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闇の喇叭 (ミステリーYA!) 単行本 – 2010/6/21
平世21年の日本。第二次世界大戦後、ソ連の支配下におかれた北海道は日本から独立。北のスパイが日本で暗躍しているのは周知の事実だ。敵は外だけとはかぎらない。地方の独立を叫ぶ組織や、徴兵忌避をする者もいる。政府は国内外に監視の目を光らせ、警察は犯罪検挙率100%を目標に掲げる。探偵行為は禁じられ、探偵狩りも激しさを増した。そんな中、謎めいた殺人事件が起きる。すべてを禁じられ、存在意義を否定された探偵に、何ができるのか。何をすべきなのか?
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社理論社
- 発売日2010/6/21
- ISBN-104652086350
- ISBN-13978-4652086353
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商品の説明
著者について
1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている。『月光ゲーム』にはじまる江神二郎シリーズと、『46番目の密室』にはじまる火村英生シリーズには、どちらも有栖川有栖がワトソン役として登場している。最近の著書に『モロッコ水晶の謎』『乱鴉の島』『妃は船を沈める』『壁抜け男の謎』『火村英生に捧げる犯罪』『赤い月、廃駅の上に』、初のヤングアダルト作品である『虹果て村の秘密』など。エッセイに『有栖川有栖の鉄道ミステリー旅』『本格ミステリの王国』などがある。
登録情報
- 出版社 : 理論社 (2010/6/21)
- 発売日 : 2010/6/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4652086350
- ISBN-13 : 978-4652086353
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,128,598位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本 推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返 してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 闇の喇叭 (ISBN-13: 978-4652086353 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年11月11日に日本でレビュー済み
本書を購入したのが2014年。なぜこれほど読み終えるのに時間がかかったかというと、最初のページを少し読んでは閉じ…を何度も繰り返していたからである。パラレルワールドとしての日本が舞台なのだが、開巻いきなりその説明に紙数が割かれていて、難しそうとひるんでいた。
ひるむほどではなかった。簡単にいえば、日本が朝鮮半島みたいな分断状態になっていて、中国と台湾は友好関係にあり、昭和は「召和」で、平成は「平世」で、ほかにもいろいろゴチャゴチャと違っているのだが、まあこんなもんかという程度だった。それなりによく考えられていて、むしろ面白かった。
でもこれ、女子高生は面白がるだろうか? というのも、本作はヤングアダルト(特に中高生)向けに書かれた作品らしいので。確かにストーリーはいかにも青春モノという感じなので、偏差値高めの10代がターゲットなのかもしれない。ちなみにストーリーはアメリカンニューシネマをイメージしているそうだ。
しかし個人的に残念だったのは、肝心のミステリの部分である。シチュエーションはいい、ストーリーもいい、でもトリックが微妙。あまり書くとネタバレになってしまうが、僕はミステリファンを自認しながらも、物理的なトリックに関しては「バカバカしい」と思っているので、これは大きなマイナスでした。
ひるむほどではなかった。簡単にいえば、日本が朝鮮半島みたいな分断状態になっていて、中国と台湾は友好関係にあり、昭和は「召和」で、平成は「平世」で、ほかにもいろいろゴチャゴチャと違っているのだが、まあこんなもんかという程度だった。それなりによく考えられていて、むしろ面白かった。
でもこれ、女子高生は面白がるだろうか? というのも、本作はヤングアダルト(特に中高生)向けに書かれた作品らしいので。確かにストーリーはいかにも青春モノという感じなので、偏差値高めの10代がターゲットなのかもしれない。ちなみにストーリーはアメリカンニューシネマをイメージしているそうだ。
しかし個人的に残念だったのは、肝心のミステリの部分である。シチュエーションはいい、ストーリーもいい、でもトリックが微妙。あまり書くとネタバレになってしまうが、僕はミステリファンを自認しながらも、物理的なトリックに関しては「バカバカしい」と思っているので、これは大きなマイナスでした。
2019年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あらすじ等に書いてあるのでネタバレではないと思いますが、現実の世界ではなく
「探偵行為が禁止された世界」でのお話です。とはいえ現代日本がモデルとなっており、
序盤は実際の史実に近いような感じの展開から「分岐」した時には分かっていてもびっくりしました。
内容については作者らしい堅実なつくりのミステリだと思います。主人公が女子高生という事で
学生アリスシリーズのような青春小説的ニュアンスも少しあります。(以後微ネタバレあり)
タイトルになっている闇の喇叭(らっぱ)というのは徴兵制の隠喩なのかな?と感じました。
兵役から逃れる為に自らを傷つけて障害者になる事もあるとか…お隣の国のように徴兵制が
あったとしたら当然人格形成にも影響があるだろうし、あり得た未来についていろいろと考えさせられた。
「探偵行為が禁止された世界」でのお話です。とはいえ現代日本がモデルとなっており、
序盤は実際の史実に近いような感じの展開から「分岐」した時には分かっていてもびっくりしました。
内容については作者らしい堅実なつくりのミステリだと思います。主人公が女子高生という事で
学生アリスシリーズのような青春小説的ニュアンスも少しあります。(以後微ネタバレあり)
タイトルになっている闇の喇叭(らっぱ)というのは徴兵制の隠喩なのかな?と感じました。
兵役から逃れる為に自らを傷つけて障害者になる事もあるとか…お隣の国のように徴兵制が
あったとしたら当然人格形成にも影響があるだろうし、あり得た未来についていろいろと考えさせられた。
2013年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有栖川有栖のファンなので買いました。
シリーズものなので、続きも楽しみです^^
シリーズものなので、続きも楽しみです^^
2015年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有栖川作品だから購入。最近の作品は熟語が多くて作風を変えたいみたいだが基本は同じ。高校生を主人公にした目新しさも新境地を開拓したいから?大学生の江アリコンビがギリギリかな。
2021年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
火村英生シリーズが面白かったので期待して三部作まとめて購入してしまいました。
暗い雰囲気で説教くさくて読むのが辛いです。
私みたいに考えてる人は気をつけてください。
暗い雰囲気で説教くさくて読むのが辛いです。
私みたいに考えてる人は気をつけてください。
2010年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のミステリーを、ほとんで読んでいるが、本作を“新境地”というのはどうかとも思う。ただ、著者のこれまでの作品とはたしかに少々趣が違っている。
その違いとは、第1に、語り手として“有栖川有栖”が登場しないこと。第2に、設定が特殊。SFで言うパラレルワールドの日本が舞台である。第3は、設定と関係しているが、これまでの作品になかった政治的・歴史的状況が描かれている。
ただし、設定は単に“設定”だけなのではなく、ミステリ全体とかかわっている。
ヤングアダルト向けということで、メインの3人は高校生だが、内容としては大人でも十分に楽しめる作品。
結末を読む限り、続編がありそうである。
追記
著者は、本作で「探偵」の意義・意味を問いかけている。これはエラリー・クイーン氏が後期作品で問題としたこととかかわる。著者と同じくクイーン氏の影響が強い法月綸太郎氏も『ふたたび赤い悪夢』で同じことを問題としている。このことに興味をもたれた方には、クイーンの『九尾の猫』や「ライツヴィル」もの、法月氏の同作を読むことをお薦めしたい。
その違いとは、第1に、語り手として“有栖川有栖”が登場しないこと。第2に、設定が特殊。SFで言うパラレルワールドの日本が舞台である。第3は、設定と関係しているが、これまでの作品になかった政治的・歴史的状況が描かれている。
ただし、設定は単に“設定”だけなのではなく、ミステリ全体とかかわっている。
ヤングアダルト向けということで、メインの3人は高校生だが、内容としては大人でも十分に楽しめる作品。
結末を読む限り、続編がありそうである。
追記
著者は、本作で「探偵」の意義・意味を問いかけている。これはエラリー・クイーン氏が後期作品で問題としたこととかかわる。著者と同じくクイーン氏の影響が強い法月綸太郎氏も『ふたたび赤い悪夢』で同じことを問題としている。このことに興味をもたれた方には、クイーンの『九尾の猫』や「ライツヴィル」もの、法月氏の同作を読むことをお薦めしたい。