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<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性 単行本 – 2003/1/23
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- ISBN-104753102246
- ISBN-13978-4753102242
- 出版社以文社
- 発売日2003/1/23
- 言語日本語
- 本の長さ579ページ
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商品の説明
商品説明
本書は12年前の湾岸戦争の衝撃から生まれた。それに次ぐユーゴスラビアでの戦争、世界新秩序、そしてグローバリゼーションとその直接の帰結である国内のさまざまな改革について、それぞれ個々の議論はありながらも、ではつまるところ世界はどうなっているのかということについてははっきりした議論はなかった。とりわけ現状に対して批判的に接しようとする者にとって、決定的な理論が出ないことに対して大いに不満だっただろう。
本書は、そういった不満を一掃させてくれる、すぐれて総合的な世界の見方を大胆に示した書物だ。著者たちは本来の彼らのスタイルである難解な文体を捨て、平明な語りに終始している。まず読みとるべきは、ポストコロニアル理論、カルチュラルスタディーズ、H・アーレント、マルクス、ドゥルーズ、スピノザ等々、今まで別々に語られてきた批判理論のほとんどすべてが検討され、個々の理論がお互いどう結びつくのかといった、われわれの疑問に彼らはみごとに答えている点だ。しかも単に図式を描くだけでなく、「内在平面」とかバイオ・ポリティックスなどのキーワードを駆使して、世界の変化がわれわれ個々人の内面といかに密接に関連しあうのかを示していることも、本書の類まれな特徴の1つだ。単なる教養の域を超えて、日常の葛藤から世界認識までを描いているのだ。
この書に対して、アメリカの位置づけをめぐって批判が世界から噴出した。また頻出する「マルチチュード」という言葉に対して、具体的に何を指すのかについても曖昧(あいまい)だという弱点はある。しかし、ともかく彼らは強力な図式を提示し、われわれを豊穣な論争の世界へ誘っている。現実が見えなくなったとぼやく前に、ぜひとも読まれるべき本だろう。(池上善彦)
内容(「MARC」データベースより)
著者について
1933年イタリアのパドヴァに生まれる。マルクスやスピノザの研究で世界的に知られる政治哲学者。元パドヴァ大学政治社会科学研究所教授。 早くから労働運動の理論と実践にかかわる。79年、運動に対する弾圧が高まるなか、テロリストという嫌疑をかけられ逮捕・投獄される。83年にフランスに亡命。以後14年間にわたりパリ第8大学などで研究・教育活動に携わったのち、97年7月、イタリアに帰国し、ローマ郊外のレビッビア監獄に収監される。現在、仮釈放中。 邦訳に『構成的権力』『未来への帰還』『転覆の政治学』等がある。
マイケル・ハート (Michael Hardt)
1960年生まれ。現在、デューク大学助教授(比較文学)。ワシントン大学で比較文学を修めたのち、パリ第8大学で当時フランスに亡命中のアントニオ・ネグリに師事。ネグリのスピノザ論『野生のアノマリー』を英訳、ネグリとの共著『ディオニソスの労働』、単著として『ドゥルーズの哲学』がある。目下、パゾリーニ論を準備中。
登録情報
- 出版社 : 以文社 (2003/1/23)
- 発売日 : 2003/1/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 579ページ
- ISBN-10 : 4753102246
- ISBN-13 : 978-4753102242
- Amazon 売れ筋ランキング: - 210,972位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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笑えないですが、合衆国憲法に黒人の人権は白人の3/5と書いてあるとか、インディアンは克服されるべき自然として扱われたとか、このあたりはとてもシュールだと思います。
著者は縦横無尽に古今東西の学者を引いてきます。いわゆるポストモダンで問題になる思想家はほとんど網羅しているでしょう。著者は共産主義者なので、多くをマルクスやレーニンから引いていますが、マルクスのオリエンタリズムを批判するサイードを引いて来たりすることも忘れません。
ただし、「帝国」について解説が始まるのが、半分を過ぎてからで、その半分に到達するまでは、まだかまだかと読み進めなければなりません。文章は確かに面白いのですが、あまりに分厚いので非常にしんどい作業でした。しかし、そのプロセスで近代的二項対立から、ポストモダンの中心と差異への変化や、外部の喪失などについてわかりやすく書かれていて、他のポストモダンで挫折した方々も読めるのではないかと思います。
不満を言えば、インターネットについては全く書かれていません。個々人がグローバル意識を持ったりするためにはインターネットの発達に触れることが必須であるように思うのですが、このあたりは苦手なのか分析してくれていません。
しかし、2000年ぐらいに出た書籍であることを考えると、著者の慧眼に驚きます。最近のISILなどを見るにこの著作での分析は正しいのではないかと思えてきます。分厚いですが、とてもおすすめな一冊です。ぜひ、お読みください。
一気読みしたいぐらいの情熱を感じる学問的な本(この厚さではさすがに一気には読めませんけど)。
そして読み終わってギレン・ザビの中継演説を聞いたアムロ・レイのようにつぶやくのだ。
「こ、これが敵…」
いやあ、死に絶えたと思っていた共産主義者が生き残っていてこんなすごい本を書いていたとは。
ちょっとお値段が高いけどあちこちで引用されており、原典をおさえておくべき本ですね。
内容も良いです。面白く読めます。
ちょっと冗長かなと思う部分もありますがそれは大事なことなので2回言っているのです。
つまらないところは読み飛ばしても全体に影響はありません(著者が議論をごまかしてる部分はつまらないです)。
労働運動関係者には必須。
ただ、序章や、たとえば「介入」とか「植民地的主権」のような箇所は、私には興味深く読めた。個別的には、結構鋭い指摘が随所に見られるように思う。また私見では、現代思想は傾向として本質論から離れ、より個別の文脈を重視しているように思え、その意味で現代社会を見る際に、重要な手がかりを与えてくれると思っている。その意味で、現代思想を踏まえ、より根底的に現代を分析しようとしている本書には、期待が大きい。
理解が浅いまま言うのも失礼かとは思うが、一度きちんと全体を押さえてみたい本ではある。現代思想や政治学の専門家と一緒に読んだ方がいいと思う。
アルファブロガーの池田信夫氏によれば、本書は「マルクスの資本論に匹敵する社会科学の必読書」とのことだ。そのことは付記しておきたい。
現状変革の運動には何が必要か。グローバリゼーションに抗って国家主権の擁護とローカル性の防衛に走りがちな左翼に対し、著者らはグローバリゼーションの潮流を突き抜けた先に新たな民主主義の可能性を見出す。第四部のマルチチュードの抵抗の話はまだちょっと抽象的に過ぎる気がするが、本書『帝国』は、抵抗のあり方を巡る論争提起の書であり、議論の出発点として現状分析を試みたものなので、その点は続編の『マルチチュード』、『未来派左翼』(ともにNHKブックス)を参照されたい。