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鬼譚 単行本 – 1993/12/25
夢枕 獏
(編集)
- 本の長さ378ページ
- 言語日本語
- 出版社立風書房
- 発売日1993/12/25
- ISBN-104651620159
- ISBN-13978-4651620152
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
坂口安吾、小川未明、手塚治虫、上田秋成、筒井康隆など古今の様々なジャンルの錚々たる顔ぶれ12人の鬼に関する作品を編纂したアンソロジー。人間の奥底に潜む鬼の存在をかいま見せる傑作ぞろい。
登録情報
- 出版社 : 立風書房 (1993/12/25)
- 発売日 : 1993/12/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 378ページ
- ISBN-10 : 4651620159
- ISBN-13 : 978-4651620152
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,675,798位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 404,200位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、神奈川県小田原市生まれ。77年に作家デビュー後、“キマイラ・吼”“魔獣狩り”“闇狩り師”“陰陽師”シリーズ等人気作品を発表し、今日に 至る。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天海の秘宝(上) (ISBN-13: 978-4022507631 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鬼の草紙を読んだりしていたので、興味があったのですが、単行本で読んだものとかの編集したもので、ちょっと期待ハズレでした。小川未明の人魚の赤いロウソクは、子どもの頃に読んであまり怖いとは思わなかったですね。鬼にも色々ありますから。
2019年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
馬場あき子さんの『鬼の研究』を所有し、その内容は理解していましたが、今回「鬼譚」という本があることを知り求めました。まだ目を通しただけで、きかいがあればよく読んでみます。
2014年9月28日に日本でレビュー済み
ちくま文庫恒例の、再刊行アンソロジー。今回はずばり、鬼の話ーーすなわち鬼譚である。
編者はあの、バイオレンスもので一世を風靡した夢枕獏。ならば、あらぶる鬼のはなしはお手のもの? と思いきや、古典からコミックまで、幅広い分野から採られたその内容は、なまなかに一筋縄ではいきそうもない。
確かに収録作中、筒井康隆の「死にかた」では、ステロタイプすぎる金棒をふるう鬼が、血しぶきの湯気をあげている。
いわゆる神話世界を除けば、そもそもの本邦「鬼譚」の原点ともいえる今昔物語ーー本書で紹介されているエピソードも、相当に血なまぐさい代物では、ある。
けれど。あらぶり、たけり吠え、どう猛性をいかんなく発揮する「鬼性」の一方で、孤独にしてどこか哀しい鬼の姿があることをも、言い忘れるわけにはいかない。ちょうど我々が、感情にまかせて行動した後。ふかい慙愧の念にさいなまれるそのように・・・。
謡曲・歌舞伎等で名高い「安達が原」伝説を換骨奪胎した手塚治虫の作品のなかで、生きるためにやむなく人肉を喰らい。最後は恋人とのあまりにも皮肉な再会によって死んでゆく鬼女。
また、仏心に固執するあまり、骨となりさらばえてもなお、念仏を唱え続ける僧・・・。
彼らの悲哀はそのまま、様々なしがらみに縛られ、無尽の妄執の上で生きざるをえないーー過去でも未来でもない、今日ただいまの我々一人一人にあい通じる。
・・・柳田国男によれば、「妖怪」とはかつての神々の零落した姿であるという。けれども鬼は、決して人間と別個の存在ではあるまい。
いやいや。「鬼譚」とはすなわち、「鬼でもある人間」の物語なのだ。
鬼性は他ならぬ人間一人一人に潜在している。鬼は我々の個々の心のなかに巣くっている。
人は憾み、そねみ、怒り、無数の負的な感情をむきだしにするとき。誰もが例外なく鬼に変わる。
汝の名は鬼ーーしかし! おのずと欲望をさらけだし。他者を傷つけ自分もまた傷つくこと多き世にあって。ふと自らをふりかえるとき。
我々はおそらく・・・・・・びょうびょうと風が吹きすさぶ、荒涼とした自身の内面の荒野に。独りたたずむ「己という名の鬼」を見出すにちがいない。
我もまた、一匹の鬼なれば・・・・・・。
「昼は独りで遊べども 日も入相のその頃は 地獄の鬼が現れて やれ汝らは何をする(中略)黒金棒をとりのべて 積みたる塔を押し崩す・・・」(賽の河原 地蔵和讃より抜粋)
編者はあの、バイオレンスもので一世を風靡した夢枕獏。ならば、あらぶる鬼のはなしはお手のもの? と思いきや、古典からコミックまで、幅広い分野から採られたその内容は、なまなかに一筋縄ではいきそうもない。
確かに収録作中、筒井康隆の「死にかた」では、ステロタイプすぎる金棒をふるう鬼が、血しぶきの湯気をあげている。
いわゆる神話世界を除けば、そもそもの本邦「鬼譚」の原点ともいえる今昔物語ーー本書で紹介されているエピソードも、相当に血なまぐさい代物では、ある。
けれど。あらぶり、たけり吠え、どう猛性をいかんなく発揮する「鬼性」の一方で、孤独にしてどこか哀しい鬼の姿があることをも、言い忘れるわけにはいかない。ちょうど我々が、感情にまかせて行動した後。ふかい慙愧の念にさいなまれるそのように・・・。
謡曲・歌舞伎等で名高い「安達が原」伝説を換骨奪胎した手塚治虫の作品のなかで、生きるためにやむなく人肉を喰らい。最後は恋人とのあまりにも皮肉な再会によって死んでゆく鬼女。
また、仏心に固執するあまり、骨となりさらばえてもなお、念仏を唱え続ける僧・・・。
彼らの悲哀はそのまま、様々なしがらみに縛られ、無尽の妄執の上で生きざるをえないーー過去でも未来でもない、今日ただいまの我々一人一人にあい通じる。
・・・柳田国男によれば、「妖怪」とはかつての神々の零落した姿であるという。けれども鬼は、決して人間と別個の存在ではあるまい。
いやいや。「鬼譚」とはすなわち、「鬼でもある人間」の物語なのだ。
鬼性は他ならぬ人間一人一人に潜在している。鬼は我々の個々の心のなかに巣くっている。
人は憾み、そねみ、怒り、無数の負的な感情をむきだしにするとき。誰もが例外なく鬼に変わる。
汝の名は鬼ーーしかし! おのずと欲望をさらけだし。他者を傷つけ自分もまた傷つくこと多き世にあって。ふと自らをふりかえるとき。
我々はおそらく・・・・・・びょうびょうと風が吹きすさぶ、荒涼とした自身の内面の荒野に。独りたたずむ「己という名の鬼」を見出すにちがいない。
我もまた、一匹の鬼なれば・・・・・・。
「昼は独りで遊べども 日も入相のその頃は 地獄の鬼が現れて やれ汝らは何をする(中略)黒金棒をとりのべて 積みたる塔を押し崩す・・・」(賽の河原 地蔵和讃より抜粋)
2015年7月2日に日本でレビュー済み
古典の説話、小説、コミック、評論に至るまで、数多ある鬼にまつわる作品を集めたアンソロジー
鬼そのものの話
人間の仮面を被った鬼の話
さらには鬼の研究本、ネタ本まで
美味しいとこ取り、ありがたい1冊です
鬼そのものの話
人間の仮面を被った鬼の話
さらには鬼の研究本、ネタ本まで
美味しいとこ取り、ありがたい1冊です
2004年4月20日に日本でレビュー済み
「陰陽師」でおなじみの夢枕獏が「鬼」をテーマに、漫画・小説などを編集した本。
一般に鬼とは「あたまに角が生やし、虎の毛皮を身につけている」といったイメージを抱いているが、はたして「鬼」とはそういったものだけだろうか。
この本はあなたの「鬼」のイメージを覆し、大きく広げてくれるに違いない。
わたしのおススメは山岸涼子と田辺聖子。
一般に鬼とは「あたまに角が生やし、虎の毛皮を身につけている」といったイメージを抱いているが、はたして「鬼」とはそういったものだけだろうか。
この本はあなたの「鬼」のイメージを覆し、大きく広げてくれるに違いない。
わたしのおススメは山岸涼子と田辺聖子。
2003年4月21日に日本でレビュー済み
手塚治虫「安達ヶ原」や坂口安吾「桜の森の満開の下」など古今の漫画・文学・論文の
ジャンルを問わず12人の作家の作品を集めたアンソロジー本。
怪物として登場する鬼、人の心に住まう鬼、鬼と一言で言っても色々な形態があります。
そんな話を夢枕獏氏が選りすぐって編集した一冊。鬼とは生命。
ジャンルを問わず12人の作家の作品を集めたアンソロジー本。
怪物として登場する鬼、人の心に住まう鬼、鬼と一言で言っても色々な形態があります。
そんな話を夢枕獏氏が選りすぐって編集した一冊。鬼とは生命。