強靭性(レジリアンス)という言葉に引かれた購入したけど、これは復興の話。
そのつもりで読むのなら、星3つだけど、、、、
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災害とレジリエンス―ニューオリンズの人々はハリケーン・カトリーナの衝撃をどう乗り越えたのか 単行本 – 2014/7/26
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購入オプションとあわせ買い
私たちはこの土地を離れない! カトリーナ襲来によって廃墟と化した街。目の前の悲惨な状況、政府の大失態と高圧的な態度……。この街を愛するがゆえに、過酷な試練と闘い決して屈せず、コミュニティ再生に懸けた住民と地域リーダーたちの勇気と希望の物語。
- 本の長さ396ページ
- 言語日本語
- 出版社明石書店
- 発売日2014/7/26
- ISBN-104750340502
- ISBN-13978-4750340500
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登録情報
- 出版社 : 明石書店 (2014/7/26)
- 発売日 : 2014/7/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 396ページ
- ISBN-10 : 4750340502
- ISBN-13 : 978-4750340500
- Amazon 売れ筋ランキング: - 694,590位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 192位災害
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月3日に日本でレビュー済み
ここ数年のバズワードである「レジリエンス」におもねったような、また報告書、啓蒙書あるいは学術書のような血の通わない感じのこの日本語書名は大変問題だと思います。先のレビューアさんが書かれているように本来の読者とのマッチングを妨げるような効果がある。原題は"We Shall Not Be Moved"(我々は揺るがされない/ここから追い出されない)。パッションがある。何より、これは黒人霊歌につながるタイトルで、ジャズ発祥の地であるニューオリンズに絶妙にマッチしています。
内容はハリケーン・カトリーナがもたらした大洪水による壊滅的被害から自らの意志と活動で復興の道を歩みだすニューオリンズの市民たち、各地区の市民リーダーたちの奮闘を描いたノンフィクションです。
感じたのはコミュニティの意義、そして復興における市民の力です。被災した市民たちはもちろん気楽に「ニューオリンズから動かない」と考えたわけではなく、市外・州外の避難先から、全面的に水没し、家財一式がゴミとなり、泥まみれカビまみれ汚物まみれの自宅、インフラが崩壊し人も動物も何もいない地域に「戻るべきなのか」「捨てるのか」「戻って何ができるのか」の厳しい決断に迫られた訳です。しかし彼らのニューオリンズへの愛着は強く、「多くの人が戻りたいと考えている」という情報の共有により、帰還への流れが盛り上がり、戻ってなんとかしようという人たちが大勢を占めることになりました。どこの国でもありがちでしょうが、市長・当局が出した復興プランは住民の意志を全く調査もしないまま地域そのものを緑地帯化するような、受け入れがたいものであったことから、住民自らが「存続可能性の証明」に迫られました。ここは自分が立たなければ、と復興プロジェクトの立案と実行に立ち上がった魅力的で力強いリーダーを中心に、その難題に立ち向かう市民が力を結集していく様子に胸が熱くなりました。まあ、この「市民」の強さは、「自分のことは自分で面倒を見るから」という伝統的なアメリカ保守層、あるいはリバタリアンの強さであり、つまり「銃所持を規制するな」というようなポリシーとも関係がある訳でしょうが… 実際、弾丸を装填した銃を常に携帯している神父さんも登場します(この点、著者自身は、自分の意見を挟まず中立的に書いていますが、ボストン出身のハーヴァードの学生ということから、それを称揚するような立場ではないと思います)。
当局が出した当初の復興案をどう評価するかは判断が難しいところで、大局的に考えて「ダメ」とは限らないのですが、少なくとも当事者である市民の心には全く届かなかったことは確かです。そのまま進めても市民の協力は得られず、難航あるいは頓挫したであろうことも予想できます。「民は由らしむべし,知らしむべからず」という言葉がありますが、「いろいろ考えた結果これがベストの策だ」と結論だけを押し付けようとした当局の進め方はまさにこれでした。深刻な難局の打開には、リーダーが一人で決めるのではなく、状況を「民」に全開示し、どうするべきかを「民」に考えてもらう、ということも為政者は時として考えるべきなのです。福島第二原発の破局回避にも、所員と全ての情報を共有し、対応策を考えさせて、納得を得て実行していった所長さんのマネジメントスタイルが功を奏したという評価が現在では定着しています。
著者は、本書が出版された時点で26歳のハーヴァードの若手研究者です。ほとんどそこの住民となりながら進めた聞き取り調査(災害エスノグラフィ)をベースにした素晴らしい成果であり、貴重な記録です。広域災害からの復興を真剣に考えなければならない人には重要なヒントを沢山提供してくれると思います。
内容はハリケーン・カトリーナがもたらした大洪水による壊滅的被害から自らの意志と活動で復興の道を歩みだすニューオリンズの市民たち、各地区の市民リーダーたちの奮闘を描いたノンフィクションです。
感じたのはコミュニティの意義、そして復興における市民の力です。被災した市民たちはもちろん気楽に「ニューオリンズから動かない」と考えたわけではなく、市外・州外の避難先から、全面的に水没し、家財一式がゴミとなり、泥まみれカビまみれ汚物まみれの自宅、インフラが崩壊し人も動物も何もいない地域に「戻るべきなのか」「捨てるのか」「戻って何ができるのか」の厳しい決断に迫られた訳です。しかし彼らのニューオリンズへの愛着は強く、「多くの人が戻りたいと考えている」という情報の共有により、帰還への流れが盛り上がり、戻ってなんとかしようという人たちが大勢を占めることになりました。どこの国でもありがちでしょうが、市長・当局が出した復興プランは住民の意志を全く調査もしないまま地域そのものを緑地帯化するような、受け入れがたいものであったことから、住民自らが「存続可能性の証明」に迫られました。ここは自分が立たなければ、と復興プロジェクトの立案と実行に立ち上がった魅力的で力強いリーダーを中心に、その難題に立ち向かう市民が力を結集していく様子に胸が熱くなりました。まあ、この「市民」の強さは、「自分のことは自分で面倒を見るから」という伝統的なアメリカ保守層、あるいはリバタリアンの強さであり、つまり「銃所持を規制するな」というようなポリシーとも関係がある訳でしょうが… 実際、弾丸を装填した銃を常に携帯している神父さんも登場します(この点、著者自身は、自分の意見を挟まず中立的に書いていますが、ボストン出身のハーヴァードの学生ということから、それを称揚するような立場ではないと思います)。
当局が出した当初の復興案をどう評価するかは判断が難しいところで、大局的に考えて「ダメ」とは限らないのですが、少なくとも当事者である市民の心には全く届かなかったことは確かです。そのまま進めても市民の協力は得られず、難航あるいは頓挫したであろうことも予想できます。「民は由らしむべし,知らしむべからず」という言葉がありますが、「いろいろ考えた結果これがベストの策だ」と結論だけを押し付けようとした当局の進め方はまさにこれでした。深刻な難局の打開には、リーダーが一人で決めるのではなく、状況を「民」に全開示し、どうするべきかを「民」に考えてもらう、ということも為政者は時として考えるべきなのです。福島第二原発の破局回避にも、所員と全ての情報を共有し、対応策を考えさせて、納得を得て実行していった所長さんのマネジメントスタイルが功を奏したという評価が現在では定着しています。
著者は、本書が出版された時点で26歳のハーヴァードの若手研究者です。ほとんどそこの住民となりながら進めた聞き取り調査(災害エスノグラフィ)をベースにした素晴らしい成果であり、貴重な記録です。広域災害からの復興を真剣に考えなければならない人には重要なヒントを沢山提供してくれると思います。