「人を心から支えてあげようと思うならば、自分を受容できるように自分自身が成長しなければならない」
この言葉が全てを物語っている。
自分自身がしっかりと自分の両足で立たなければ、たとえ努力や工夫を積み重ねてもあまり成果は得られない。
ADHD・アスペルガー症候群という症例名に逃げるのではなく、それを受容し積極的に克服していくための具体的な手だてを示す。
まず自分自身、そして保護者（多くの場合は母親）をしっかりと支えることから、子どもたちの療育は始まる。
ポジティブに対応していこうとする人には大いに味方になる本だ。
後半の「ＡＤＨＤの子どもとのつきあい方」には具体的なしつけ、学校の選び方、教師や他の親との対応法などのアドヴァイスが満載であり、保護者だけでなく、これらの子どもを担任する教師にとっても参考になることばかりだ。読んで損はしない。
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