良書。
よりみちパン!セシリーズの本を初めて読んだが、このシリーズ企画はどうも、とても良いようだ。
作者陣もさることながら、「中学生以上すべての人の」というコンセプトがしっかりしているように見受けられる。
この「こどものためのドラッグ大全」も「こどものための」と謳っているが、これは子供向けというわけではなく、子供にも分かるように易しく書いていますというだけであって、内容はとても濃い。
ドラッグの種類、効能、副作用から依存症になってしまった時のやめ方まで、逃げの態度は一切なく、中立的に書かれている。素晴らしいと思った。
「あったかいの」「つめたいの」それから「交叉耐性」や「SSRI」といったドラッグ関連用語集まで付録されている。
著者である深見填氏はこれが単行本処女作らしい。
深見に填る=「深みにハマる」というこのネーミングセンスも個人的にツボで好き。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
こどものためのドラッグ大全 (よりみちパン!セ 8) 単行本 – 2005/4/1
深見 填
(著)
- 本の長さ183ページ
- 言語日本語
- 出版社理論社
- 発売日2005/4/1
- ISBN-104652078080
- ISBN-13978-4652078082
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 理論社 (2005/4/1)
- 発売日 : 2005/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 183ページ
- ISBN-10 : 4652078080
- ISBN-13 : 978-4652078082
- Amazon 売れ筋ランキング: - 985,447位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,421位社会病理
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色々なドラッグについて詳しく書かれていて参考になります。ただ、漢字にルビが振ってあるほかは専門用語の解説が巻末に若干あるだけで少なすぎるように感じました。ある程度ドラッグに詳しい方が教材として使うのであれば良い本だと思います。
2006年5月7日に日本でレビュー済み
自分から見ればとても多い情報量でした。
ほとんどのドラッグを名前だけ知っていて、効用とかは知らなかったので。
この本で紹介されているのが、詳細かどうかも判断できないのですが、とても詳しい内容だとは思います。
印象に残った点として、「覚せい剤のイメージはプロパガンダだ」と書いてあったことがあげられます。
僕自身学生の頃、覚せい剤と「ダメ、ゼッタイ」はセット語であり「覚せい剤やめますか?人間やめますか?」の世界を純粋に信じていました。
この本によるとこれはプロパガンダらしいです、そこまでひどいものではないということ。
覚せい剤は絶対拒絶!って倫理観はたとえプロパガンダで与えられたものでも、それによって手を出さないのであればオーケーなんじゃないかと思います。
でも本書にある通り、そういう考え持っていると覚せい剤使用した人に援助の手を差し伸べられなくなる可能性はあります。
偏見で接してしまうわけですからね、ここら辺は難しいところ。
プロパガンダ無くしてはもっとドラッグ使用者増えると思いますし。
こんなプロパガンダも看破できない状態ではね。
とまあ、いろいろ新しい発見の読書でした。
最後に、ふりがなと黄色いドット絵は見にくいので、マイナスですね。
ほとんどのドラッグを名前だけ知っていて、効用とかは知らなかったので。
この本で紹介されているのが、詳細かどうかも判断できないのですが、とても詳しい内容だとは思います。
印象に残った点として、「覚せい剤のイメージはプロパガンダだ」と書いてあったことがあげられます。
僕自身学生の頃、覚せい剤と「ダメ、ゼッタイ」はセット語であり「覚せい剤やめますか?人間やめますか?」の世界を純粋に信じていました。
この本によるとこれはプロパガンダらしいです、そこまでひどいものではないということ。
覚せい剤は絶対拒絶!って倫理観はたとえプロパガンダで与えられたものでも、それによって手を出さないのであればオーケーなんじゃないかと思います。
でも本書にある通り、そういう考え持っていると覚せい剤使用した人に援助の手を差し伸べられなくなる可能性はあります。
偏見で接してしまうわけですからね、ここら辺は難しいところ。
プロパガンダ無くしてはもっとドラッグ使用者増えると思いますし。
こんなプロパガンダも看破できない状態ではね。
とまあ、いろいろ新しい発見の読書でした。
最後に、ふりがなと黄色いドット絵は見にくいので、マイナスですね。
2017年6月25日に日本でレビュー済み
なぜだか分からないけどダメ。と言われて受け入れないままでいられるだろうか?逆に興味を持って試したくなるのではないか?
ドラッグ、アルコール、カフェイン、タバコ、ギャンブルだってそうだろう。
アルコールもタバコもギャンブルも興味本位で一回やってみてやめたが、カフェインはたまに摂取する。ドラッグはやったことがない。だが、たまたま回りにそういう物を持っている人がいなかっただけの話かもしれない。高校の時、同じ学年の生徒がクスリをロッカーに入れていた人がいたが、運動でいい成績を出していたし大学も決まっていたので処分はされなかったという事件があった。
ちゃんと医療品として使われているドラッグもあれば、脱法ドラッグのように副作用もよく分からないまま作られて使われているようなものまで紹介されている。著者の視線は冷静だ。
そして静かに「本当にドラッグを使ってみる?」と読者に問いかけているようだ。
自助グループの話やドラッグ関連用語集もあって、ドラッグ周辺の話も知ることができる。
中の紙に薄い黄色の水玉が印刷されていて、読んでいるとちょっとドラッグを使ったような感じにくらくらきた。
ドラッグ、アルコール、カフェイン、タバコ、ギャンブルだってそうだろう。
アルコールもタバコもギャンブルも興味本位で一回やってみてやめたが、カフェインはたまに摂取する。ドラッグはやったことがない。だが、たまたま回りにそういう物を持っている人がいなかっただけの話かもしれない。高校の時、同じ学年の生徒がクスリをロッカーに入れていた人がいたが、運動でいい成績を出していたし大学も決まっていたので処分はされなかったという事件があった。
ちゃんと医療品として使われているドラッグもあれば、脱法ドラッグのように副作用もよく分からないまま作られて使われているようなものまで紹介されている。著者の視線は冷静だ。
そして静かに「本当にドラッグを使ってみる?」と読者に問いかけているようだ。
自助グループの話やドラッグ関連用語集もあって、ドラッグ周辺の話も知ることができる。
中の紙に薄い黄色の水玉が印刷されていて、読んでいるとちょっとドラッグを使ったような感じにくらくらきた。
2008年9月3日に日本でレビュー済み
小学校で、5年生の生徒よりリクエストを受け購入しました。
読書の好きな生徒は、新しい本が入り、よりみちシリーズを読破していましたが、比較的文字の多い本なので、大抵は「気になるタイトル」の本を読むようで、その中でこの本も読まれていました。
実際に手にとって見たのですが、「合法であれば良くて、非合法であると悪い」と紋切り型の呼びかけポスターが多い中、この本はカフェインやタバコもドラッグの一種であるとか、食品から麻薬・覚せい剤と呼ばれるものまで詳しく「使用時の状態・効能(?)・使用による害」が書かれています。
「覚せい剤の使用=人間失格」では、一度覚せい剤を使用した人は社会に復帰できなくなりそうです。
人間、特に多感な時期の人間には「好奇心」が強く、禁止されるとしてみたくなるという衝動もあります。現にタバコは「大人がすることをしている」という同年代への優越感や、好奇心が引き金となり、そのご異存ということも多いようです。
そいういう面から見ても、どういう効果があるか、どうなるかということが、科学的に事細かに書かれているので、「怖がらせている」のではなく「本当に怖いものだ」という事が分かると思います。
昔は文化とドラッグが密着していたという事実なども書かれていて、ドラッグが非日常ではなく、身近にあり、だからこそ知識と判断力が必要になると納得できます。
この本の位置づけはヤングアダルトで、小学校高学年や中学生には文字が大目ですが、それでも難しい言葉や知らない言葉は使われていないので、興味があれば十分読める本だと思います。
読書の好きな生徒は、新しい本が入り、よりみちシリーズを読破していましたが、比較的文字の多い本なので、大抵は「気になるタイトル」の本を読むようで、その中でこの本も読まれていました。
実際に手にとって見たのですが、「合法であれば良くて、非合法であると悪い」と紋切り型の呼びかけポスターが多い中、この本はカフェインやタバコもドラッグの一種であるとか、食品から麻薬・覚せい剤と呼ばれるものまで詳しく「使用時の状態・効能(?)・使用による害」が書かれています。
「覚せい剤の使用=人間失格」では、一度覚せい剤を使用した人は社会に復帰できなくなりそうです。
人間、特に多感な時期の人間には「好奇心」が強く、禁止されるとしてみたくなるという衝動もあります。現にタバコは「大人がすることをしている」という同年代への優越感や、好奇心が引き金となり、そのご異存ということも多いようです。
そいういう面から見ても、どういう効果があるか、どうなるかということが、科学的に事細かに書かれているので、「怖がらせている」のではなく「本当に怖いものだ」という事が分かると思います。
昔は文化とドラッグが密着していたという事実なども書かれていて、ドラッグが非日常ではなく、身近にあり、だからこそ知識と判断力が必要になると納得できます。
この本の位置づけはヤングアダルトで、小学校高学年や中学生には文字が大目ですが、それでも難しい言葉や知らない言葉は使われていないので、興味があれば十分読める本だと思います。
2005年5月14日に日本でレビュー済み
「こどものための」とあるが、内容からすると大人が読んでも読みごたえがある。いや、大人しか理解できないような内容ですらある、といっても過言ではないだろう。
それであるのに漢字にはルビがふってあり、背景の黄色い「ドット」は読んでいるうちになんだか目が廻りそうになる。
ドラッグ使用の低年齢化が進んでいると言われるが、本書がその防御の役割を果たしてくれるのであれば言うことは無いが・・・
それであるのに漢字にはルビがふってあり、背景の黄色い「ドット」は読んでいるうちになんだか目が廻りそうになる。
ドラッグ使用の低年齢化が進んでいると言われるが、本書がその防御の役割を果たしてくれるのであれば言うことは無いが・・・
2005年5月10日に日本でレビュー済み
こりゃすごい! 凡百のドラッグ本とは違いますぜ!いろんな読み方ができる、で、著者の言うとおり「いざというとき役に立つ」!へんなヒューマンな本ばかりのなかで、此は本物ですぜ!