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ホワイトプルームマウンテン (GREYHawk) 単行本 – 2006/7/27

4.2 5つ星のうち4.2 11個の評価

 世界最強のロール・プレイング・ゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」。その、伝説の傑作未訳シナリオの興奮を120%再現した海外ファンタジー小説です! 荒俣宏 完訳!! 魔法や水薬(ポーション)の数、ロープやクギの数などを気にしながら、火山の中に構築された壮大なダンジョンに挑む、凄腕のレンジャージャスティカー率いる冒険者集団! 罠、謎かけ、隠された財宝、魔法の武具、そして次々襲うスライム、ケルピー、エリニュスなどのモンスター!! 機転をきかせ、限られた数の回復魔法を使いながら、絶望的な状況を切り抜けろ! 常に死と隣り合わせの、まさにこれぞ冒険!! 
 本書のモニター読者からは、次のような声が! 「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)という世界最高の会話型ロール・プレイング・ゲームの興奮を十二分に味わえる最強のファンタジーです。ダンジョン内で扉を開けたら、自動で扉が閉まらないようクギを打っておくとか、怪物と闘うといちいち主人公が疲労し、怪我をするので、数が限られた回復魔法をどこで使うか悩まねばならないなど、すべてが緻密にしてリアル! これぞ従来読みたかったが、日本に存在しなかった剣と魔法の世界です。キャラクター達も魅力的で、最後は別れがつらいです。とにかく、こんなに興奮した作品は初めて。特に後半の200ページは圧巻で、一気に読みました」
 なお、本書のあらすじは、次の通り。“白い大羽のような噴煙を上げつづける山ホワイトプルームマウンテン。この活火山は、常に近隣の村人達の迷信的な恐れの対象となってきた。数の多くのデーモンやデビルが棲息するというまことしやかな噂が口々にささやかれ、山に分け入る者はほとんどなく、また近づきすぎた者の多くは二度と戻らなかった。伝説の大魔術師ケラプティスがその山の奥深くに姿を消して以来、一三〇〇年。今やかれの名を知る者はほとんどないが、かれがその地下に築いた迷宮(ダンジョン)は、今なお邪悪な罠、謎かけ、モンスターの数々を擁して、冒険者達を待ち受けているのだ。読者であるあなたは、凄腕のレンジャーであるジャスティカー率いるパーティーとともにある目的のため、この邪悪な迷宮に挑んで生きのび、その謎をとかねばならない。幸運を祈る!”
 D&Dファンから、ハリー・ポッターや指輪物語、ゲド戦記などのファンにもおすすめできる究極の冒険物語!

商品の説明

著者について

<著者> ポール・キッド(Paul Kidd): 作家、ゲームデザイナー。一九六三年生まれ。大学で神話や西洋史を専攻し、武器の歴史にも造詣が深い人気クリエイター。テレビ、映画、アニメのシナリオや監督、ゲームデザイン、コミック制作などを幅広く手がける。

<訳者> 荒俣 宏: 作家、翻訳者、博物学研究家。一九四七年生まれ。慶應義塾大学法学部在学中よりヒロイック・ファンタジーの翻訳活動を開始。小説『帝都物語』が日本SF大賞を受賞。博物学に造詣が深く、TVコメンテーターとしてもおなじみ。

<カバー画> 内尾和正: イラストレーター。一九五九年生まれ。映画「ファイナルファンタジー」の背景画などを描いてきた、CGイラスト界の巨匠。リアルな質感を持った画風を得意とする。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ アスキー (2006/7/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/7/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 432ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4756147828
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4756147820
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 11個の評価

著者について

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ポール・キッド
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カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年4月15日に日本でレビュー済み
渋いおっさん主人公、毛皮だけど生きてる?魔獣、小憎たらしいけどかわいいフェアリー、この魅力的なトリオがシティ、ウィルダネス、ダンジョンを文字通りアドベンチャーするD&Dらしさと小説としての面白さを両立させており、中弛み無く引き込まれ一気に面白く読める。もちろんD&Dなので死ぬ時は容赦なく死ぬのもさすが。ファンタジーでありながら鉄と血と汗を感じさせる濃密な戦闘描写も実に素晴らしい。これぞゲーム小説のお手本と言うべき傑作。

アメリカでは続編があるのに邦訳はこれ一冊で止まったのは残念だが、話自体は見事な起承転結でこれ一冊で区切りよく終わっているため、問題なく楽しめる。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月28日に日本でレビュー済み
 本書はD&Dのグレイホーク世界を舞台にした活劇ファンタジーである。本書の主な魅力は4つ、キャラクター、ゲーム的ギミック、冒険活劇、そして魅力的なファンタジー世界である。キャラクターは主人公であるタフなレンジャーのジャスティカー、ピクシーの”レディ”エスカーラ、石炭好きで炎を吐く狼の毛皮のシンダーズ、お喋りで勇者と冒険に一家言ある御者のポークという面々が、掛け合いながら共に冒険を行う。ツッコミ役のエスカーラとからかわれるジャスティカーのコンビが何とも言えない名コンビとして苦難を陽気に乗り越え、シンダーズとポークがそれぞれの価値観で企まずしてボケをかますというチームが成り立っている。ゲーム的なギミックとしては、D&Dを下敷きにしているだけに鉄のくぎやロープ、油瓶などを効果的に活用しながら迷宮を攻略するのが経験者をニヤリとさせる。そしてジャスティカーの剣とエスカーラの魔法が繰り広げる活劇は、商隊の護衛から街での死闘を経て古の魔術師の迷宮へと息もつかせずに展開される。正直、本作の方がよほど映画で見たいと思わせる出来映えである。その活劇を引き立てるのが、積み上げられてきたグレイホーク世界の設定である。デヴィルとデーモンの対立、古の魔法、個性溢れるモンスター、対立し合う悪同士などが活劇に深みと広がりを与え、魅力的なファンタジー小説に仕上げている。

 「ダークエルフ物語」などの他のD&D小説と比べても遜色ない面白さの本書はエンターテイメントとして特級品である。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
D&Dを知らない人でも楽しめますね。ただ、子供向けを意識したのか、漢字ではなく、ひらがなで表記されている部分が多々あり、外国人特有の長ったらしい言い回しの文章を、ひらがなで書かれると、正直、何を書いているのか一瞬困惑してしまいます。そこがマイナス点です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
公式の内容紹介からは一見、ダンジョン探索のマニュアル本のような印象を受けるが、
実態は全然そんなことはなく、ごく普通に読める良質なファンタジー小説です。
登場人物たちの軽妙なやり取りも魅力的で、戦闘も多く、誰にでもおすすめできる良作かと。
続編があるならぜひ読んでみたいと思いますね。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート