経営学というタイトルに惹かれて購入したのですが、そこまでの内容ではなかったと思います。
ただ、おもてなしがユーザエクスペリエンスの意訳という考え方は、斬新ですが納得感がありました。
また、2章3章と1章から展開しているわけではないのですね。少し違和感がありました。
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おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書 55) 新書 – 2008/3/10
中島 聡
(著)
熱烈ファンを生む組織とモノの作り方
なぜiPodやiPhoneは日本で生まれないのか?マイクロソフトでWindows、Internet Explorerを開発した伝説の日本人が、企業経営の裏側を斬る!西村博之氏・古川享氏・梅田望夫氏との対談も収録。
なぜiPodやiPhoneは日本で生まれないのか?マイクロソフトでWindows、Internet Explorerを開発した伝説の日本人が、企業経営の裏側を斬る!西村博之氏・古川享氏・梅田望夫氏との対談も収録。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー
- 発売日2008/3/10
- ISBN-104756151345
- ISBN-13978-4756151346
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商品の説明
出版社からのコメント
●アップルとソニーの明暗を分けた「おもてなし」とは?
iPodで音楽市場を席巻し、iPhoneで携帯電話市場にインパクトを与えている、今もっともときめくコンシューマー・エレクトロニクス企業=アップル。同社のような成功企業には皆が羨望の眼差しを向けますが、その一方で我々が見逃しがちなことがひとつ。
「なぜ、日本からはアップルのような企業が生まれないのか?」。
日本を代表するコンシューマー・エレクトロニクス企業といえばソニー。グローバルなインフラや確かな技術力を備え、経営のトップから現場の技術者にいたるまで優秀な人材を揃えていた同社が、なぜiPodのようなプロダクトを出せなかったのか?著者はその答えを解く鍵が、小売店やレストランなどのサービス業の経営者が誰でもよく知る「おもてなし」にあると考察します。
本書では、iPodやiTunesといったハードウェア・ソフトウェアの設計、iTunes Storeに代表されるサービスの提供方法を具体的に取り上げ、その端々に如何に「おもてなし」の心が一貫して流れているかを解き明かすと同時に、翻って「おもてなし」を提供できなかったソニーのジレンマを、経営陣とのやり取りや自身の体験談を踏まえながら浮き彫りにしていきます。
●業界を代表する3人との特別対談で明かされる事実
本書は、ブログ「Life is beautiful」の過去エントリを交えた書き下ろしの第1章、『月刊アスキー』での連載をまとめた第2章、そして特別対談の第3章から成る3部構成ですが、特別対談の相手は実に豪華な面々。2ちゃんねるやニコニコ動画で有名なひろゆきこと西村博之氏、長年に渡ってマイクロソフト日本法人を牽引し続けた元会長の古川享氏、そして『ウェブ進化論』『ウェブ時代をゆく』で時代の代弁者となった梅田望夫氏――個性も持論もバックグラウンドも異なる3人と著者が、アップルやソニー、そしてグーグルとマイクロソフトといった主たる企業についてその成功・失敗の法則、「日本発世界」の産業が生まれるために政府は、企業は、そして個人は何をすべきか?を論じていきます。
今まで明かされなかった、あまりにもドラマチックすぎるWindows開発の舞台裏、ビル・ゲイツとの激論、次世代光ディスクのフォーマット統一問題、マイクロソフト退社の理由も飛び出すなど、著者や対談者が語る体験談の数々はIT業界に関心ある人は必見!の内容です。
iPodで音楽市場を席巻し、iPhoneで携帯電話市場にインパクトを与えている、今もっともときめくコンシューマー・エレクトロニクス企業=アップル。同社のような成功企業には皆が羨望の眼差しを向けますが、その一方で我々が見逃しがちなことがひとつ。
「なぜ、日本からはアップルのような企業が生まれないのか?」。
日本を代表するコンシューマー・エレクトロニクス企業といえばソニー。グローバルなインフラや確かな技術力を備え、経営のトップから現場の技術者にいたるまで優秀な人材を揃えていた同社が、なぜiPodのようなプロダクトを出せなかったのか?著者はその答えを解く鍵が、小売店やレストランなどのサービス業の経営者が誰でもよく知る「おもてなし」にあると考察します。
本書では、iPodやiTunesといったハードウェア・ソフトウェアの設計、iTunes Storeに代表されるサービスの提供方法を具体的に取り上げ、その端々に如何に「おもてなし」の心が一貫して流れているかを解き明かすと同時に、翻って「おもてなし」を提供できなかったソニーのジレンマを、経営陣とのやり取りや自身の体験談を踏まえながら浮き彫りにしていきます。
●業界を代表する3人との特別対談で明かされる事実
本書は、ブログ「Life is beautiful」の過去エントリを交えた書き下ろしの第1章、『月刊アスキー』での連載をまとめた第2章、そして特別対談の第3章から成る3部構成ですが、特別対談の相手は実に豪華な面々。2ちゃんねるやニコニコ動画で有名なひろゆきこと西村博之氏、長年に渡ってマイクロソフト日本法人を牽引し続けた元会長の古川享氏、そして『ウェブ進化論』『ウェブ時代をゆく』で時代の代弁者となった梅田望夫氏――個性も持論もバックグラウンドも異なる3人と著者が、アップルやソニー、そしてグーグルとマイクロソフトといった主たる企業についてその成功・失敗の法則、「日本発世界」の産業が生まれるために政府は、企業は、そして個人は何をすべきか?を論じていきます。
今まで明かされなかった、あまりにもドラマチックすぎるWindows開発の舞台裏、ビル・ゲイツとの激論、次世代光ディスクのフォーマット統一問題、マイクロソフト退社の理由も飛び出すなど、著者や対談者が語る体験談の数々はIT業界に関心ある人は必見!の内容です。
著者について
中島 聡
1960年北海道生まれ。早稲田大学高等学院での在学中、NECのワンボードマイコン・TK-80BSの自作プログラムを持って南青山のアスキー出版の編集室を訪問。以来、外部筆者として月刊アスキーへ寄稿。アスキー・ラボラトリーズの一員となり、「PC-8001BASICゲームブック」に収録するゲームのほか、早稲田大学・大学院時代も含めて「CANDY」を初めとする数多くのプログラムの開発や移植を手掛ける。大学院卒業後はNTTに就職。1986 年のマイクロソフト日本法人設立を機会に同社へ転職し、3年後に米国本社へ渡米。Windows95、同98、Internet Explorer3.0、同4.0の開発に携わる。2000年に退社し、ソフトウェア会社のUIEvolutionを設立してCEOに就任、現在に至る。人気ブログ「Life is beautiful」でも有名。
1960年北海道生まれ。早稲田大学高等学院での在学中、NECのワンボードマイコン・TK-80BSの自作プログラムを持って南青山のアスキー出版の編集室を訪問。以来、外部筆者として月刊アスキーへ寄稿。アスキー・ラボラトリーズの一員となり、「PC-8001BASICゲームブック」に収録するゲームのほか、早稲田大学・大学院時代も含めて「CANDY」を初めとする数多くのプログラムの開発や移植を手掛ける。大学院卒業後はNTTに就職。1986 年のマイクロソフト日本法人設立を機会に同社へ転職し、3年後に米国本社へ渡米。Windows95、同98、Internet Explorer3.0、同4.0の開発に携わる。2000年に退社し、ソフトウェア会社のUIEvolutionを設立してCEOに就任、現在に至る。人気ブログ「Life is beautiful」でも有名。
登録情報
- 出版社 : アスキー (2008/3/10)
- 発売日 : 2008/3/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4756151345
- ISBN-13 : 978-4756151346
- Amazon 売れ筋ランキング: - 482,981位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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エンジニア・起業家・エンジェル投資家。工学修士(早稲田大学)・MBA(ワシントン大学)。1989年に渡米し、ソフトウェア・アーキテクトとしてMicrosoft本社で Windows 95 と Internet Explorer 3.0/4.0 を開発。2000年に UIEvolution を起業、2004年にスクエニに売却($56 million)。2007年に MBO で買い戻したのち、車載機向けのソフトウェア会社と成功させ 2019年に Lear に売却($320 million)。主な著書「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」(15万部)。メルマガ「週刊 Life is Beautiful」を発行。現在は、mmhmmの一員(株主、エンジニア)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年5月2日に日本でレビュー済み
なせグーグルは、YouTubeを創れなかったのか?
(Google Videoがあったにも関わらず!)
その謎を解くのが、本書の肝。 大企業病の一例もわかる。
経営学の本ではなく、どちらかと言うと、IT四方山話。
作り手だけのこだわりで、自己満足に終わるのか?
それとも、ユーザーの満足度を高めるこだわりに繋がるのか?
クラフトマンシップ (熟練工の誇り)の重要性も読み解ける。
__________________________________________________________
* 対談×ひろゆき グーグルの先行き不明感
* 対談×古川享 マイクロソフト内でのゴタゴタ
* 対談×梅田望夫 この対談は両者のエリート意識や自己顕示欲が
鼻につくが、欲の無さについて
* 中島聡 「これで世界にインパクトを与えよう」という欲
__________________________________________________________
なんとなく、社会が停滞しているように感じるのは、各自が
"褒められていないから"、上手くやりきれない。
そんな些細なコトが閉塞感の原因になっているのだろう。
(Google Videoがあったにも関わらず!)
その謎を解くのが、本書の肝。 大企業病の一例もわかる。
経営学の本ではなく、どちらかと言うと、IT四方山話。
作り手だけのこだわりで、自己満足に終わるのか?
それとも、ユーザーの満足度を高めるこだわりに繋がるのか?
クラフトマンシップ (熟練工の誇り)の重要性も読み解ける。
__________________________________________________________
* 対談×ひろゆき グーグルの先行き不明感
* 対談×古川享 マイクロソフト内でのゴタゴタ
* 対談×梅田望夫 この対談は両者のエリート意識や自己顕示欲が
鼻につくが、欲の無さについて
* 中島聡 「これで世界にインパクトを与えよう」という欲
__________________________________________________________
なんとなく、社会が停滞しているように感じるのは、各自が
"褒められていないから"、上手くやりきれない。
そんな些細なコトが閉塞感の原因になっているのだろう。
2013年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、主にアップルの躍進に焦点を当てたうえで、どうしてグーグルが自分自身でYouTube
に匹敵するサービスを作れなかったのか、なぜアップルがここまでの成功を収めることができたのか、アップルが社名から「コンピューター」をなぜ外したのかについて、私なりの考察を加えてみる。そこに見えてくるのは、小売店やレストランなどのサービス業の経営者は誰でもよく知っている「おもてなしの心」の大切さ。技術を極めた先にあるもっとも大切な差別化要因が、実は機能の豊富さや知的財産ではなく「おもてなし」である、というのが、本書のテーマである。」
・・・はじめに、より抜粋
すべからく仕事・生業(なりわい)と呼べるものの本質は、
サービス業であるという視点に立てば、いわゆる顧客に対し
どのような感動を与えて続けてゆけるかが、存続のそして成功の
鍵ではないだろうか。
自分本位の身勝手な論理を押し付けて、リピーターを得ようとすることは、天に向かって唾するに等しい行為とも言える。
技術偏重・多機能などユーザーの欲するモノとの乖離が、顧客離れを加速させることは、イノベーションのジレンマでも指摘されている。それらを他山の石として、まずは身近な所から、私も自ら行動を変革させようと思う。
これが、私の今年のテーマである。
に匹敵するサービスを作れなかったのか、なぜアップルがここまでの成功を収めることができたのか、アップルが社名から「コンピューター」をなぜ外したのかについて、私なりの考察を加えてみる。そこに見えてくるのは、小売店やレストランなどのサービス業の経営者は誰でもよく知っている「おもてなしの心」の大切さ。技術を極めた先にあるもっとも大切な差別化要因が、実は機能の豊富さや知的財産ではなく「おもてなし」である、というのが、本書のテーマである。」
・・・はじめに、より抜粋
すべからく仕事・生業(なりわい)と呼べるものの本質は、
サービス業であるという視点に立てば、いわゆる顧客に対し
どのような感動を与えて続けてゆけるかが、存続のそして成功の
鍵ではないだろうか。
自分本位の身勝手な論理を押し付けて、リピーターを得ようとすることは、天に向かって唾するに等しい行為とも言える。
技術偏重・多機能などユーザーの欲するモノとの乖離が、顧客離れを加速させることは、イノベーションのジレンマでも指摘されている。それらを他山の石として、まずは身近な所から、私も自ら行動を変革させようと思う。
これが、私の今年のテーマである。
2008年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブログを日ごろから読んでいたので予約までして楽しみにしていた本だが、271ページの本書の123ページ以降、すなわち半分以上のページ、が特別対談で占められているというなんとも期待を裏切られる作品。
第一章「おもてなしの経営学」は、ほぼブログと同じ程度の情報量しかない。経営にはおもてなしが重要という主張に対して、同意・反対できるだけの論理が展開されていないため、本として出版するレベルにまで昇華されてないように感じられた。ブログでは、その程度の内容でエントリーしてもいいだろうが、本として出版する以上、もうすこし踏み込んだ考察がほしかった。
続く、第二章「ITビジネス蘊蓄」は第一章との関連が薄く、これを掲載している筆者の意図がわかりかねた。筆者の経験などが語られた内容自体は、興味深いものがあるが、まったくもって「おもてなしの経営学」な話ではない。
第三章の特別対談も同様に、内容としては興味深い。しかし、対談のためのページ数があまりにも多く、ページ稼ぎとしかおもえなかった。
おもてなしの経営学というキーワードによって本書に興味を持たれた方は、本書を買う必要はなく、ブログのエントリーを3つか4つみれば十分である。筆者のIT業界に関する経験・洞察が知れるという程度でしか本書の価値はない。
第一章「おもてなしの経営学」は、ほぼブログと同じ程度の情報量しかない。経営にはおもてなしが重要という主張に対して、同意・反対できるだけの論理が展開されていないため、本として出版するレベルにまで昇華されてないように感じられた。ブログでは、その程度の内容でエントリーしてもいいだろうが、本として出版する以上、もうすこし踏み込んだ考察がほしかった。
続く、第二章「ITビジネス蘊蓄」は第一章との関連が薄く、これを掲載している筆者の意図がわかりかねた。筆者の経験などが語られた内容自体は、興味深いものがあるが、まったくもって「おもてなしの経営学」な話ではない。
第三章の特別対談も同様に、内容としては興味深い。しかし、対談のためのページ数があまりにも多く、ページ稼ぎとしかおもえなかった。
おもてなしの経営学というキーワードによって本書に興味を持たれた方は、本書を買う必要はなく、ブログのエントリーを3つか4つみれば十分である。筆者のIT業界に関する経験・洞察が知れるという程度でしか本書の価値はない。
2008年3月29日に日本でレビュー済み
おそらく、本書の評価は大きく二分されることと思われる。一つは、既に著者の blog で読んだ内容の反すうないしはキーパースンとの対談に新たな発見はないというもの、二つ目には、ユーザエクスペリエンスを「おもてなし」と定義した(ちなみに、この定義は著者によるものではないと本書中に記されている)慧眼への評価、である。
前者の評価を加味することは避け得ず、星5個に満たない部分はそこから来る不満を反映したつもりだ。しかしながら、後者の評価、本書で言えば前半部分、これは今後につながる「慧眼」であると言って良い。
人間工学(エルゴノミクス/アーゴノミクス)という言葉がある。ヒューマン・インターフェースを優れたものにしつつ使い勝手を向上させるのがその主眼である。それを追う形で、例えば企業組織で人が働きやすい環境とは何か、あるいは居心地の良いeコマースサイトとは何か、といった要件を語る際の人間工学(当初の人間工学をミクロ・エルゴノミクスと捉えるなら、組織やサイトの「居心地」はマクロ・エルゴノミクスと捉えられる)に昇華させ得る理論である。さらには、トヨタの「カイゼン」に言及する際の現場主義に関する考察など、実に示唆に富んでいる。このあたりの評価を星3つとしたい。
構成を再考するならば(学問・研究上の)工学的要件を備えたであろうと思うと、いささか残念なところはある。次作に期待したい。
前者の評価を加味することは避け得ず、星5個に満たない部分はそこから来る不満を反映したつもりだ。しかしながら、後者の評価、本書で言えば前半部分、これは今後につながる「慧眼」であると言って良い。
人間工学(エルゴノミクス/アーゴノミクス)という言葉がある。ヒューマン・インターフェースを優れたものにしつつ使い勝手を向上させるのがその主眼である。それを追う形で、例えば企業組織で人が働きやすい環境とは何か、あるいは居心地の良いeコマースサイトとは何か、といった要件を語る際の人間工学(当初の人間工学をミクロ・エルゴノミクスと捉えるなら、組織やサイトの「居心地」はマクロ・エルゴノミクスと捉えられる)に昇華させ得る理論である。さらには、トヨタの「カイゼン」に言及する際の現場主義に関する考察など、実に示唆に富んでいる。このあたりの評価を星3つとしたい。
構成を再考するならば(学問・研究上の)工学的要件を備えたであろうと思うと、いささか残念なところはある。次作に期待したい。
2008年5月25日に日本でレビュー済み
ワタシは、氏のブログを読んだことはないのですが、結構おもしろかったです。
レビューのタイトルは、後半の対談で中島氏が語る言葉ですが、この辺が、
日本企業の組織の中の歯車として生きていくのと、その対極として、生き馬の目を
抜く、ハイテク、シリコンバレーで、自分の存在と成功と仲間での成功を目指して
仕事をしていく人種の違いなのか?そんなことを強烈に印象づけられる、おもしろい
視点の本でした。
グーグル、アップル、ソニー、マイクロソフト、IBMや、その他、ハイテクベンダー
の名前が登場しますが、第一章で、はやりの、ユーザ・エクスペリエンスを「おもてなし」
という経緯は興味深かったです。
アスキー、マイクロソフトで働き、ハイテクの潮流の、まさに中心で生きていた氏
が語る、産業の世代交代、IT成功モデルの交代劇の分析は、一種、梅田氏の一連の著作と
通じるものもあり、この業界の栄枯盛衰と、しかし、磐石にも思えるグーグルの今後
の不安も、なるほどと読める、業界ものでもあります。
どの産業にしろ、ビジネス社会で生きていくうえで、硬くない対談も含めて、
一度読んでおいて損はない佳作です。
ただ、ちょっと昔の最盛期や、自分たちのやってきた仕事を、なつかしむくだりも
対談などには特に、多く登場し、その時代を知らない若い世代は、ちょっと
辟易するかもしれないな、とも思ったりしました。
レビューのタイトルは、後半の対談で中島氏が語る言葉ですが、この辺が、
日本企業の組織の中の歯車として生きていくのと、その対極として、生き馬の目を
抜く、ハイテク、シリコンバレーで、自分の存在と成功と仲間での成功を目指して
仕事をしていく人種の違いなのか?そんなことを強烈に印象づけられる、おもしろい
視点の本でした。
グーグル、アップル、ソニー、マイクロソフト、IBMや、その他、ハイテクベンダー
の名前が登場しますが、第一章で、はやりの、ユーザ・エクスペリエンスを「おもてなし」
という経緯は興味深かったです。
アスキー、マイクロソフトで働き、ハイテクの潮流の、まさに中心で生きていた氏
が語る、産業の世代交代、IT成功モデルの交代劇の分析は、一種、梅田氏の一連の著作と
通じるものもあり、この業界の栄枯盛衰と、しかし、磐石にも思えるグーグルの今後
の不安も、なるほどと読める、業界ものでもあります。
どの産業にしろ、ビジネス社会で生きていくうえで、硬くない対談も含めて、
一度読んでおいて損はない佳作です。
ただ、ちょっと昔の最盛期や、自分たちのやってきた仕事を、なつかしむくだりも
対談などには特に、多く登場し、その時代を知らない若い世代は、ちょっと
辟易するかもしれないな、とも思ったりしました。
2008年7月27日に日本でレビュー済み
著者の言わんとするところの、おもてなし(=ユーザーエクスペリエンス)
の重要性については私も同意見なのだが、なぜ重要かという点について
もう少し掘り下げが欲しかった。調査、考察を重ねた見解というよりは、
思ったことをそのまま書いている印象であり感想文の域を出ていないと感じた。
また、おもてなしや経営についての内容は少なく、
特別対談やIT業界にまつわるブログ的散文(これはこれで面白いコンテンツ
ではある)が多くを占めている。
全体的には最近のIT業界について思うところを記した本であり、
その一つの話題としてアップルを取り上げている印象であった。
特別対談においても、著者の発言に対談相手に比べて思索の浅さを
感じる部分が散見され、掘り下げの不足を感じたメインの部分と相まって、
全体的な物足りなさを感じた。逆に、肩肘張らずに読み流す分には
これくらいのほうが良いとも思う。
の重要性については私も同意見なのだが、なぜ重要かという点について
もう少し掘り下げが欲しかった。調査、考察を重ねた見解というよりは、
思ったことをそのまま書いている印象であり感想文の域を出ていないと感じた。
また、おもてなしや経営についての内容は少なく、
特別対談やIT業界にまつわるブログ的散文(これはこれで面白いコンテンツ
ではある)が多くを占めている。
全体的には最近のIT業界について思うところを記した本であり、
その一つの話題としてアップルを取り上げている印象であった。
特別対談においても、著者の発言に対談相手に比べて思索の浅さを
感じる部分が散見され、掘り下げの不足を感じたメインの部分と相まって、
全体的な物足りなさを感じた。逆に、肩肘張らずに読み流す分には
これくらいのほうが良いとも思う。
2008年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラジオ、テレビ、電子レンジ、デジカメ、携帯型音楽プレーヤーなどもともと
そういうものがない状況下では、技術でもってそういう製品を投入し、生産技
術を改良しコストを下げ大量生産販売する仕組みを作り上げれば良かった。
しかし、もはやそういう「製品」はあるなかで、顧客に新たな価値、驚きを与
えて買い換えを促すために必要なものは、従来の技術指向だけではうまくいか
ない。じゃあ、何が必要なのかというその何かを「ユーザーエクスペリエンス」
という言葉で括って、幾つかのポイントを指摘している。
技術論、経営論と言うほど突っ込みは深くないが、IT業界の最前線にいた著者
の体験や考察は、一般的な評論に比べてやはり迫力がある。
プログラマー、SE、IT系のマーケターなども大いに参考になる内容である。
そういうものがない状況下では、技術でもってそういう製品を投入し、生産技
術を改良しコストを下げ大量生産販売する仕組みを作り上げれば良かった。
しかし、もはやそういう「製品」はあるなかで、顧客に新たな価値、驚きを与
えて買い換えを促すために必要なものは、従来の技術指向だけではうまくいか
ない。じゃあ、何が必要なのかというその何かを「ユーザーエクスペリエンス」
という言葉で括って、幾つかのポイントを指摘している。
技術論、経営論と言うほど突っ込みは深くないが、IT業界の最前線にいた著者
の体験や考察は、一般的な評論に比べてやはり迫力がある。
プログラマー、SE、IT系のマーケターなども大いに参考になる内容である。