このタイトル、そして筆者のブログでの過剰な宣伝から、
「この本を売りたくて売りたくてたまらない」
という雰囲気をすごく感じる。
とはいえ僕もサッカーが好きなので読んでみたのだが、
書いてあることは正しいと感じるし、
「クリエイティブな無駄走り」「アリバイ作りのための守備」のようなワードは、
まさに言い得ていると思う。
特に印象的だったのは、デッドマール・クラマーの師でもあるゼップ・ヘルベルガー氏の言葉。
「トレーニングやゲームが終わった時、選手たちが笑いながら(疲労で)ブッ倒れるような雰囲気を作り出せることが理想のコーチングだ」
とはいえ、この本がじゃあ何が言いたかったのかということがよく分からない。
最後はなぜかオシム監督への期待で終わっているが、
それが「日本人はシュートを打たない」ことへのどういう答えなのか。
タイトル・編集・宣伝方法、いろいろと注文をつけたくなる点はあるが、
書いてあること自体は頷けるものなだけに、「もったいない」という印象が強い。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 018) 新書 – 2007/7/10
湯浅 健二
(著)
「何故シュートを打たないんだ! シュートを打たなきゃ、ゴールなんて絶対に生まれないんだぞ!!」
日本代表のゲームやJリーグの試合を観ながら、何度となく心のなかで叫んだものだ。とにかく日本人は、チャンスがあるのにシュートを打たない傾向が強い。攻撃の目的はシュートを打つことであり、ゴールは結果にしか過ぎない。とにかくシュートを打たなければ、まったく何も起きないのだ。(「はじめに」より)
日本代表の(ありがたくない)代名詞となってしまった「決定力不足」。
その原因についての考察を入り口に、サッカーというボールゲームの魅力と、日本人の特質をとことんまで論じた本書は、ファン、サポーターから絶大な人気を誇る湯浅健二氏の、久々の書き下ろし新刊です。
不確実なサッカーだから最終的には自由にブレーせざるを得ない…
勝負はボールがないところで決まる…
クリエイティブなムダ走りが優れたサッカーのバックボーン…
優れたサッカーは有機的なプレー連鎖の集合体…
リスクチャレンジのみが発展のリソース…
(ただし)リスクにチャレンジしていかなければミスをすることもない…
互いに使い使われるというメカニズム…
主体的に考えて走ること(意図と意志をもつこと)がすべてのスタートライン…
組織プレーと個人プレーのバランス…
勝負強さと美しさのバランス内容を方向づける監督のバランス感覚…
天賦の才という諸刃の剣…
など、著者独特のキーワードが満載。
アジアカップのお伴はもちろん、2010年のW杯まで、いやいや、ずっと座右において、サッカーについて考える手がかりにしていただきたいと思います。
日本代表のゲームやJリーグの試合を観ながら、何度となく心のなかで叫んだものだ。とにかく日本人は、チャンスがあるのにシュートを打たない傾向が強い。攻撃の目的はシュートを打つことであり、ゴールは結果にしか過ぎない。とにかくシュートを打たなければ、まったく何も起きないのだ。(「はじめに」より)
日本代表の(ありがたくない)代名詞となってしまった「決定力不足」。
その原因についての考察を入り口に、サッカーというボールゲームの魅力と、日本人の特質をとことんまで論じた本書は、ファン、サポーターから絶大な人気を誇る湯浅健二氏の、久々の書き下ろし新刊です。
不確実なサッカーだから最終的には自由にブレーせざるを得ない…
勝負はボールがないところで決まる…
クリエイティブなムダ走りが優れたサッカーのバックボーン…
優れたサッカーは有機的なプレー連鎖の集合体…
リスクチャレンジのみが発展のリソース…
(ただし)リスクにチャレンジしていかなければミスをすることもない…
互いに使い使われるというメカニズム…
主体的に考えて走ること(意図と意志をもつこと)がすべてのスタートライン…
組織プレーと個人プレーのバランス…
勝負強さと美しさのバランス内容を方向づける監督のバランス感覚…
天賦の才という諸刃の剣…
など、著者独特のキーワードが満載。
アジアカップのお伴はもちろん、2010年のW杯まで、いやいや、ずっと座右において、サッカーについて考える手がかりにしていただきたいと思います。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー
- 発売日2007/7/10
- ISBN-104756149553
- ISBN-13978-4756149558
商品の説明
著者について
湯浅健二(ゆあさ・けんじ)
1952年、北海道生まれ。大学卒業後ドイツへ留学し、1981年、ドイツサッカー協会公認「スペシャル・ライセンス(プロサッカーコーチライセンス)」を取得。同時に国立ケルン体育大学の専門課程(サッカー)を修了。帰国後、読売サッカークラブ(現・東京ヴェルディ1969)の専業コーチを務め、日本リーグ、天皇杯、JSLカップで優勝を果たす。現在、雑誌の連載執筆など精力的に活動。とくに自身のホームページにおける試合評は、ファンに絶大な支持を受けている。著書に『ボールのないところで勝負は決まる』(出版芸術社)、『サッカー監督という仕事』(新潮文庫)ほか多数。
1952年、北海道生まれ。大学卒業後ドイツへ留学し、1981年、ドイツサッカー協会公認「スペシャル・ライセンス(プロサッカーコーチライセンス)」を取得。同時に国立ケルン体育大学の専門課程(サッカー)を修了。帰国後、読売サッカークラブ(現・東京ヴェルディ1969)の専業コーチを務め、日本リーグ、天皇杯、JSLカップで優勝を果たす。現在、雑誌の連載執筆など精力的に活動。とくに自身のホームページにおける試合評は、ファンに絶大な支持を受けている。著書に『ボールのないところで勝負は決まる』(出版芸術社)、『サッカー監督という仕事』(新潮文庫)ほか多数。
登録情報
- 出版社 : アスキー (2007/7/10)
- 発売日 : 2007/7/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4756149553
- ISBN-13 : 978-4756149558
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,594,429位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,411位角川新書
- - 4,130位ノンフィクションのスポーツ
- - 35,842位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白いテーマで、着眼も斬新だと思うけれど、何しろ文章に無駄な繰り返しが多くて、途中で読むのが嫌になってしまいました。
これは著者の責任というよりも、むしろ編集者の仕事なのだろうけど、面白い発想をもっている(もの書きとしては)素人の文章を、全体の構成も含めて整理しながら、読めるものにしていくという作業が、ほとんどできていないように思えます。
もともと、言葉の無意味な重複や、必要以上の繰り返しが多い人なのだろうと思いますが、それをそのまま本にしてしまっては、読む方はつらいですね。
サッカーを楽しむのに有益な内容であることは間違いないので、ちゃんと編集をした次作に期待します。
これは著者の責任というよりも、むしろ編集者の仕事なのだろうけど、面白い発想をもっている(もの書きとしては)素人の文章を、全体の構成も含めて整理しながら、読めるものにしていくという作業が、ほとんどできていないように思えます。
もともと、言葉の無意味な重複や、必要以上の繰り返しが多い人なのだろうと思いますが、それをそのまま本にしてしまっては、読む方はつらいですね。
サッカーを楽しむのに有益な内容であることは間違いないので、ちゃんと編集をした次作に期待します。
2009年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サッカーの話のみならず、日本人の性格・国民性を面白おかしく考察する事が出来ます。
サッカーファンなら誰しもサッカー日本代表の試合を見ていて、この本のタイトルが頭をよぎりませんか?
代表のみならず、我が子の少年サッカーや自分の社会人サッカーチームも同様! タイトルの答えは読んだ後で
それぞれの答えが出てくると思います。
サッカーファンなら誰しもサッカー日本代表の試合を見ていて、この本のタイトルが頭をよぎりませんか?
代表のみならず、我が子の少年サッカーや自分の社会人サッカーチームも同様! タイトルの答えは読んだ後で
それぞれの答えが出てくると思います。
2007年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて読まれる方を想定すれば、しかもサッカーの経験(プレー経験の有無ではなく)が浅い
もしくは馴染みが少ない方に向けての書として読めばそれなりによく出来た作品かと。
無論、実際のプレー経験がある程度おありの方の方が肌で感じられる部分が多いのも事実
だとは思いますが。おそらくこれまでの過去の著作等の内容を、ある一括りで新書一冊に
纏めただけ、という感じがして新しい切り口や最新の世界標準的な観点を期待される向きに
受けが悪い(またかよ!ってな感じで)のではないかと。また、タイトルに対する回答や
もっと突き詰めたものを期待したのに肩透かしという面も。しかしながら、
サッカーの世界だけに限らず、広く敷衍する意味で(共通するテーゼを提示)出したとすれば
(結果的にそういう読み方をされるとすれば)それはそれで価値がないとは言い切れない
気がします。それにしても、アジアカップ観戦とほぼ同時期にこれを見つけて読んだせいかも
知れませんが、責任を引き受けて冒険・チャレンジする姿勢が足りないのはサッカー日本代表も
我々、日本の社会人も同じであって、それらは同じ心理に起因するように感じてしまいます。
そういう意味では時機を得た一冊かも知れません。
もしくは馴染みが少ない方に向けての書として読めばそれなりによく出来た作品かと。
無論、実際のプレー経験がある程度おありの方の方が肌で感じられる部分が多いのも事実
だとは思いますが。おそらくこれまでの過去の著作等の内容を、ある一括りで新書一冊に
纏めただけ、という感じがして新しい切り口や最新の世界標準的な観点を期待される向きに
受けが悪い(またかよ!ってな感じで)のではないかと。また、タイトルに対する回答や
もっと突き詰めたものを期待したのに肩透かしという面も。しかしながら、
サッカーの世界だけに限らず、広く敷衍する意味で(共通するテーゼを提示)出したとすれば
(結果的にそういう読み方をされるとすれば)それはそれで価値がないとは言い切れない
気がします。それにしても、アジアカップ観戦とほぼ同時期にこれを見つけて読んだせいかも
知れませんが、責任を引き受けて冒険・チャレンジする姿勢が足りないのはサッカー日本代表も
我々、日本の社会人も同じであって、それらは同じ心理に起因するように感じてしまいます。
そういう意味では時機を得た一冊かも知れません。
2007年8月21日に日本でレビュー済み
ドイツでの現場経験からの論はそれなりの説得力はある。
が、湯浅健二のHP愛読者にとっては目新しさはない。
HALF TIME 哲学者・小林敏明さんとの対話はおもしろかった。
「間の三拍子」「日本代表と丸山真男」などは、ピッチで起
こっていることを見事に言葉にしている。
と、言うわけで☆ひとつおまけ。
が、湯浅健二のHP愛読者にとっては目新しさはない。
HALF TIME 哲学者・小林敏明さんとの対話はおもしろかった。
「間の三拍子」「日本代表と丸山真男」などは、ピッチで起
こっていることを見事に言葉にしている。
と、言うわけで☆ひとつおまけ。
2008年1月13日に日本でレビュー済み
湯浅さんの本では、『サッカー監督の仕事』というのは、読んだことがある。
これは、非常に面白かった。
また、湯浅さんの試合レビューやスタンスにも理解できるし、共感している。
でもこの本は最悪だと思う。
他の方も仰っているが、湯浅さんの他の本、もしくはホームページを読んだことのある人には、無用である。
というか時間の無駄である。
そもそもタイトルと中身が一致していない。
したがって何が言いたいのか分からない。
色々な意味で残念な一冊である。
これは、非常に面白かった。
また、湯浅さんの試合レビューやスタンスにも理解できるし、共感している。
でもこの本は最悪だと思う。
他の方も仰っているが、湯浅さんの他の本、もしくはホームページを読んだことのある人には、無用である。
というか時間の無駄である。
そもそもタイトルと中身が一致していない。
したがって何が言いたいのか分からない。
色々な意味で残念な一冊である。
2009年1月10日に日本でレビュー済み
“タイトルに惹き付けられた”という方が多いようですが、私もその一人です。以前に何かの書評で見たのを記憶して、近隣の書店で探しましたが見当たらず、ネット購入しました。残念ながら、勝手に期待していた“日本人選手のメンタリティをえぐるようなお話”はほとんどありませんでしたが、面白い指摘があったのも事実です。
「クリエィティブなムダ走り」,「アリバイ守備」,「義務をこなした報酬としての自由」
湯浅氏自らお墨付きのキーワードのいくつかは、サッカー通には当たり前なのかもしれませんが、ミーハーなサッカーファンの私には、サッカーを語る上でのポイントをずばりと言い当てているのではないかと、印象に残りました。
タイトルのフェイントが効きすぎ、少々“騙され感”があったことで、評価は心情的に低いですが、内容は悪くないと思います。
「クリエィティブなムダ走り」,「アリバイ守備」,「義務をこなした報酬としての自由」
湯浅氏自らお墨付きのキーワードのいくつかは、サッカー通には当たり前なのかもしれませんが、ミーハーなサッカーファンの私には、サッカーを語る上でのポイントをずばりと言い当てているのではないかと、印象に残りました。
タイトルのフェイントが効きすぎ、少々“騙され感”があったことで、評価は心情的に低いですが、内容は悪くないと思います。
2008年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どこかの書評で「肝心の結論がない」ということでしたが、まさにその通りでした。日本人的特性(なかなかシュートを打たない)というのは何十年も言われていることであって、その過程まではいいものの、ではどうして「打たないのか」という結論、及びその解決策についてはロクに触れられていませんでした。サッカーのシロウトが読む分にはいいのでしょうが、これだけサッカーの情報が氾濫し海外の試合も生で見られている中、時代遅れのある中味でした。