はじめての戦闘に参加するまで「死んだら神様のもとへいきたい」と願い、汚い言葉や邪悪な考えを心の中へ入れないようにこころがけていたチャーリーは、三度の戦闘経験によって、従軍前とは別の人間になってしまう。
今でこそ広く知られるようになったPTSD(心的外傷後ストレス障害)。しかし、その定義や認識がなかった時代でも、人の心は同じように傷を受けたのだ。
決して長い小説ではない。文字も大きい。表現も平易だ。けれど、一気に読むことはできなかった。 戦争反対と声高に叫ばなくても、誰かを糾弾しなくても、小さな子どもや無力な母子の写真を見せなくても、強く、大切なメッセージが伝わってくる。
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少年は戦場へ旅立った 単行本 – 2005/12/1
兵士になることに憧れ、年齢を偽って入隊した少年チャーリー。彼がそこで目にしたのは驚愕の光景だった。少年が見た戦争を描く衝撃作。
- 本の長さ115ページ
- 言語日本語
- 出版社あすなろ書房
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104751521977
- ISBN-13978-4751521977
登録情報
- 出版社 : あすなろ書房 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 115ページ
- ISBN-10 : 4751521977
- ISBN-13 : 978-4751521977
- Amazon 売れ筋ランキング: - 969,769位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,138位ノンフィクション・伝記 (本)
- - 10,144位英米文学研究
- - 13,493位英米文学
- カスタマーレビュー:
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2012年9月22日に日本でレビュー済み
児童文学の範疇に入るのだろうが、非常に重い主題の小説。
時は1861年のアメリカ北部。15歳のチャーリー・ゴダードという少年が年齢を偽って義勇軍に志願し、南軍と戦い、ゲティスバーグの戦いで負傷し、戦後は傷痍兵となって帰ってくるが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)で若くして数年後に亡くなる。そんな小説である。
別に難しい言葉で書かれているわけではなく、長大な小説でもなく、数時間で読める薄い小説なのだが、内容は実に濃く心に刺さってくる。
アメリカの南北戦争という百年以上前の戦争の話なのだが、戦争の悲惨さ不条理さ残酷さを余すところなく描いて読む人の心を深くえぐる作品。
時は1861年のアメリカ北部。15歳のチャーリー・ゴダードという少年が年齢を偽って義勇軍に志願し、南軍と戦い、ゲティスバーグの戦いで負傷し、戦後は傷痍兵となって帰ってくるが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)で若くして数年後に亡くなる。そんな小説である。
別に難しい言葉で書かれているわけではなく、長大な小説でもなく、数時間で読める薄い小説なのだが、内容は実に濃く心に刺さってくる。
アメリカの南北戦争という百年以上前の戦争の話なのだが、戦争の悲惨さ不条理さ残酷さを余すところなく描いて読む人の心を深くえぐる作品。
2007年12月11日に日本でレビュー済み
実際にあった話です。
15歳の少年が、北軍の兵士として南北戦争で戦いました。
戦争が激しさを増していくにつれ、数々の仲間を失い、
少年の死に対する恐怖は、やがて怒り、そして敵を破壊する
ことへの狂暴な喜びへと変化していきます。
戦争は、少年を狂気に飲み込み、身体、精神を壊し、蝕んでいく。
生命が、いとも簡単に壊れていく様子が描かれています。
明るい作品ではありませんが、人間の心について多くを考えさせられます。
戦争(イコール敵の大量殺戮)は、人間にとって何の問題解決にもならない。
15歳の少年が、北軍の兵士として南北戦争で戦いました。
戦争が激しさを増していくにつれ、数々の仲間を失い、
少年の死に対する恐怖は、やがて怒り、そして敵を破壊する
ことへの狂暴な喜びへと変化していきます。
戦争は、少年を狂気に飲み込み、身体、精神を壊し、蝕んでいく。
生命が、いとも簡単に壊れていく様子が描かれています。
明るい作品ではありませんが、人間の心について多くを考えさせられます。
戦争(イコール敵の大量殺戮)は、人間にとって何の問題解決にもならない。
2022年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔の話になりますが、学校の課題図書でした。シンプルな表紙にインパクトのあるタイトル。そこまで期待せずに読みました。
内容は淡々としていて、それでいて非常に虚しいです。残酷や悲劇といった劇的な表現は似合いません。読み終わったときに、胸に穴が空いたようでした。あの気持ちが忘れられず、大人になった今買い直しました。
大人になった今こそ学ぶものがある本です。今の子供たちにも読んで欲しい一冊だと思います。
内容は淡々としていて、それでいて非常に虚しいです。残酷や悲劇といった劇的な表現は似合いません。読み終わったときに、胸に穴が空いたようでした。あの気持ちが忘れられず、大人になった今買い直しました。
大人になった今こそ学ぶものがある本です。今の子供たちにも読んで欲しい一冊だと思います。