本書は既知の内容も多く、文章や単語も特に難解と言う訳でもない。しかし、どうも頭にすっきりと残らない感じが付きまとう。特に肝心の「ゴールドカラー」についての、記述の振幅が大きいように感じられる。言い方を換えれば、メンタルモデルの形成・維持にやや困難を感じた。
つまり、「ゴールドカラー」の定義・解説が多面的・重層的に過ぎ、かえって理解が定まり難い。タイトルからすればおおよそ「中間管理職」が対象なのだから、経営者や医師・弁護士などの専門職の部分などは省略しても良かったのではないか。また内容からしても、いわゆるビジネスマン対象の新書版の自己啓発書であって、学術論文ではない。もしそうなら、論旨の対外的な整合性や正当性より、読者にとっての理解しやすさを重要視してほしかった。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
消える中間管理職 10年後に生き残る働き方 (アスキー新書 013) 新書 – 2007/6/9
鴨志田 晃
(著)
IT革命とグローバル化によって、20世紀型の工業社会は21世紀型の「知識社会」へと変貌を遂げました。
この時代のビジネスでは、上司と部下の間で情報を伝達するだけの中間管理職は必要とされません。
情報から価値を生み出すことができる「ゴールドカラー」だけが求められているのです。
今を生きるサラリーマン必読の1冊!
この時代のビジネスでは、上司と部下の間で情報を伝達するだけの中間管理職は必要とされません。
情報から価値を生み出すことができる「ゴールドカラー」だけが求められているのです。
今を生きるサラリーマン必読の1冊!
- 本の長さ192ページ
- 出版社アスキー
- 発売日2007/6/9
- ISBN-104756149324
- ISBN-13978-4756149329
登録情報
- 出版社 : アスキー (2007/6/9)
- 発売日 : 2007/6/9
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4756149324
- ISBN-13 : 978-4756149329
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,221,415位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,571位角川新書
- - 12,777位その他のビジネス・経済関連書籍
- - 22,847位実践経営・リーダーシップ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年6月17日に日本でレビュー済み
自分は次か次あたりには中間管理職になるであろうと思っているホワイトカラーw
この本、過去に色々読んでいる方には少々新鮮味は無いと思いますが、この本は中間
管理職や中間管理職目前の方は読んでおいて損は無いと思います。自分の仕事に対する
スタンスを再確認するという意味で。
この本はホワイトカラーの心構えを説いた本で、過去の本のいいとこどりもあるせいか
読みやすいところが高評価。ハウツー的な部分はほぼ無いので、それを期待するなら別
の本を読んだ方がいいと思います。
この本に惹かれる方は、自分の管理職としての仕事の仕方に問題意識を持っていると
思うので、実はこの本に書かれてあるような心構え自体はもうあると思います。
だが、既存の社内システムを変えていかなければならなくなった場面に遭遇したときに
結果として既存のあり方に敗北して忸怩たる思いをしてる人が多いのでは?
そんなときにこの本を読むと、俺は間違ってない。次はどう提案して通してやろうか
と思えると思います。
ゴールドカラーという言葉は、実際にはかなり以前からあった言葉のようですが、
触れるのは初めてで新鮮でした。
この本、過去に色々読んでいる方には少々新鮮味は無いと思いますが、この本は中間
管理職や中間管理職目前の方は読んでおいて損は無いと思います。自分の仕事に対する
スタンスを再確認するという意味で。
この本はホワイトカラーの心構えを説いた本で、過去の本のいいとこどりもあるせいか
読みやすいところが高評価。ハウツー的な部分はほぼ無いので、それを期待するなら別
の本を読んだ方がいいと思います。
この本に惹かれる方は、自分の管理職としての仕事の仕方に問題意識を持っていると
思うので、実はこの本に書かれてあるような心構え自体はもうあると思います。
だが、既存の社内システムを変えていかなければならなくなった場面に遭遇したときに
結果として既存のあり方に敗北して忸怩たる思いをしてる人が多いのでは?
そんなときにこの本を読むと、俺は間違ってない。次はどう提案して通してやろうか
と思えると思います。
ゴールドカラーという言葉は、実際にはかなり以前からあった言葉のようですが、
触れるのは初めてで新鮮でした。
2009年9月19日に日本でレビュー済み
上のことを下に伝えたり、下のことを上に伝えたりするだけの中間管理職がいらないことは35年前から言われていた。
上の情報で、自分が処理すればよいので、下にいらないことをいかにそぎ落とし、
下からの情報で、自分が処理すればよいので、上にはいらないことをいかに圧縮するか。
それが中間管理職の仕事だ。
30年前からそうなのに、それができていない中間管理職がいる組織は、中間管理職がなくなるのではなく、組織そのものがなくなるのだと感じた。
企業に入ったら、常に社長の目線でもものが見えるようにと言われたのが35年前に務めはじめたときに言われたことです。
10年後に生き残ろうという思いを持つ前に、自分の組織が10年後に存続しているかを先に考えて欲しい。
上の情報で、自分が処理すればよいので、下にいらないことをいかにそぎ落とし、
下からの情報で、自分が処理すればよいので、上にはいらないことをいかに圧縮するか。
それが中間管理職の仕事だ。
30年前からそうなのに、それができていない中間管理職がいる組織は、中間管理職がなくなるのではなく、組織そのものがなくなるのだと感じた。
企業に入ったら、常に社長の目線でもものが見えるようにと言われたのが35年前に務めはじめたときに言われたことです。
10年後に生き残ろうという思いを持つ前に、自分の組織が10年後に存続しているかを先に考えて欲しい。
2007年6月16日に日本でレビュー済み
中間管理職どころか、未だ下っ端のワタシですが・・。
本書は今後のビジネスのあり方について書かれてます。
題名の通り、数年後には上司と部下を橋渡しするだけの中間管理職は無くなるだろうから、個人としての力を養えと。
知識労働は結果のみ問われるから、マネジメントが大事であると。
そして社会がどうあるべきかも大事だが、最後は自分がどうあるべきかだと。
本書の中でも度々引用されているドラッカーの著書を読んでいるなら、あまり新しい発見はないかも。
個人的には第2章が面白かったです。
本書は今後のビジネスのあり方について書かれてます。
題名の通り、数年後には上司と部下を橋渡しするだけの中間管理職は無くなるだろうから、個人としての力を養えと。
知識労働は結果のみ問われるから、マネジメントが大事であると。
そして社会がどうあるべきかも大事だが、最後は自分がどうあるべきかだと。
本書の中でも度々引用されているドラッカーの著書を読んでいるなら、あまり新しい発見はないかも。
個人的には第2章が面白かったです。
2007年6月16日に日本でレビュー済み
ホワイトカラーの今後は最近 ホワイトカラーエクセプションがらみで話題となったわけだが そのあたりを突いて 登場した新書であるというのが第一印象である。
「ゴールドカラー」という新しい言葉を使っている点では読ませるものがあるが 内容は正直既存の本と比べて 余り新し味がない。
僕が注目するとしたら 要は この本が「中間管理職」にどの程度読まれるだろうかという点にある。かような表題の本が 相当増刷を重ね、かつ 似たような題名の本が更に出てくるという状況が現出したとしたら それは日本の「中間管理職」が相当 動揺してきたという意味なのだと思う。
思えば 日本の高度経済成長は かなりの部分「中間管理職」が支えてきたのではないかと思う。その歴史を踏まえると ここ数年のITバブルに見られる 若者の「活躍」は 彼らをして動揺させるには十分だったかもしれない。ホリエモンの転落も そんな 年配者のstrike backであるという読み方だって十分可能なのだ。
ということで 本書へ 他の方がどのようなレヴューを書かれるかも含めて注目しているところである。
「ゴールドカラー」という新しい言葉を使っている点では読ませるものがあるが 内容は正直既存の本と比べて 余り新し味がない。
僕が注目するとしたら 要は この本が「中間管理職」にどの程度読まれるだろうかという点にある。かような表題の本が 相当増刷を重ね、かつ 似たような題名の本が更に出てくるという状況が現出したとしたら それは日本の「中間管理職」が相当 動揺してきたという意味なのだと思う。
思えば 日本の高度経済成長は かなりの部分「中間管理職」が支えてきたのではないかと思う。その歴史を踏まえると ここ数年のITバブルに見られる 若者の「活躍」は 彼らをして動揺させるには十分だったかもしれない。ホリエモンの転落も そんな 年配者のstrike backであるという読み方だって十分可能なのだ。
ということで 本書へ 他の方がどのようなレヴューを書かれるかも含めて注目しているところである。
2007年11月18日に日本でレビュー済み
この本はこれからのサラリーマンがどうあるべきか、ということを研究者や思想家、評論家の意見を交えて書かれているので、この本を読めば現在の社会の流れを概観することができるでしょう。
これから益々収入格差は拡大し、情報は溢れ、知識を持つ者と持たざる者の差が広がっていくでしょう。そうした状況で少なくとも自分なりの成功を勝ち取るためには、「自らの生き方」というのものを明確にしておく必要があると思います。
少なくともビジネスの世界で生きていくためには、自ら武器を持たなければなりません。その武器は、独自性があり、影響力のあるものでなければなりません。その武器を見つけるためにも、自分の専門分野を持つ、言い換えれば生きる道を定める必要があるのです。そして自分の生きる道でプロになることができれば、そこで身につけた武器は、他の分野にでも応用が効きます。一芸に秀でた人たちが、他の分野で活躍するのはそれほど難しくありません。
現代は、大学全入時代と言われるように社会出る猶予期間が長くなってきています。しかしながら、その猶予期間中に自分の生きる道(専門分野)を見つけることのできた人は、昔に比べて少ないように思います。それは、「若者の考え方が甘い」と片づけてしまえば簡単ですが、社会が若者に対して与えている環境に問題があるのだと思います。豊かになった日本はフリーターやニートを生み出した。夢に燃えているフリーターは良しとしてもニートなどは豊かになった社会の現れ、そして日本のぬるま湯体質の現れではないでしょうか。
若者は、自分を追い込み、辛くても負けない精神力を持ち、自分の生きる道を見つけなくてはなりません。社会もそのような若者を作るように積極的に教育、社会化していく必要があるのだと思います。
印象に残った言葉として、「一流のプロの師匠を持つ」があります。自分は何者でもない自分である必要がありますが、少なくとも自分の身近で目標となる人物、憧れの人、叱咤激励してくれる人が必要なのだと思います。物理的に接触がなくても構いません。現代社会ではインターネットなど駆使すればいろいろな人の価値観に触れることができます。自分の生きる道を見出すため、その手段として師弟関係は重要ではないでしょうか。やはり一流に触れることで自分を磨く必要があるのです。
これから益々収入格差は拡大し、情報は溢れ、知識を持つ者と持たざる者の差が広がっていくでしょう。そうした状況で少なくとも自分なりの成功を勝ち取るためには、「自らの生き方」というのものを明確にしておく必要があると思います。
少なくともビジネスの世界で生きていくためには、自ら武器を持たなければなりません。その武器は、独自性があり、影響力のあるものでなければなりません。その武器を見つけるためにも、自分の専門分野を持つ、言い換えれば生きる道を定める必要があるのです。そして自分の生きる道でプロになることができれば、そこで身につけた武器は、他の分野にでも応用が効きます。一芸に秀でた人たちが、他の分野で活躍するのはそれほど難しくありません。
現代は、大学全入時代と言われるように社会出る猶予期間が長くなってきています。しかしながら、その猶予期間中に自分の生きる道(専門分野)を見つけることのできた人は、昔に比べて少ないように思います。それは、「若者の考え方が甘い」と片づけてしまえば簡単ですが、社会が若者に対して与えている環境に問題があるのだと思います。豊かになった日本はフリーターやニートを生み出した。夢に燃えているフリーターは良しとしてもニートなどは豊かになった社会の現れ、そして日本のぬるま湯体質の現れではないでしょうか。
若者は、自分を追い込み、辛くても負けない精神力を持ち、自分の生きる道を見つけなくてはなりません。社会もそのような若者を作るように積極的に教育、社会化していく必要があるのだと思います。
印象に残った言葉として、「一流のプロの師匠を持つ」があります。自分は何者でもない自分である必要がありますが、少なくとも自分の身近で目標となる人物、憧れの人、叱咤激励してくれる人が必要なのだと思います。物理的に接触がなくても構いません。現代社会ではインターネットなど駆使すればいろいろな人の価値観に触れることができます。自分の生きる道を見出すため、その手段として師弟関係は重要ではないでしょうか。やはり一流に触れることで自分を磨く必要があるのです。