グリーンランドにおける先住民とバイキング(ノース人)との関係に興味を持って購入したが、それ以外についても、話題が多岐にわたり大いに楽しめた。その多彩な内容とは、
●中世にグリーンランドに入植したバイキングのこと
●いわゆるエスキモー諸族の歴史について
●アイスランドの歌姫ビヨークのこと
●バイキング伝統の格闘技・グリマについて
●独自の道を行くアイスランドとグリーンランドの捕鯨のこと
●ともにデンマーク自治領人口もほぼ同じで、ともにサッカーが盛んなフェロー諸島が国際サッカー連盟と欧州連盟に加盟し国際大会に出場しているのにグリーンランドはなぜそうできないのかについて
●長いこと外界から孤立していたため家系が明らかなアイスランド人のDNA情報が合法的に調べられデータベース化されていることが人類の貴重な財産となっていること
●グリーンランドではいま植林が試みられてていること(温暖化がすすんでいるからか?)
などなど、驚きの情報が満載であった。
ただ2016年発行とあって、サッカーアイスランド代表が同年開催のヨーロッパカップでイングランド代表を破った快挙については紙面が間に合わなかったのが残念。さらに2018年には欧州予選7組を1位で突破してワールドカップにも出場している。ハンドボールでも五輪でメダル獲得。人口30万の国としては驚くべきこと。さすがバイキングの末裔。
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アイスランド・グリーンランド・北極を知るための65章 (エリア・スタディーズ140) 単行本(ソフトカバー) – 2016/3/16
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北大西洋北縁の世界は、今でこそメディアに登場するようになったものの、その全体像はまだあまり知られていない。自然環境や神話といったお馴染みのテーマはもちろん、歴史、社会事情、日本との関わりにいたるまで様々な面を網羅した画期的な「極北」案内。
- 本の長さ441ページ
- 言語日本語
- 出版社明石書店
- 発売日2016/3/16
- 寸法12.9 x 2.4 x 18.9 cm
- ISBN-104750343080
- ISBN-13978-4750343082
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商品の説明
著者について
立教大学文学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。
専攻:北欧中世史、西洋中世史
主な著書:『北西ユーラシアの歴史空間』(長縄宣博と共編著、北海道大学出版会、2016年)、『知のミクロコスモス』(ヒロ・ヒライと共編著、中央公論新社、2014年)、Minoru Ozawa (ed.), Proceedings of the International Workshop “Old Icelandic Texts in Medieval Northern Europe・(Rikkyo University, 2013)、『イタリア古寺巡礼』(3冊、金沢百枝と共著、新潮社、2010~2012年)、『辺境のダイナミズム』(薩摩秀登・林邦夫と共著、岩波書店、2009年)、「ヴァイキング時代のデンマーク」「初期デンマーク王列伝」(村井誠人編著『デンマークを知るための68章』明石書店、2009年)、「中世アイスランド史学の新展開」(『北欧史研究』24号、2007年)ほか。
東京理科大学理学部第一部教養学科講師。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。
専攻:北欧文学、ドイツ文学
主な論文:論考「北の孤島の家族の形」・インタビュー(聞き手)「最後に始めた新しいこと」・年表・著作リスト(『ユリイカ』2014年8月号「特集=ムーミンとトーベ・ヤンソン」、青土社、2014年7月)、「人魚姫のメタモルフォーゼ」(石井正己編『子守唄と民話』、三弥井書店、2013年)、「太陽の国、エデンの東」(『文学』第12巻・第1号、岩波書店、2011年1月)、「狭間にある場所、異端の作家」(村井誠人編著『スウェーデンを知るための60章』明石書店、2009年)、「中世アイスランド史学の新展開」(『北欧史研究』24号、2007年)ほか。
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター学術研究員。筑波大学大学院一貫制博士課程人文社会科学研究科修了。博士(国際政治経済学)。
専攻:国際政治学、グリーンランド・北極研究
主な著書・論文:“The Politics of the Right to Self-Determination”(Eurasia Border Review, Vol.6-1, 2016)、“Greenland, the Island of Military Bases”(The Journal of Island Studies, Vol.17-1, 2016)、“The Boundaries of EU Norms”(Suchandana Chatterjee (ed.), Image of the Region in Eurasian Studies, KW Publishers, 2014)、『自己決定権をめぐる政治学』(明石書店、2013年、地域研究コンソーシアム登竜賞・日本島嶼学会研究奨励賞)、「北極利権問題とデンマーク」(『境界研究』2号、2011年)、「グリーンランド・フェーロー…
専攻:北欧中世史、西洋中世史
主な著書:『北西ユーラシアの歴史空間』(長縄宣博と共編著、北海道大学出版会、2016年)、『知のミクロコスモス』(ヒロ・ヒライと共編著、中央公論新社、2014年)、Minoru Ozawa (ed.), Proceedings of the International Workshop “Old Icelandic Texts in Medieval Northern Europe・(Rikkyo University, 2013)、『イタリア古寺巡礼』(3冊、金沢百枝と共著、新潮社、2010~2012年)、『辺境のダイナミズム』(薩摩秀登・林邦夫と共著、岩波書店、2009年)、「ヴァイキング時代のデンマーク」「初期デンマーク王列伝」(村井誠人編著『デンマークを知るための68章』明石書店、2009年)、「中世アイスランド史学の新展開」(『北欧史研究』24号、2007年)ほか。
東京理科大学理学部第一部教養学科講師。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。
専攻:北欧文学、ドイツ文学
主な論文:論考「北の孤島の家族の形」・インタビュー(聞き手)「最後に始めた新しいこと」・年表・著作リスト(『ユリイカ』2014年8月号「特集=ムーミンとトーベ・ヤンソン」、青土社、2014年7月)、「人魚姫のメタモルフォーゼ」(石井正己編『子守唄と民話』、三弥井書店、2013年)、「太陽の国、エデンの東」(『文学』第12巻・第1号、岩波書店、2011年1月)、「狭間にある場所、異端の作家」(村井誠人編著『スウェーデンを知るための60章』明石書店、2009年)、「中世アイスランド史学の新展開」(『北欧史研究』24号、2007年)ほか。
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター学術研究員。筑波大学大学院一貫制博士課程人文社会科学研究科修了。博士(国際政治経済学)。
専攻:国際政治学、グリーンランド・北極研究
主な著書・論文:“The Politics of the Right to Self-Determination”(Eurasia Border Review, Vol.6-1, 2016)、“Greenland, the Island of Military Bases”(The Journal of Island Studies, Vol.17-1, 2016)、“The Boundaries of EU Norms”(Suchandana Chatterjee (ed.), Image of the Region in Eurasian Studies, KW Publishers, 2014)、『自己決定権をめぐる政治学』(明石書店、2013年、地域研究コンソーシアム登竜賞・日本島嶼学会研究奨励賞)、「北極利権問題とデンマーク」(『境界研究』2号、2011年)、「グリーンランド・フェーロー…
登録情報
- 出版社 : 明石書店 (2016/3/16)
- 発売日 : 2016/3/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 441ページ
- ISBN-10 : 4750343080
- ISBN-13 : 978-4750343082
- 寸法 : 12.9 x 2.4 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,985位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
悪くないと思います。不満があるとしたら南極やフェロー諸島、スバールバル諸島の情報も欲しかった。イヌイットなどの先住民の情報も欲しかった。
2017年11月22日に日本でレビュー済み
「エリア・スタディーズ」に関しては、「この国(地域)に1冊を割いた書物があるとは」とまず驚き、読んでみてその内容の充実と面白さに再び驚く、という体験を何度もしてきた。そんな私でも、さすがにグリーンランドについてこれ程わかりやすく詳細に書かれた書が登場するとは、まさに「奇跡的」と呼びたい快挙と感ずる。しかも「あとがき」を読んでブッ飛んだが、何と本書は元々「グリーンランド単独の企画から始まった」(P.431)のだそうである。なんと凄い事だろうか。知人と話していて、「エ? グリーンランドって人が住んでいるの?」と真顔で驚かれた経験を持っているが、そこまで「失礼(笑)」なレベルで無くとも、グリーンランドに関して多くの日本人の持っている知識の貧困さを少しでも解消するために、本書が役立つ事を期待したい。
「まえがき」で編著者の小澤氏が「白状」なさっているように(P.7)、執筆者の選定と依頼には多大な苦労があったようだ。その事実は、このエリアの専門家が日本にはほとんどいない事の「裏付け」となってしまっているのだろうが、そんな困難な条件を克服して生まれた書にも関わらず、「エリア・スタディーズ」の他の巻に比べても全く「薄味」な感じの無い面白い書に仕上がっているのは素晴らしい。
本書を読めば、アイスランドとグリーンランドが、その地理的、文化的に独特の立ち位置から、他の北欧諸国と比べても全くユニークとしか言いようのない存在である事がおわかり頂けると思う。また、グリーンランドが「本国」であるデンマークとは地理的にも文化的にも離れている故、独立志向が強い事、既に現在高度な自治権を有しており、EUには加盟していない(ただ、デンマーク本国の国籍と市民権を持っている事から、EUの市民権は持っている)事等々、読んでいて「なるほどね~」と頷かされる事ばかりである。「社会」「生活」「文化」等に関する記事の多くにも新たな発見が溢れており、このエリアに少しでも関心をお持ちの方には是非ご一読をおススメしたい。
尚、グリーンランドの「面積」については、本書のP.419で「日本の約6倍」と軽くふれられているに過ぎないが、この島はサウジアラビアとほぼ同じ面積である事をどこかに記載して頂きたかった。我々が日頃接している地図の多くは、図法の制約上、高緯度にあるグリーンランドがまるで一つの「大陸」の如くに肥大化しているので誤解されやすいが、グリーンランドはそこまで「巨大」では無いのである。
そして、本書でこの地域への興味が湧いた方は、是非実際にアイスランドを訪れて頂きたい(グリーンランドに行くのはかなりハードルが高いが・・)。あの独特の景観や文化は実際に目で見て、体感しないとピンと来ないであろう。
「まえがき」で編著者の小澤氏が「白状」なさっているように(P.7)、執筆者の選定と依頼には多大な苦労があったようだ。その事実は、このエリアの専門家が日本にはほとんどいない事の「裏付け」となってしまっているのだろうが、そんな困難な条件を克服して生まれた書にも関わらず、「エリア・スタディーズ」の他の巻に比べても全く「薄味」な感じの無い面白い書に仕上がっているのは素晴らしい。
本書を読めば、アイスランドとグリーンランドが、その地理的、文化的に独特の立ち位置から、他の北欧諸国と比べても全くユニークとしか言いようのない存在である事がおわかり頂けると思う。また、グリーンランドが「本国」であるデンマークとは地理的にも文化的にも離れている故、独立志向が強い事、既に現在高度な自治権を有しており、EUには加盟していない(ただ、デンマーク本国の国籍と市民権を持っている事から、EUの市民権は持っている)事等々、読んでいて「なるほどね~」と頷かされる事ばかりである。「社会」「生活」「文化」等に関する記事の多くにも新たな発見が溢れており、このエリアに少しでも関心をお持ちの方には是非ご一読をおススメしたい。
尚、グリーンランドの「面積」については、本書のP.419で「日本の約6倍」と軽くふれられているに過ぎないが、この島はサウジアラビアとほぼ同じ面積である事をどこかに記載して頂きたかった。我々が日頃接している地図の多くは、図法の制約上、高緯度にあるグリーンランドがまるで一つの「大陸」の如くに肥大化しているので誤解されやすいが、グリーンランドはそこまで「巨大」では無いのである。
そして、本書でこの地域への興味が湧いた方は、是非実際にアイスランドを訪れて頂きたい(グリーンランドに行くのはかなりハードルが高いが・・)。あの独特の景観や文化は実際に目で見て、体感しないとピンと来ないであろう。
2016年4月1日に日本でレビュー済み
全65章からなる本書は、第Ⅰ部「地理・歴史」、第Ⅱ部「政治・経済・社会」、第Ⅲ部「生活・文化」、第Ⅳ部「言語・文化」、第Ⅴ部「日本と極北」という五つのセクションに分かれており、極北文化の多様な側面をバランスよく学べるように行き届いた配慮がなされています。
編者によると、日本ではこの分野の専門家は極端に少ないため、研究者の他にも、現地在住者、非日本語話者、会社員、牧師、漫画家、冒険家など、じつに様々なバックグラウンドをもつ人々に項目執筆を依頼したとのことです。とりわけ『ヴィンランド・サガ』の作者である幸村誠先生がコラムを執筆しているのは本書の特筆すべき点でしょう。
新進気鋭の若手研究者が編者をしているためか、情報収集のアンテナの感度が高く、極北で暮らす人々の息吹がダイレクトに伝わってくるような「勢い」の感じられる良書でした。全部で440ページ程ありますが、通読する必要はなく、気になったトピックから少しずつ読み進められる気楽さがあります。
個人的には、捕鯨問題、極北の大自然、ヴァイキング文化といったテーマから読み進めましたが、男女平等、同性婚、移民事情、教育制度、宗教問題といったアクチュアルな時事問題に関する情報も満載です。
内容が網羅的で、参考文献も詳しいので調べごとの参考資料として重宝しそうです。
編者によると、日本ではこの分野の専門家は極端に少ないため、研究者の他にも、現地在住者、非日本語話者、会社員、牧師、漫画家、冒険家など、じつに様々なバックグラウンドをもつ人々に項目執筆を依頼したとのことです。とりわけ『ヴィンランド・サガ』の作者である幸村誠先生がコラムを執筆しているのは本書の特筆すべき点でしょう。
新進気鋭の若手研究者が編者をしているためか、情報収集のアンテナの感度が高く、極北で暮らす人々の息吹がダイレクトに伝わってくるような「勢い」の感じられる良書でした。全部で440ページ程ありますが、通読する必要はなく、気になったトピックから少しずつ読み進められる気楽さがあります。
個人的には、捕鯨問題、極北の大自然、ヴァイキング文化といったテーマから読み進めましたが、男女平等、同性婚、移民事情、教育制度、宗教問題といったアクチュアルな時事問題に関する情報も満載です。
内容が網羅的で、参考文献も詳しいので調べごとの参考資料として重宝しそうです。