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羽の音 単行本 – 2001/5/1

3.4 5つ星のうち3.4 3個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

これしかなかったからこうしてるってことに、後悔、できないじゃない…。両親の離婚で崩壊した家庭で、受験前の登校拒否ぎみな妹、菜生(なお)と、出社拒否の姉との奇妙な共同生活が始まる。青春の一時期をリアルに描く。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 理論社 (2001/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 141ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4652071981
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4652071984
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 3個の評価

著者について

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大島 真寿美
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カスタマーレビュー

星5つ中3.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2012年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 離婚を決めた両親に、どちらにもついて行かない、家をくれ、と説得した姉は語り手である妹と二人暮しを始めた。それから三年間、波風なく時は過ぎ、姉の婚約、妹の進学も決まったが、その昔、消え去るようにいなくなってしまった姉が密かに想いを寄せていた隣の家の男の子(現在は青年)の海外での目撃情報が伝えられ、すべてが緩やかに変わり行く。相変わらず最後には勇気を与えてくれる大島節でした。登場人物の少なくとも一人が大胆な行動を取るところもいつもと同じですが、それをどう読むかで全体の評価が様変わりするかもしれない、とふと思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年5月10日に日本でレビュー済み
この話は結構前に読んだが、そんな登校拒否、とか出社拒否、とかそんなありきたりな言葉で表現されないものだと思う。
姉は病気で会社を休んでいる(といっても嫌な気持ちが最初にあって後付けされたようなものだが)し、妹もその姉のために休んでいる。
・・言い訳がましいが一応言っておく。
もっと文学的に評価されていい本だと思っている。
純文学の最高潮と呼ばれる太宰の悲壮感よりも、よほどこっちのふわふわした日常が私は死ぬ程好きだ。
本当にほんのり、じわじわと胸の奥にきてざわざわと何かを残していくような、寂しいような読後感。
意識的に恋していたわけではない。それでもなんとなく寂しくなってしまうのは女の性、とでも言っておく。適当な言葉が見当たらないので。
幸せでも不幸せでもない、けれどそれなり前向きに生きて歩いている人々の日常。
ちなみに、羽の音は作中の台詞に「羽が生えてくるのかも知れないよ」という適当に言い放った台詞から。
すごくこの現実感があるようなないような空間に私は心底憧れる。
読んだ時はまだ中一だった私も今年はもう三年生。
時の流れにおいてかれるようなこの本が好きです。(ちょっとこの言い回しは失礼かな)
でも脱帽する感じは大好きです。本当に。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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