もちろん手練れの訳とはいえないが、著者が述べていることはちゃんと伝わっていると思う。
むしろ、生政治とジェンダー理論について、読者がどれぐらいの知識を持っているかによって、本書の理解の深さというか、面白さが決まりそうだ。
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肉体の知識と帝国の権力 人種と植民地支配における親密なるもの 単行本 – 2010/1/21
アン・ローラ・ストーラー
(著),
永渕 康之、水谷智、吉田信
(翻訳)
性と肉体にまつわる最も私的で親密なものこそ最も政治的である。フーコーの「人種」言説分析とフェミニズムの最先端から植民地の「性の歴史」と帝国の「生政治」を描き、従来の歴史学と人類学を解体する「感情の政治学」。
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社以文社
- 発売日2010/1/21
- 寸法15.7 x 2.5 x 21.8 cm
- ISBN-104753102750
- ISBN-13978-4753102754
商品の説明
著者について
アン・ローラ・ストーラー(Ann Laura Stoler)
1982年コロンビア大学博士号取得。ミシガン大学教授をへて現在ニューヨークの高等学術研究所(School for Advanced Research)教授。邦訳に『プランテーションの社会史』(法政大学出版会)がある。
1982年コロンビア大学博士号取得。ミシガン大学教授をへて現在ニューヨークの高等学術研究所(School for Advanced Research)教授。邦訳に『プランテーションの社会史』(法政大学出版会)がある。
登録情報
- 出版社 : 以文社 (2010/1/21)
- 発売日 : 2010/1/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4753102750
- ISBN-13 : 978-4753102754
- 寸法 : 15.7 x 2.5 x 21.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,398,063位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 170,397位社会・政治 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月28日に日本でレビュー済み
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とても面白く、示唆に富んだ内容なのですが、訳に問題があると思います。しばしば、前後の文脈から意味をとらえにくい、文章が出てくるのですが、よく読んでみると、ああおそらくこういうことなのだろう、前置詞を十分に理解していないためにこんな訳になったのだろう、などと想像されます。判じ物のようで読んでいてちょっとイライラしますが、これでは翻訳した方自身、今一つ消化できない部分があったのではないかと思います。
2010年6月13日に日本でレビュー済み
扱いにくいテーマである19世紀後半から20世紀初頭に至る欧州帝国主義植民地、植民者(軍隊含め)とインド・東南アジア被植民地・被植民地の人々の生活を、強迫観念的隔離と一方同棲という形(当然子供の帰属問題含む)での歪んだ融和の局面から論じています。著書は複数論文を集めたもので、章を追った展開ではありません。前半は当時の資料からの分析、後半は現地当事者とのインタビューと自らの仮説の説明。帝国主義、植民地主義発展の背景に本国(この表現は著書で使用されていませんが)で食うことの難しい「白人貧困層」の発生、植民者の「本国人」との結婚が経済的理由(家庭を持たせると金がかかるということ)から禁止・制限されたり、現地同棲が奨励・黙認されたり禁じられたり、帝国主義国家のご都合主義とでも言うべき姿も理解できます。
インタビューは例も少なく、同じ土俵で意思疎通ができているかなど、このテーマの難しさが出ているように思えます。著者の論文は現地調査より膨大な資料をデータベースから検索して隠された事実をたぐり寄せる手法で構築とのことです。新しいやり方ですが、著者は新進気鋭の若手ではなく、1949年生まれの米国女性研究者です。データ検索手法でこのテーマをこの年代の方が発表されるというところに(取り残される同年代の男性としては。失礼!)うらやましさを覚えます。
インタビューは例も少なく、同じ土俵で意思疎通ができているかなど、このテーマの難しさが出ているように思えます。著者の論文は現地調査より膨大な資料をデータベースから検索して隠された事実をたぐり寄せる手法で構築とのことです。新しいやり方ですが、著者は新進気鋭の若手ではなく、1949年生まれの米国女性研究者です。データ検索手法でこのテーマをこの年代の方が発表されるというところに(取り残される同年代の男性としては。失礼!)うらやましさを覚えます。