。それでも花とか、線香の香りは絶えなかった覚えがあるのは、お寺の隣に住んでいたからである。
男手が少ない中、主婦も子供も隣近所が力を合わせてよくも再興のため働いたと思う。それをデータとグラフなどで説明したら、迫力があるのではなかろうか。
伊勢湾台風にも遭遇した、地震も強烈な思い出だが、台風も災害としては忘れられない。
災害教育は重要だが、具体的な数字、グラフでビジュアルにした方が良い。
2015年2月23日に日本でレビュー済み
本書を読む前にタイトルから何となく予想していた内容は、こんな感じだ。
1944年12月7日午後1時36分、紀伊半島の沖合でM7.9の地震が発生。その37日後、1945年1月13日午前3時38分、愛知県三河地方でM6.8の地震が発生。いずれも震度7という大きな地震だったにも関わらず、戦時中の報道管制下にあったため正確な被害情報が報道されなかった。結果として被災者の救護活動が遅れ、被害が拡大。教訓としてその後の防災に活かされることもなかった――。
いかにして情報が隠蔽され、当局の都合のいいようにされたか、ということに焦点を当てているのではないかと思っていたのだが…。
実際には違った。もちろん、そのような記述はある。しかしそれは本書の主目的ではない。筆者は当時の被災者に取材し、地震発生時の状況を生々しく再現すると共に、そのエピソードをベースにした小学生向けの防災教育も実践している。一度は半ば葬り去られてしまった過去の大震災の記録を現代に甦らせ、それを21世紀の防災に役立てようとしているのだ。
本書は実に真っ当な防災の啓蒙書である。その真摯な姿勢に頭が下がるばかり。
1944年12月7日午後1時36分、紀伊半島の沖合でM7.9の地震が発生。その37日後、1945年1月13日午前3時38分、愛知県三河地方でM6.8の地震が発生。いずれも震度7という大きな地震だったにも関わらず、戦時中の報道管制下にあったため正確な被害情報が報道されなかった。結果として被災者の救護活動が遅れ、被害が拡大。教訓としてその後の防災に活かされることもなかった――。
いかにして情報が隠蔽され、当局の都合のいいようにされたか、ということに焦点を当てているのではないかと思っていたのだが…。
実際には違った。もちろん、そのような記述はある。しかしそれは本書の主目的ではない。筆者は当時の被災者に取材し、地震発生時の状況を生々しく再現すると共に、そのエピソードをベースにした小学生向けの防災教育も実践している。一度は半ば葬り去られてしまった過去の大震災の記録を現代に甦らせ、それを21世紀の防災に役立てようとしているのだ。
本書は実に真っ当な防災の啓蒙書である。その真摯な姿勢に頭が下がるばかり。