（数年前に見た天使に再開したいと望んだが叶わず「天使を信じた」為に病院生活を送るはめになったが、）今は天使を否定し、学校の女王様のような外見だけの友達（とその取り巻き）に隷従している主人公・フレイヤ。
そんな彼女の視界に、再び天使が！しかも、以前とは違って真っ黒な「暗黒天使」。危害が及ぶのでは？と怖がるフレイヤに、自らは「メストラール」と名乗り「（フレイヤが以前に見た天使）ヘストロンの兄」だと言う。
彼女に何の用が？そして再び会えたヘストロンはフレイヤに何のメッセージを？
超自然現象の他に、実生活でも、自分以外を従わせないと気が済まないエミリー、その前で、自分の意志の力を試そうとする兄・ルーク、何やら最近、疲れた様子の父親、（かつての自分を見ているような）天使かぶれの転校生・ステファニー、というてんこ盛りの個性達がフレイヤをかき回す。
天使が意外にも人間くさかったり、途中ショッキングな事故が起こったり、この本の天使の姿は実はイスラム世界に近い感じとか、実は守護天使の仕事は・・・と既存（絵画やカード等にある）の天使に関してのイメージが違って「こういう見方もあるんだな」と思いました。
最後、暗黒天使・メストラールは変容を遂げます。（（半ば）人間の影響が天使にも影響を及ぼすんだな、と思いました。）
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