中東に残るイスラム以前からの信仰を受け継ぐ人々の現状を実際に
インタビューした力作。著者もことわっているが宗教学の専門家
ではないしところどころにこれはヨーロッパ人の見方だなと感じる
ところがある。その点は解説の青木健もすこしふれている。
現在の中東の民族間の内情をこれほど多く報告してくれたのは
ありがたいといえる。
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失われた宗教を生きる人々 (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14) 単行本 – 2016/12/16
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秘教の中で、古代はいまだ生きている!
レタスを食べるのを拒否するヤジディ教徒、輪廻転生を信じるドゥルーズ派、アダムの秘密を受け継ぐマンダ教徒……。中東の秘境に、マイナー宗教の伝統を生きる人々を訪ね、その生々しい肉声から、文化の共生を可能にする古代の叡智を浮かび上がらせる。衝撃のルポルタージュ!
解説=青木健
「二十年以上前、初めて中東を訪れた私は、中東に恋をした。だが中東は、愛しがたい場所でもある。そこから届くニュースは苦悩に満ちあふれている。そして最も美しい面、つまりその言語や歴史、神などは、憎しみと偏見で汚されてきた。中東の宗教と民族のモザイク模様は、長く輝かしい歴史の記念碑とも言うべきものだ。しかし、これも現在、崩壊に向かっている。中東の多様な宗教が、まだその母国に存続している姿を見ることができるのは、おそらく、私たちが最後の世代となるだろう」(本書より)
ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、エコノミスト、各紙誌で絶賛!
【目次】
序文
第1章 マンダ教徒
第2章 ヤズィード教徒
第3章 ゾロアスター教徒
第4章 ドゥルーズ派
第5章 サマリア人
第6章 コプト教徒
第7章 カラーシャ族
エピローグ デトロイト
【書評・メディア情報】
読売新聞(2月19日)/書評(出口治明氏・ライフネット生命会長)
東京新聞(3月5日)/書評(臼杵陽氏・日本女子大教授)
北海道新聞(3月12日)/書評(臼杵陽氏・日本女子大教授)
書標 ほんのしるべ(2月号)/紹介
図書新聞(6月10日)/書評(八木久美子氏・東京外国語大学教授)
日刊ゲンダイ(7月8日)/短評
2021年
本の雑誌(9月)/「私のおすすめ海外ノンフィクション! 」(青木大輔氏)
レタスを食べるのを拒否するヤジディ教徒、輪廻転生を信じるドゥルーズ派、アダムの秘密を受け継ぐマンダ教徒……。中東の秘境に、マイナー宗教の伝統を生きる人々を訪ね、その生々しい肉声から、文化の共生を可能にする古代の叡智を浮かび上がらせる。衝撃のルポルタージュ!
解説=青木健
「二十年以上前、初めて中東を訪れた私は、中東に恋をした。だが中東は、愛しがたい場所でもある。そこから届くニュースは苦悩に満ちあふれている。そして最も美しい面、つまりその言語や歴史、神などは、憎しみと偏見で汚されてきた。中東の宗教と民族のモザイク模様は、長く輝かしい歴史の記念碑とも言うべきものだ。しかし、これも現在、崩壊に向かっている。中東の多様な宗教が、まだその母国に存続している姿を見ることができるのは、おそらく、私たちが最後の世代となるだろう」(本書より)
ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、エコノミスト、各紙誌で絶賛!
【目次】
序文
第1章 マンダ教徒
第2章 ヤズィード教徒
第3章 ゾロアスター教徒
第4章 ドゥルーズ派
第5章 サマリア人
第6章 コプト教徒
第7章 カラーシャ族
エピローグ デトロイト
【書評・メディア情報】
読売新聞(2月19日)/書評(出口治明氏・ライフネット生命会長)
東京新聞(3月5日)/書評(臼杵陽氏・日本女子大教授)
北海道新聞(3月12日)/書評(臼杵陽氏・日本女子大教授)
書標 ほんのしるべ(2月号)/紹介
図書新聞(6月10日)/書評(八木久美子氏・東京外国語大学教授)
日刊ゲンダイ(7月8日)/短評
2021年
本の雑誌(9月)/「私のおすすめ海外ノンフィクション! 」(青木大輔氏)
- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社亜紀書房
- 発売日2016/12/16
- 寸法14 x 3.7 x 19.5 cm
- ISBN-104750514446
- ISBN-13978-4750514444
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商品の説明
著者について
ジェラールド・ラッセル〔著〕
イギリス外務省と国連で外交官として14年間の勤務ののち、作家。カイロ、エルサレム、バグダッド、などで生活。本書によってRoyal Society of Literature Jerwood Awardを受賞。
臼井美子 うすい・よしこ〔翻訳〕
英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒。訳書にカトリーヌ・パンコール『月曜日のリスはさびしい』(早川書房)、クリストフ・アンドレ『精神科医がこころの病になったとき』(共訳、紀伊國屋書店)ほか。
青木健 あおき・たけし〔解説〕
1972年生まれ。宗教学者。慶應義塾大学言語文化研究所兼任所員。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想。著書に『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』刀水書房、『ゾロアスター教』講談社選書メチエ、『アーリア人』講談社選書メチエ、『マニ教』講談社選書メチエ、『古代オリエントの宗教』講談社現代新書など多数。
イギリス外務省と国連で外交官として14年間の勤務ののち、作家。カイロ、エルサレム、バグダッド、などで生活。本書によってRoyal Society of Literature Jerwood Awardを受賞。
臼井美子 うすい・よしこ〔翻訳〕
英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒。訳書にカトリーヌ・パンコール『月曜日のリスはさびしい』(早川書房)、クリストフ・アンドレ『精神科医がこころの病になったとき』(共訳、紀伊國屋書店)ほか。
青木健 あおき・たけし〔解説〕
1972年生まれ。宗教学者。慶應義塾大学言語文化研究所兼任所員。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想。著書に『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』刀水書房、『ゾロアスター教』講談社選書メチエ、『アーリア人』講談社選書メチエ、『マニ教』講談社選書メチエ、『古代オリエントの宗教』講談社現代新書など多数。
登録情報
- 出版社 : 亜紀書房 (2016/12/16)
- 発売日 : 2016/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 496ページ
- ISBN-10 : 4750514446
- ISBN-13 : 978-4750514444
- 寸法 : 14 x 3.7 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 8,785位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2位宗教史 (本)
- - 3,141位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界には多くの消滅しかかっている宗教があることを初めて知った。その理由の一つに、発祥の地より暮らしやすい環境を求めて出国する途が存在することが挙げられていて驚いた。
厳しい宗教的制約が、その宗教の生き残りを支えていたのかもしれないが、生き残れない宗教は意味がないと思う。
宗教のために人が生きているのではなく、人々の幸せのために宗教はあるのだと自分は信じており、この思いを再確認できたこの書物に感謝したい。
厳しい宗教的制約が、その宗教の生き残りを支えていたのかもしれないが、生き残れない宗教は意味がないと思う。
宗教のために人が生きているのではなく、人々の幸せのために宗教はあるのだと自分は信じており、この思いを再確認できたこの書物に感謝したい。
2017年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい内容。自分が目でみた中東の素晴らしさを再確認できる。目に浮かぶその美しさを脳に焼き付ける本
2017年10月6日に日本でレビュー済み
アマゾンの商品説明にある通り、計6つの中近東等の少数派宗教の現在が扱われています。末尾の「出典及び参考文献」によると、著者は英国領事館や国連職員として中東各地駐在中に少数派を知り、2011-14年には研究員として研究機関から資金を得て改めてこれら各地を巡り本書を書き上げたとのことです。著者は宗教学の専門家ではありませんが、ジャーナリスト畑の方のルポルタージュとは一風異なった、アカデミックな面も備えた取材旅行記&少数派の民族誌となっています(著者の細かい経歴が記載がなく、ネットでも見つからないのですが、本書の中で1996年に新人外交官である、と記載されているので、現在40代中盤くらいの方だと思われます)。
マンダ教やヤズィード教などは、存在そのものを本書各章の解説(といっても各々2頁だけです)を書いている青木健氏の『 古代オリエントの宗教 (講談社現代新書) 』で知って以来、もう少詳しく知りたいと思っていたので本書は非常に役立ちました。学術的にはどうあれ、マンダ教やヤズィード教、ドゥルーズ派、カラーシャ(カラシャ)族の宗教内容には共通している部分もあるような印象を受けてしまい、どうにも(定義的にも実態的にも様々な留意を要するとはいえ)古代インド・ヨーロッパ語族の宗教社会というものに思いを馳せざるを得ないものがありました。特にカラーシャ族はもっともルポルタージュ色が強く、興味深いものがありました。カシミール地方の奥地にアレクサンドロス軍の末裔がいるという話はシルクロードの秘境特集などで良く扱われ、イロモノという先入観があったのですが、彼らの宗教伝統が薄っすらと古代インド・イラン族の宗教を彷彿とさせるようなものだとは驚きました。また、秘密警察の監視がつくとの覚悟で入国したイランは、予想と違い、自由に行動でき、気さくに会話できることに拍子抜けするなど、外から見たイランと内側のイランの格差の様子がよく出ていました。
ところで、「失われた宗教」という題名は、正確には、「失われ行く宗教/失われつつある宗教(The Disappearing religions)」で、まだ失われてしまったわけではありません。また、アマゾン紹介文にある、「マイナー宗教の伝統を生きる人々」も、宗教は既に消失していて、その形骸化した伝統だけを引き継いでいるようにも取れますが、これも正確には、今も「マイナー宗教を生きている人々」です。ただし、本書の著者は今後の行く末には悲観的で、欧米に亡命した人々の子供世代では、宗教色が薄まり習俗伝統化してゆく懸念も大きく、この点では、中東移民の多く暮らす米国デトロイトの人々を描いた第七章には、「失われた宗教を生きる人々」がフィットしているように思えました。
登場する各宗教は、パキスタン辺境のカラーシャ族含め、多数派であるイスラム教に囲まれていることから、本書は各地のイスラム教の現在の姿を描くことにもなっています。本書は少数派を描いているということから、イスラム教側に冷たいかも、との先入観もあったのですが、そういう印象は受けませんでした。名誉殺人発生のプロセスなどは、少数派の共同体を維持するために異教徒と結婚した人物を殺害する(或いは殺害する意思がある)という類例が数例述べられているのが非常に印象に残りました。中東やアフリカでは、国民国家の概念がない多部族社会を無理やり国民国家として独立させたことが混乱の一因である、との印象がありましたが、本書を読んで、現在の中東では、少数派の部族化が進んでいるように思えました。
索引がないのが残念です。
マンダ教やヤズィード教などは、存在そのものを本書各章の解説(といっても各々2頁だけです)を書いている青木健氏の『 古代オリエントの宗教 (講談社現代新書) 』で知って以来、もう少詳しく知りたいと思っていたので本書は非常に役立ちました。学術的にはどうあれ、マンダ教やヤズィード教、ドゥルーズ派、カラーシャ(カラシャ)族の宗教内容には共通している部分もあるような印象を受けてしまい、どうにも(定義的にも実態的にも様々な留意を要するとはいえ)古代インド・ヨーロッパ語族の宗教社会というものに思いを馳せざるを得ないものがありました。特にカラーシャ族はもっともルポルタージュ色が強く、興味深いものがありました。カシミール地方の奥地にアレクサンドロス軍の末裔がいるという話はシルクロードの秘境特集などで良く扱われ、イロモノという先入観があったのですが、彼らの宗教伝統が薄っすらと古代インド・イラン族の宗教を彷彿とさせるようなものだとは驚きました。また、秘密警察の監視がつくとの覚悟で入国したイランは、予想と違い、自由に行動でき、気さくに会話できることに拍子抜けするなど、外から見たイランと内側のイランの格差の様子がよく出ていました。
ところで、「失われた宗教」という題名は、正確には、「失われ行く宗教/失われつつある宗教(The Disappearing religions)」で、まだ失われてしまったわけではありません。また、アマゾン紹介文にある、「マイナー宗教の伝統を生きる人々」も、宗教は既に消失していて、その形骸化した伝統だけを引き継いでいるようにも取れますが、これも正確には、今も「マイナー宗教を生きている人々」です。ただし、本書の著者は今後の行く末には悲観的で、欧米に亡命した人々の子供世代では、宗教色が薄まり習俗伝統化してゆく懸念も大きく、この点では、中東移民の多く暮らす米国デトロイトの人々を描いた第七章には、「失われた宗教を生きる人々」がフィットしているように思えました。
登場する各宗教は、パキスタン辺境のカラーシャ族含め、多数派であるイスラム教に囲まれていることから、本書は各地のイスラム教の現在の姿を描くことにもなっています。本書は少数派を描いているということから、イスラム教側に冷たいかも、との先入観もあったのですが、そういう印象は受けませんでした。名誉殺人発生のプロセスなどは、少数派の共同体を維持するために異教徒と結婚した人物を殺害する(或いは殺害する意思がある)という類例が数例述べられているのが非常に印象に残りました。中東やアフリカでは、国民国家の概念がない多部族社会を無理やり国民国家として独立させたことが混乱の一因である、との印象がありましたが、本書を読んで、現在の中東では、少数派の部族化が進んでいるように思えました。
索引がないのが残念です。