アタシは「ふつう」なんだろうか?
それを考えながら、読み進めました。そして、こんな言葉に出会いました。
「出会ったすべての人と仲良くなったり、ずっとうまくつきあっていくことなんて、できっこないんだから。相手が障害者であろうが健常者であろうが、そのあたりに変わりはありません。
他人のことはよくわからないんだ、だから、失敗を繰り返しつつもひとつひとつ確かめていくんだ」
「時に自分を抑えることと、自分を完全に殺してしまうこととは別です」
全盲の倉本さんが、社会を「見る」目は広く、その視点から「共生」を語る。自分の立場や障害者たちの立場だけでなくもっとたくさんの「困っている人」が見えている。想像できている。だから、こんなスゴイ考え方ができる。
「共生が単なるお題目に終わるのか、現実のものとなるのか。それは困っているさまをいま目の当たりにしているわけでもない状況で、なおかつ、友だちや家族といった自分にとって大切な人のためだけにではなく、会ったことのない誰かのためにも、想像力をはたらかせて積極的に負担を行える人たちがどのくらいいるのか、そのことに大きく左右されうのではないかとぼくは考えます」
私に見えてない世界が、まだまだあるんだ、と知らされました。光のあるほうへ、導かれているような気分でした。
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だれか、ふつうを教えてくれ! (よりみちパン!セ 17) 単行本 – 2006/3/1
倉本 智明
(著)
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- 本の長さ161ページ
- 言語日本語
- 出版社理論社
- 発売日2006/3/1
- ISBN-10465207817X
- ISBN-13978-4652078174
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登録情報
- 出版社 : 理論社 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 161ページ
- ISBN-10 : 465207817X
- ISBN-13 : 978-4652078174
- Amazon 売れ筋ランキング: - 612,398位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ふつうって何?これって、「相手のことがわかっていない」ことから、生まれるってこと?
ためしに、駅の視覚障害者誘導用ブロックを歩いてみた。線と点が足裏にもわかりやすい。だが駅を半周すると疲れて歩きにくさを感じてくる。それに、人通りの多いところでは、横断する人や置かれた荷物でつまずきそうになる。ブロックの設置が必ずしもバリヤフリーでない、と気づく。
「相手のことがわかっていない。」それなのに、障害者を見ると「あの人はふつうじゃないから、手助けをしよう」とする。もしかしたら、これは小さな親切、大きなお世話になっているかもしれない。このような時は「ちょっと様子を観察してみて、『もしかして困っているのかな?』と思ったら、取り敢えずその人にたずねてみる。」これは著者からのアドバイスである。つまり、“当たり前のことをする”ということだろう。人と人とのコミュニケ―ションに、障害者も健常者もないようだ。
ふつうって何?これは相対的なことだろう。だから、自分の心をバリヤフリーにすることから、実行して見るのがいいかもしれない。
ためしに、駅の視覚障害者誘導用ブロックを歩いてみた。線と点が足裏にもわかりやすい。だが駅を半周すると疲れて歩きにくさを感じてくる。それに、人通りの多いところでは、横断する人や置かれた荷物でつまずきそうになる。ブロックの設置が必ずしもバリヤフリーでない、と気づく。
「相手のことがわかっていない。」それなのに、障害者を見ると「あの人はふつうじゃないから、手助けをしよう」とする。もしかしたら、これは小さな親切、大きなお世話になっているかもしれない。このような時は「ちょっと様子を観察してみて、『もしかして困っているのかな?』と思ったら、取り敢えずその人にたずねてみる。」これは著者からのアドバイスである。つまり、“当たり前のことをする”ということだろう。人と人とのコミュニケ―ションに、障害者も健常者もないようだ。
ふつうって何?これは相対的なことだろう。だから、自分の心をバリヤフリーにすることから、実行して見るのがいいかもしれない。
2017年2月22日に日本でレビュー済み
1.内容
著者は相対的に軽度の視覚障害者だが、その視点から社会を考察した本である。「『ふつう』という観念から完全に自由になること」(p158)はできないが、「『ふつう』」(p157)とされるものには偏りがある。また、障害者も、健常者同様、個性のある存在なので、1つのイメージで見てはいけない。というわけで、「『共生』」(p30など)は、生易しいものではない。まずは相手を知ることからはじめ、お互いに抑えられるところは自分を抑えてみよう。
2.評価
視覚障害者ではないレビュアーに取っては、気がつかないことが多く、本書に書かれている内容は有益であった。社会をより良くするための見方を身につけるのに有益だと思うので、星5つとする。
著者は相対的に軽度の視覚障害者だが、その視点から社会を考察した本である。「『ふつう』という観念から完全に自由になること」(p158)はできないが、「『ふつう』」(p157)とされるものには偏りがある。また、障害者も、健常者同様、個性のある存在なので、1つのイメージで見てはいけない。というわけで、「『共生』」(p30など)は、生易しいものではない。まずは相手を知ることからはじめ、お互いに抑えられるところは自分を抑えてみよう。
2.評価
視覚障害者ではないレビュアーに取っては、気がつかないことが多く、本書に書かれている内容は有益であった。社会をより良くするための見方を身につけるのに有益だと思うので、星5つとする。
2016年1月26日に日本でレビュー済み
弱視から全盲へ、つまり一般的に言えば“軽度”障がい者から“重度”障がい者になることで、体験と扱われかた両面で変化を経験された著者によって、本物の“共生”を目指すために必要な視点が提案されている1冊。
身体に不自由な点のほとんどない大多数の人たちが普段考えずに通り過ぎてしまうところを、いたって当たり前のこととして語り、示してくれている。
知らないのに知ろうとしない、知ろうとせずに知ったつもりでいる、知ったつもりで一括り(ひとくくり)にしてしまう、一括りにして築いた先入観をもとに新しい場面についても単純な思考・判断を下してしまう、といった“障がい”というテーマに限定されない普遍的な課題について、考えさせられる指摘に溢れている。
“ふつう”や“あたりまえ”と言われるものの中に、“フツー”と書いてしまったほうが適当に思われるような、内容の希薄なものがあると感じたことはありませんか。
集団や環境、時代の変化などによって“ふつう”や“あたりまえ”もまた異なって当たり前、「じゃあ、“あたりまえ”って何だ?」…と考えたことはありませんか。
本当に必要なものは、“あたりまえ”を【疑い】、“ふつう”について議論してみた先にあることも多いもの。それを、これまた私たちが目を伏せがちな“障がい”という切り口から語ってくれる、爽快な良書。中学生や、これから読書に興味を持ちはじめる高校生にもおすすめです。
身体に不自由な点のほとんどない大多数の人たちが普段考えずに通り過ぎてしまうところを、いたって当たり前のこととして語り、示してくれている。
知らないのに知ろうとしない、知ろうとせずに知ったつもりでいる、知ったつもりで一括り(ひとくくり)にしてしまう、一括りにして築いた先入観をもとに新しい場面についても単純な思考・判断を下してしまう、といった“障がい”というテーマに限定されない普遍的な課題について、考えさせられる指摘に溢れている。
“ふつう”や“あたりまえ”と言われるものの中に、“フツー”と書いてしまったほうが適当に思われるような、内容の希薄なものがあると感じたことはありませんか。
集団や環境、時代の変化などによって“ふつう”や“あたりまえ”もまた異なって当たり前、「じゃあ、“あたりまえ”って何だ?」…と考えたことはありませんか。
本当に必要なものは、“あたりまえ”を【疑い】、“ふつう”について議論してみた先にあることも多いもの。それを、これまた私たちが目を伏せがちな“障がい”という切り口から語ってくれる、爽快な良書。中学生や、これから読書に興味を持ちはじめる高校生にもおすすめです。
2006年4月16日に日本でレビュー済み
こどものための障害学の書?
商品紹介にそのようにありましたが、そうは感じませんでした。
大人でも初めて知ることが沢山ある、思い込みに支配された大人にこそ必要な本でしょう。
著者は20代前半までを弱視者として過ごし、その後ほぼ全盲になった方です。
全盲よりも弱視の方が障害が軽くて、社会で生活しやすいようい思っていたのですが、それは違うのですね。
この本でそのことが書かれています、驚きました、自分の思い込みに。
大きいリンゴと小さいリンゴではなく、リンゴとバナナなのです、障害の程度って。
まったくの別なのです、けどそういう認識はあまりしていないですよね、障害の程度で保険なんかも差があることが証拠でしょう。
高橋秀実さんの著作だったと思いますが、この国の障害者は法律で後ろ向きに生きることが禁じられている(障害者の法律に「前向きに生きることが云々」とあるのです)とあって、読んでからそれがずっと心の中に残っていました。
それは健常者が障害者はこうあるべきだという考えで、想像をした(したのかな?)結果できたものでしょう。
この本では駅の建設が似た考えで作られていることに気づきます、あまりに自分達の立場だけでものを見る行為が多いです。
たまたまどちらも国が行ったものですが、別に国が悪いのではなくて、あまりにみんなが知らないだけでしょう。
知ってもすぐには変われませんが、それでも知ることに意義があると思える読書体験でした。
商品紹介にそのようにありましたが、そうは感じませんでした。
大人でも初めて知ることが沢山ある、思い込みに支配された大人にこそ必要な本でしょう。
著者は20代前半までを弱視者として過ごし、その後ほぼ全盲になった方です。
全盲よりも弱視の方が障害が軽くて、社会で生活しやすいようい思っていたのですが、それは違うのですね。
この本でそのことが書かれています、驚きました、自分の思い込みに。
大きいリンゴと小さいリンゴではなく、リンゴとバナナなのです、障害の程度って。
まったくの別なのです、けどそういう認識はあまりしていないですよね、障害の程度で保険なんかも差があることが証拠でしょう。
高橋秀実さんの著作だったと思いますが、この国の障害者は法律で後ろ向きに生きることが禁じられている(障害者の法律に「前向きに生きることが云々」とあるのです)とあって、読んでからそれがずっと心の中に残っていました。
それは健常者が障害者はこうあるべきだという考えで、想像をした(したのかな?)結果できたものでしょう。
この本では駅の建設が似た考えで作られていることに気づきます、あまりに自分達の立場だけでものを見る行為が多いです。
たまたまどちらも国が行ったものですが、別に国が悪いのではなくて、あまりにみんなが知らないだけでしょう。
知ってもすぐには変われませんが、それでも知ることに意義があると思える読書体験でした。
2008年2月1日に日本でレビュー済み
分かりやすく、いろいろな例えで表現しているので
うんうんと頷きながら読んでいました。
自分以外の人のことはわかっているようで、わかっていないことが多い。
自分のことだけでなく、周りの人にも目を向け声を掛けてみよう。
新しい扉が開くかもしれない。
障害があるとかないとかいうことだけではなくて、
人が人と仲良く生きていくということの大切さ、心地良さを
もう一度考えてみたい。
ユーモアを交えた、決して強引ではない言葉に
素直に耳を傾けていた。
マイペースで強引な北風には無い、
色々な人の立場を考えて綴られた
暖かい優しさがあふれた太陽のような本です。
たくさんの人に読んで欲しいと思います。
うんうんと頷きながら読んでいました。
自分以外の人のことはわかっているようで、わかっていないことが多い。
自分のことだけでなく、周りの人にも目を向け声を掛けてみよう。
新しい扉が開くかもしれない。
障害があるとかないとかいうことだけではなくて、
人が人と仲良く生きていくということの大切さ、心地良さを
もう一度考えてみたい。
ユーモアを交えた、決して強引ではない言葉に
素直に耳を傾けていた。
マイペースで強引な北風には無い、
色々な人の立場を考えて綴られた
暖かい優しさがあふれた太陽のような本です。
たくさんの人に読んで欲しいと思います。
2006年11月19日に日本でレビュー済み
おそらく、小学生にも読めるように書かれているのでしょう。
漢字にも読み仮名がふってあり、読みやすい文章になっています。
この本の内容とはちょっとちがうのですが、先日テレビ番組で障害の軽重についてそのご家族が語っていました。
「動けなくて寝たきりになった人と、動きまわれてどこに行ってしまうかわからない人に障害の軽重をつけられるのでしょうか?」。
この言葉を思い出しました。
障害を持った人に手を差し出す時には、その人の様子をよく見て本人に助けが必要かどうか、どのような手伝いができするかを
聞いてみること。じつはこれ、健常者(あまり好きな言い方じゃないんですが)が障害者に手助けをする時だけでなく、『人間の
おつきあい』すべてに通じるんです。
…あたり前のことなのですが、なかなかできないんですよ…これが。
漢字にも読み仮名がふってあり、読みやすい文章になっています。
この本の内容とはちょっとちがうのですが、先日テレビ番組で障害の軽重についてそのご家族が語っていました。
「動けなくて寝たきりになった人と、動きまわれてどこに行ってしまうかわからない人に障害の軽重をつけられるのでしょうか?」。
この言葉を思い出しました。
障害を持った人に手を差し出す時には、その人の様子をよく見て本人に助けが必要かどうか、どのような手伝いができするかを
聞いてみること。じつはこれ、健常者(あまり好きな言い方じゃないんですが)が障害者に手助けをする時だけでなく、『人間の
おつきあい』すべてに通じるんです。
…あたり前のことなのですが、なかなかできないんですよ…これが。
2010年8月25日に日本でレビュー済み
道徳などで障害者との接し方や障害自体を扱っているが、それも一面的に過ぎないことがわかる。私個人は、小学生や中学生、将来福祉の道に進もうと思っている高校生にぜひ呼んでほしいと思っている。著者は大学の教員であり、視覚障害をもっている。そもそも「視覚障害」というのは他の障害種に比べても絶対すうが少なく、わかりづらい障害である。著者はもうほとんど全盲という見え方らしいが、以前は弱視であった。この「弱視」というのもわかりづらい、理解されにくい障害なのだ。全く見え兄ならまだしも、ある程度は見えている。もちろんある程度は見えていないわけでそれで不都合があるわけだが、少しでも見えているだけに障害ととらえられないことが多い。
著者は頭脳が明晰で、論調も押しつけがましいところもなくスッキリしている。著者の言葉に耳を傾け、改めて私たちの「ふつう」の日常をとらえ直してみてほしい。
著者は頭脳が明晰で、論調も押しつけがましいところもなくスッキリしている。著者の言葉に耳を傾け、改めて私たちの「ふつう」の日常をとらえ直してみてほしい。