哲学的考察をめぐる長い歴史のなかで「赤ちゃん」は未完成で未成熟で未整理と考えられ、
哲学界からは長く蚊帳の外に置かれていた。(ようです。)
Alison Gopnikは認知科学者の一方、子育てに奮闘した経験から、
こどもには実は大人にない高い能力があるということに気付きました。
「幼児はある意味、大人以上に賢く、想像力に富んでいて、思いやりがあって、意識が鮮明だったのです。」
ここで、私と自分の2才になったばかりの姪っ子とのあるエピソードをお話しします。
ある日、私がCDを持ってきてプレーヤーにかけた一部始終をその子が見ていたようで、自分でもやってみたくなったようです。
そして大人たちが目を離した隙に、別のCDをケースから勝手に取り出してCDをかけるまねを始めました。
でも操作がうまくできず、CDの裏面にたくさんの傷をつける結果となってしまいました。
傷ついたCDをかけてみると、傷のため音が飛んでうまくかかりません。
音飛びを自分の耳で聞いて、私の表情を見たその子は、そのとき、
そのCDがうまく聞けなくなったのは、自分がつけた傷が原因だということ(学習・認識)、
そしてCDは一般的に、裏に傷をつけると聞けなくなってしまうものだということ(反実仮想)、
さらに、私が怒って、悲しんでいるということ(共感)、
それらを、あのとても小さい頭のなかでちゃんと描けているのでは?!と気付いたときの驚きは、
おそらく著者がしたものと同じだと思います。
著者は、赤ちゃんがそういう高い能力をもつのは、人間というものが他の動物とは異なり、
世界を認識する能力が高く、その認識によって世界にはたらきかけ世界を変革しようとしてきて独自の進化を遂げてきた、
という“進化論”を裏付けるものであるとしています。
でも、「認識」「哲学」…といった用語に臆する心配は無用です。
この本では著者の母親としての顔がしょっちゅう表れ、愛情や笑いがあふれる内容になっています。
だから、子育てのさなかでで赤ちゃんの不可解な言動と格闘中(?)のお母さんが、ほんの息抜きとして読むのもお薦めします。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
哲学する赤ちゃん (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ) 単行本 – 2010/10/27
アリソン・ゴプニック
(著),
青木玲
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,750","priceAmount":2750.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,750","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"OfjD1GirHGAS2JiHIhGunXy9Wx%2BpemHA7hgiQkLVaXqTZdoh5Kygq2Lc%2BBemxtGL86pk6GocMfNJMQ6XYJ1d75viOFH735ZcJxuB7PGO5FEH3t397N5jKH793rc7onU5PMh3R%2FEmGUI%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1,540","priceAmount":1540.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,540","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"OfjD1GirHGAS2JiHIhGunXy9Wx%2BpemHAbTyYBSzccXRJaMKDXGOQvehIbZvrsMPt2uXI5g3XlY7lDgGWY78q3RIzcROMfm5lt5%2Ft72JBSVMiaahQs2EL0hnO0M9z4JeArjfS5%2Bd5RQb01SVA37mrpyllDoMLOlbXtnaT%2Bvfcv%2BIsRTltNFx1GQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
・現実と非現実をわきまえ空想している ・ものごとの因果関係がよくわかっている ・実験し、統計的分析をしている ・ランタン型の広い意識をもっている ・記憶力がいい ・ひとの性格を読み取っている ・ひとのことを純粋に思いやる etc... 大人より賢く、思いやりがある赤ちゃんの驚くべき能力が最新科学の知見から次々と明らかになっている。赤ちゃんの深遠な世界へと誘う全米ベストセラー!
- 本の長さ396ページ
- 言語日本語
- 出版社亜紀書房
- 発売日2010/10/27
- 寸法13.8 x 2.9 x 19.6 cm
- ISBN-104750510114
- ISBN-13978-4750510118
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 哲学する赤ちゃん (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
¥2,750¥2,750
最短で6月5日 水曜日のお届け予定です
残り12点(入荷予定あり)
¥2,420¥2,420
最短で6月5日 水曜日のお届け予定です
残り14点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より
商品の説明
出版社からのコメント
1/22 週刊ブックレビューで紹介されました。
著者について
著者のアリソン・ゴプニックは子どもの学習と発達に関する研究の第一人者。子どもの心が哲学上の難問を理解する手がかりになると最初に主張した研究者である。カリフォルニア大学バークレー校心理学教授。
登録情報
- 出版社 : 亜紀書房 (2010/10/27)
- 発売日 : 2010/10/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 396ページ
- ISBN-10 : 4750510114
- ISBN-13 : 978-4750510118
- 寸法 : 13.8 x 2.9 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 208,349位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 277位早期教育
- - 556位学校教育ノンフィクション
- - 838位幼児教育一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年2月14日に日本でレビュー済み
2021年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書初版は今から11年前に出ていますが、人類が子育てするようになってからの歳月を思えば11年前なんてついさっきみたいなものです。新米の父親として我が子の理解のために本書を購読しました。
わからない事がわかるようになるために、例えば医学界では論文を書いて学会で報告を重ねていきます。論文のフォーマットとしては、まずはこれまでわかっている事をまとめ、次に一歩進んで仮説を立て、仮説を検証する実験を行い、頑張って望ましい結果を出し、結果から浮かび上がる考察を挙げ一本の論文が上梓されます。新たな知見から再度仮説を立てて、次の論文になっていきます。実験者は代替わりしても脈々と新たな知見が積み重なって、その分野の教科書に一文ずつ書き加えられていきます。また、経済界では品質管理等の改善を図るPDCAサイクルという考え方があります。計画し実行し、結果をチェックして評価し、再度計画を練って実行していきます。
厳密には両者は別物かもしれませんが、文系理系によらずわからない事がわかるようになるための方法論は結局このやり方しかないんだろうなと感じます。本書では赤ん坊においても同様の方法論が、言語化はできなくても本能的に用いられている事が述べてあります。彼らもまた、トライ&エラーを繰り返し必死にこの世界の仕組みを理解しようとしているようです。
また、赤ん坊は時間の概念が無いので未来も過去もなくひたすら今の瞬間しか意識できない事、内的な自我という意識に欠けている事、ひとつの事象にスポットライトのように意識を集中できないので広範囲にランタンのように外界の情報を認識している事などが列挙されています。著者自身も言及していますが、このような世界の認識の仕方は非常に仏教的で、数多ある宗派の中でも特にテーラワーダ仏教的であると感じました。私が個人的に同宗派に私淑しているせいでそう読んでしまっただけかもしれませんが。
このような世界の認識の仕方は赤ちゃん期だけのもので、次第に普通の大人に、つまり時間の概念の導入とともに自己同一性を獲得し、スポットライト型の集中力を得ていくと記述されています。わからない事がある程度わかるようになったら、後は効率よくわかる事でやりくりしていく大人になっていくわけです。
大人になるとしばしば同じことの繰り返しで日々に倦んでくる事があります。赤ちゃんの頃のドキドキするような世界を理解していく新鮮さが次第に無くなっていくからです。でももし仮に、赤ちゃんの頃の驚きで一瞬ごとを認識できて大人の賢さで問題解決していく事ができたらきっと日々楽しいだろうなと考えます。そのような親がそのような姿勢を子に見せる事ができたなら、その子の人生もまた楽しくなるのではないかと思いました。
約10か月の子育てを経験してわかった事は、余裕がないという事です。親の地が赤裸々に子どもに映ってしまいます。子どもに生き生きと過ごしてほしいなら、親である私が生き生きとしていかざるをえません。著者と私では人として親として見解が異なる点は多々ありますが、著者が生き生きと自分の人生を生きて子どもに接していた事は本書より明らかであり私もまた人として親としてかくのごとくありたいと思いました。
わからない事がわかるようになるために、例えば医学界では論文を書いて学会で報告を重ねていきます。論文のフォーマットとしては、まずはこれまでわかっている事をまとめ、次に一歩進んで仮説を立て、仮説を検証する実験を行い、頑張って望ましい結果を出し、結果から浮かび上がる考察を挙げ一本の論文が上梓されます。新たな知見から再度仮説を立てて、次の論文になっていきます。実験者は代替わりしても脈々と新たな知見が積み重なって、その分野の教科書に一文ずつ書き加えられていきます。また、経済界では品質管理等の改善を図るPDCAサイクルという考え方があります。計画し実行し、結果をチェックして評価し、再度計画を練って実行していきます。
厳密には両者は別物かもしれませんが、文系理系によらずわからない事がわかるようになるための方法論は結局このやり方しかないんだろうなと感じます。本書では赤ん坊においても同様の方法論が、言語化はできなくても本能的に用いられている事が述べてあります。彼らもまた、トライ&エラーを繰り返し必死にこの世界の仕組みを理解しようとしているようです。
また、赤ん坊は時間の概念が無いので未来も過去もなくひたすら今の瞬間しか意識できない事、内的な自我という意識に欠けている事、ひとつの事象にスポットライトのように意識を集中できないので広範囲にランタンのように外界の情報を認識している事などが列挙されています。著者自身も言及していますが、このような世界の認識の仕方は非常に仏教的で、数多ある宗派の中でも特にテーラワーダ仏教的であると感じました。私が個人的に同宗派に私淑しているせいでそう読んでしまっただけかもしれませんが。
このような世界の認識の仕方は赤ちゃん期だけのもので、次第に普通の大人に、つまり時間の概念の導入とともに自己同一性を獲得し、スポットライト型の集中力を得ていくと記述されています。わからない事がある程度わかるようになったら、後は効率よくわかる事でやりくりしていく大人になっていくわけです。
大人になるとしばしば同じことの繰り返しで日々に倦んでくる事があります。赤ちゃんの頃のドキドキするような世界を理解していく新鮮さが次第に無くなっていくからです。でももし仮に、赤ちゃんの頃の驚きで一瞬ごとを認識できて大人の賢さで問題解決していく事ができたらきっと日々楽しいだろうなと考えます。そのような親がそのような姿勢を子に見せる事ができたなら、その子の人生もまた楽しくなるのではないかと思いました。
約10か月の子育てを経験してわかった事は、余裕がないという事です。親の地が赤裸々に子どもに映ってしまいます。子どもに生き生きと過ごしてほしいなら、親である私が生き生きとしていかざるをえません。著者と私では人として親として見解が異なる点は多々ありますが、著者が生き生きと自分の人生を生きて子どもに接していた事は本書より明らかであり私もまた人として親としてかくのごとくありたいと思いました。
2021年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「自分自身」を「知りながら」生きてる。
2011年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長い期間の研究結果を簡単に説明してくれているような内容でとても読みやすかったです。
タイトルは少し大げさかも?と思いますがこの本の概要を赤ちゃんを持っている女性にお話しましたが「信じられない」という答えが返ってきました。
赤ちゃんは何も考えてないというのが彼女の答えでしたので、こういうタイトルになったのかもしれません?!
自分は子供がいませんので本の内容が真実かどうかの体験はないのですが、赤ちゃんの行動を見る時この本のとおりだと思うところも多いです。
子育てに役に立つかは不明ですが読んで損はないと思いますし、私のように子供がいなくともとても興味深い内容の本だと思います。
お値段が2625円もするのは高いので英語を読める方は洋書で!(Hardcover USD $16.5 amazon.com)
タイトルは少し大げさかも?と思いますがこの本の概要を赤ちゃんを持っている女性にお話しましたが「信じられない」という答えが返ってきました。
赤ちゃんは何も考えてないというのが彼女の答えでしたので、こういうタイトルになったのかもしれません?!
自分は子供がいませんので本の内容が真実かどうかの体験はないのですが、赤ちゃんの行動を見る時この本のとおりだと思うところも多いです。
子育てに役に立つかは不明ですが読んで損はないと思いますし、私のように子供がいなくともとても興味深い内容の本だと思います。
お値段が2625円もするのは高いので英語を読める方は洋書で!(Hardcover USD $16.5 amazon.com)
2017年3月8日に日本でレビュー済み
科学的根拠が希薄なことが書かれている。
植物は心を持っているとかいうトンデモ説と同じです。
植物は心を持っているとかいうトンデモ説と同じです。
2011年1月29日に日本でレビュー済み
一度は読んでほしいだと思いました。特にこれから出産したり、赤ちゃんと関わる予定の方には。とは言っても自分は子どもがいない普通の会社勤めですが。
キーワードとしては、「因果マップ」「空想上の友だち」「赤ちゃんの注意力はランタン型」「心の理論」「理論理論」など。
第六章の「ヘラクレイトスの川とルーマニアの孤児」。この章は特に面白かった。
p252の「(このように)、幼児期の体験が後の人生に与える影響を考える場合は、人間には周囲の環境に介入する能力があるということも合わせて考える必要があります・・・そのようにしてつくられた新しい環境が、また子どもに影響を与えるという、人間特有の発達サイクルが生まれるのです・・・」のくだりはすてきな見解だと思いました。遺伝だけでは無い。周囲からの影響もあるし、その影響の中に自分が関わることで周囲環境が変わってくるし。要は「縁を大事にしろ」「自分が縁を変えることだってできる」ということでしょうか。その実例としてルーマニアの孤児の成長を引き合いに出しているわけです。
「ペリー・プリスクール・プロジェクト」(など。これがどういうものかはp251あたりを読んでください)の成功事例から導いた結論として、「この結果も、幼児期の体験は後の人生に直接影響する、という見解を単純に擁護しているように見えるかもしれません。ところが実は、これらのプログラムは、子どもばかりではなく、子どもを取り巻く社会的環境である、その子たちの親にもよい影響を与えるのです。・・・子どもだけではなく親のほうも変わり、しかもその変化は持続しました」。これもすてきな見解ですね。そういうわけで特に6章には感動しました。
第7章の「愛することを学ぶ」も面白かったです。「要求が多くて気難しい子(育児書には婉曲的に「活発な子」とかかれています)」って、アメリカの話ですが、意外というか、そうだよね〜と納得しました。
全般的に前半がやや冗長な印象を受けましたが、私が読み込めて無いだけだと思います。何か明確な結論なり仮説なりがある本ではなく。ハウツー本でもありません。本当は筆者の説く「心の理論」「理論理論」というのが何なのかを説明しているような気がするのですが、ちゃんと読み込めていません。しかし学術書(でいいんでしょうか)にしては文章は平易で難解な専門用語が頻出するわけではなく読みやすいと思います。
キーワードとしては、「因果マップ」「空想上の友だち」「赤ちゃんの注意力はランタン型」「心の理論」「理論理論」など。
第六章の「ヘラクレイトスの川とルーマニアの孤児」。この章は特に面白かった。
p252の「(このように)、幼児期の体験が後の人生に与える影響を考える場合は、人間には周囲の環境に介入する能力があるということも合わせて考える必要があります・・・そのようにしてつくられた新しい環境が、また子どもに影響を与えるという、人間特有の発達サイクルが生まれるのです・・・」のくだりはすてきな見解だと思いました。遺伝だけでは無い。周囲からの影響もあるし、その影響の中に自分が関わることで周囲環境が変わってくるし。要は「縁を大事にしろ」「自分が縁を変えることだってできる」ということでしょうか。その実例としてルーマニアの孤児の成長を引き合いに出しているわけです。
「ペリー・プリスクール・プロジェクト」(など。これがどういうものかはp251あたりを読んでください)の成功事例から導いた結論として、「この結果も、幼児期の体験は後の人生に直接影響する、という見解を単純に擁護しているように見えるかもしれません。ところが実は、これらのプログラムは、子どもばかりではなく、子どもを取り巻く社会的環境である、その子たちの親にもよい影響を与えるのです。・・・子どもだけではなく親のほうも変わり、しかもその変化は持続しました」。これもすてきな見解ですね。そういうわけで特に6章には感動しました。
第7章の「愛することを学ぶ」も面白かったです。「要求が多くて気難しい子(育児書には婉曲的に「活発な子」とかかれています)」って、アメリカの話ですが、意外というか、そうだよね〜と納得しました。
全般的に前半がやや冗長な印象を受けましたが、私が読み込めて無いだけだと思います。何か明確な結論なり仮説なりがある本ではなく。ハウツー本でもありません。本当は筆者の説く「心の理論」「理論理論」というのが何なのかを説明しているような気がするのですが、ちゃんと読み込めていません。しかし学術書(でいいんでしょうか)にしては文章は平易で難解な専門用語が頻出するわけではなく読みやすいと思います。