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ビーイング・デジタル - ビットの時代 新装版 単行本 – 2001/11/16
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー
- 発売日2001/11/16
- ISBN-104756139655
- ISBN-13978-4756139658
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
1995年出版、その年のうちに邦訳、90年代後半を席巻したITバブルの「聖書」となった本が再刊された。著者は米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの創設者。研究者というよりもオーガナイザーとして実力を発揮し、同ラボで数々の先進的な研究プロジェクトを立ち上げた。本書はその経験を基に、デジタル技術が社会に浸透することでどのような変化が起こるかを解説したものだ。解説の口調はあくまで楽観的でデジタル技術に対する明るい信頼にあふれている。なかでも最も象徴的なスローガン「アトム(実体のあるもの)からビット(デジタル情報)へ」が繰り返し引用され、「ドットコム」ブームの呼び水となった。
ところがITバブルがはじけた今になって本書を読み返すと、著者は意外なまでに地に足が着いた議論をしていることに気がつく。既存の電話線を利用するブロードバンド通信としてADSLをもっと利用すべきという予想は見事に当たったし、「ハイビジョン」のような高精細度テレビ放送はオープンな規格に基づいたデジタル伝送で実現するという予想もこれまた的中した。
本書の予想で実現していないものは、果たして予想が間違ったのか、それともまだ実現していないのか――本書で展開される数々の考察は、IT神話が崩壊し、景気低迷が続く今だからこそ真面目に検討してみる価値があるように思える。95年の出版当初は夢想としか思えなかった考察も、6年後の現在の視点で考え直すと、また新たな意味を持ってくるかもしれない。
今後のデジタル社会の進展を考える上で、読んでおくべき価値を未だに失ってはいない一冊である。
( 松浦 晋也=ノンフィクションライター)
(日経パソコン 2002/01/07 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
本書は、1995年11月に出版したハードカバー版同書籍の軽装版です。6年前というと今や遠い昔ですよね。阪神大震災やオウム真理教の事件が起こったのはこの年ですし、パソコン業界でいえばWindows95(95とついているので当然ですが)の発売もこの年です。ドックイヤーとも言われるパソコン業界で、なぜいまさらそんな古い書籍を出版するのかと言うと、本書には21世紀の日本を見据える重要なヒントが隠されているからなのです。
著者であるMITメディアラボ所長(現在は上級所長)のネグロポンテ氏は、日本語版への序文で次のように語っています(一部、中略)。
『西洋人は日本人を恐れている。よく働くし、とても頭がいいからだ。しかし、日本がいかに非効率的かを知る西洋人はあまりいない。この本の読者はきっと、デジタル・ライフがどのような質のものであるかを知ると同時に、日本人としての生き方をも再発見することになるだろう』
ネグロポンテ氏は、また「本書は、日本ではあまり受け入れられないのではないか」とも語っています。確かに、6年前パソコン業界が好況に沸いたときに読んだときにはピンとこない点もあったように記憶していますが、このIT不況の閉塞感が漂ういま本書を読み返すと、現状の再認識と今後の展望がより鮮明に感じられるように思います。
19世紀半ばにはじまった「情報化時代」、そして「IT革命」の次に来るものはいったい何なのか。本書を通して、ぜひみなさんも感じ取っていただければ幸いです。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : アスキー (2001/11/16)
- 発売日 : 2001/11/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 4756139655
- ISBN-13 : 978-4756139658
- Amazon 売れ筋ランキング: - 379,115位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 318位情報社会
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ですが、この本が25年前に書かれたという事を考慮に入れるべきですね。
ムーブメントを創り出す為の創造力、ニーズの想定、生活パターンの変化などを
どの様に考えていくのか、その指針となる筈です。
「今、2045年の事を考えてみる」のにはどれだけぶっ飛んだ発想でないといけないか、
分かる筈です。
出版からおよそ四半世紀経った今とどれだけギャップがあるのか、当たっているのか外れているのかなんて正直どーでもいい。
むしろデジタル社会の今こそ、それ以前(もしくは分岐点)の時期に著者のようなビジョナリーが未来をどう描いていたのか、その発想や視点を見返すことで得られるものが多いのではないか。個人的にはUI、UXについての非常に深い洞察を得られた。
日常様々なアプリケーションにどっぷり浸かった状態の自分の視座やアイデア等を見直すのにちょうど良い気がした。もちろん読み物として専門家以外の一般の方も十分に楽しめる筈。
また、科学・芸術・テクノロジーから経済・政策まで幅広くそれぞれの視点から世界を矛盾なく捉えているようで、著者のキャパシティの広さや傑出した才能を感じ、非常に刺激になった。
ちなみに余談だが自らもカネを持ちつつ、こうした世界をリードし続ける人は羨ましいし、実にカッコいいと思った。
通読してみると、著者が今起ころうとしていること、これから起ころうとしていることを推測してそれによって生まれる目指すべき社会を定義してくれています。I/Fについても、今のようなキーボード主体のI/Fではなく、それぞれの機器がセンサーをもち、デジタルエージェントがユーザーにとって必要な内容を見極めて調整して情報を集めてくれる時代がくると推測しています。非常に魅力的な社会だと感じました。また、放送局の在り方、マルチメディアの価値、VR、次世代テレビについても魅力的な所見が記載されています。
コンピューターに携わる仕事をしている人が、これからコンピューターの社会(ビットの社会)が何を目指していくのかを感じて見つめなおすためには最適な書籍だと思います。
コンピュータは倫理を持たない。生きる権利や死ぬ権利のような込み入った問題を解くことができない。(中略)その時代の力強い特徴となるのは、非集中化とグローバル化の進展、対立から調和への流れ、そして新たな力の発現である。
インターネットの過去を鑑み、これから向かうべきネット世界の方向性を見事に予見している。
最新のテクノロジーにアンテナ張っている人たちには聞き覚えのある本質的な暗黙知を、見事に形式知化しているので、示唆に富んだ良書といえる。
ティム・バーナーズ・リーと合わせて読むと、初期の創造者たちの予測が的を得ていることがよくわかる。技術論としてではなく、その背後に隠されたマクロな思想を読み取ることが重要だ。
未来を語る事の大切さを感じます。
タンジブルビッツ 情報の気配 情報の感触 を合わせて読みたいところですが、現在入手困難なようです。
多いけど、本書ほど予言が「当たった」本は、他にありません。
難しい概念を、実に平易な文章で説明しています。翻訳も
大変読みやすいです。
日本での刊行当時は、ネットは黎明期で、ブロードバンドの普及なんて
まだ夢の先。DVDよりVTR全盛。デジタル放送なんて時代が来るとは
思っていませんでした。ましてや、巨大な検索エンジンが登場して、
それが時代を変えて、やがて、携帯電話がここまで進化するなんて、予想も
できなかった。そんな時代。でも、なんとなく、大きな変革が猛烈な
スピードで起こっている、そんな予感は、時代の先端シーンに垣間見えて
いました。そんな現象と行き先を、ぴったりに表現した言葉。
「ビーング・デジタル」、すべてはビットになっていく。デジタルに
変革していく。
あれから、十数年経過して、本書が示唆する以上に、時代と世界は変化の
波に洗われ、フラット化し革命的なスピードでビットが駆け巡る環境に
なりました。でも、その原理原則、ネグロポンテの思想が陳腐化することは
ありません。
願わくば本書のリニューアル、改訂版、続編を、ネグりポンテ氏に書いて
ほしいものです。実際、ものすごく読みたいです。現在の状況と、さらに
クラウド・コンピューティングな状況がもたらす未来を、彼はどんな
ビジョンを持っているのか?
それらを見ると本書は単に優れたビジョンであっただけではなく(私は技術の専門家ではないので正確ではありませんが。)技術的にもリアリティのある物だったのだろうと判断できます。
さて、本書が何故10年たった今でも価値のある面白い本であり続けられるのか、私なりの結論を書くと既存の機器(テレビやパソコン)の場合何をしたいからそれを使うのかという事を深く考えたからであり。未知の物については技術の特性からどの様な用途が可能かと展開する。と言う地に足の着いた議論を専門的な知識の裏づけを持って書いたからでしょう。
本書は今後もう10年は価値を持ち続けると思います。