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カラフル 単行本 – 1998/7/1
- 本の長さ275ページ
- 言語日本語
- 出版社理論社
- 発売日1998/7/1
- ISBN-104652071639
- ISBN-13978-4652071632
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商品の説明
商品説明
乗り移ったのは「小林真」という自殺したばかりの14歳の少年。ところが、真は絵を描くのが得意な以外は、親友と呼べる友だちもいない、冴えないヤツだった。父親は自分だけよければいい偽善者で、母親はフラメンコの先生と浮気中。しかも、好きな女の子は、中年オヤジと援助交際中ときた。しかし、ホームステイの気楽さも手伝って、よくよく周りを見回してみると、世界はそんなに単純じゃないってことが次第にわかってくる。
森田芳光の脚色で映画化もされた、多くのファンをもつ1冊である。著者は、講談社児童文学新人賞受賞作「リズム」でデビューした児童文学界のトップランナー、森絵都。シナリオライターだった著者による本書は、生き生きとしたセリフが心地よく、軽快なテンポで一気に最後まで読ませる力をもっている。そして、周りを見渡せばすぐにいそうな登場人物との距離感が、物語をよりリアルにみせてくれる。
中学生が主人公である本書は、中学生に読んで欲しい本ではあるが、「世界はたくさんの色に満ちている」というテーマは、どの世代にも共感できるもの。かつて中学生だったすべての大人にもおすすめしたい。(小山由絵)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 理論社 (1998/7/1)
- 発売日 : 1998/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 275ページ
- ISBN-10 : 4652071639
- ISBN-13 : 978-4652071632
- Amazon 売れ筋ランキング: - 394,352位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 680位こどものSF・ファンタジー
- - 6,078位日本文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
1968年東京都生まれ。早稲田大学卒。91年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』 で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を、『カラフル』で産経児童出版文 化賞を、『つきのふね』で野間児童文芸賞を、『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直 木賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 宇宙のみなしご (ISBN-13: 978-4043941087 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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面白い、面白いと連発してました。
一度死んで漂っていた魂が、自殺した中学生の身体に入ってもう一度生きなおすという話。
その中学生は、母親の不倫を目撃してしまい、父親の利己主義を目の当たりにし、兄のいじめ、さらに憧れていた下級生も援助交際中・・と、どん底の状況だった。
主人公は、他人の身体を通して、生きるって何?親って何?友達って何?を知っていく。
ものごとの見かた次第で見えてくる世界も違って見える。
読後感がとてもよかった。
ちゃんと周りのひとを愛したくなる。
ものすごく喜ばれた。
何度読み返しても面白いらしい。
漫画に慣れてしまっている世代にも読みやすいのではないでしょうか。
この小説では、抽選に当たって自殺少年の体にホームステイするというお笑いな設定になっています。
それでもそんな設定の中で、主人公の少年は微妙に軽〜いところから入って次第に悩んでいきます。
悩み自体は非常に難しいもので、暗いものです。それでも、おもしろい設定と躍動的な描写が生きていて、
楽しく読み進めながら、伝わってくるものを受け取ることができます。
これは他人の家の屋根に集団でのぼっちゃう『宇宙のみなしご』や絶倫な『いつかパラソルの下で』でも同じものを感じました。
登場人物たち―父、母、兄や唱子の微妙な立場の描写も生き生きしていて、人を見る幅が広がる気がします。
早乙女くんのような―影が薄い登場人物を作っているのも自然な感じがします。
主人公のように、それまで気づかなかった他人のよさに対する気づきの瞬間、っていっぱいあっていいはずで。
中学校の時にこの本を読んでいたらもっといろんな人と仲良くしたんだけどな、と思いました。大学も卒業寸前の
この時期に出会っても、って。
読んでいて途中で読むのを止められなくなって、読み終わったらだれかに会いたくなってしまうような本でした。
主人公と似たような経験が多い私にとって、彼の独白はとてもシンクロするものがありました。
ほんの少しだけ生き方に影響を受けてしまうような、素晴らしい本でした。また何度も読み返してしまうような…。
正直、非常に不粋ながらも、この続きも気になってしまいます・・・。
特に、中高生の人に読んでもらいたいな、と思います。小学生にも、ひろかの話は微妙ですが、とってもお薦めで
いんじゃないかな、と思います。
直木賞候補作の『いつかパラソルの下で』もよかったですが、やはり小中学生も読めるような、半児童文学的な作品を
書いていってほしいと思います。
謎解きで読むとつまらなくなると思いますが、
親目線兄弟目線中学生の自分目線で必ず自分が当てはまる部分があると思います。
人生一度きり、
諦めた人生は2度と戻らない。
支えられてるようで支えられているし、
人と人って良いなと思いました。
ぜひ我が子が年頃になったら何気なく置いておきたいなと思いました。