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三つのエコロジー 新装版 単行本 – 1997/11/1

4.1 5つ星のうち4.1 11個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

フランス新左翼を代表する哲学者ガタリが縦横無尽に語った、精神分析・科学・生物学・倫理学・政治そしてエコロジー問題。生前最後のインタビューを収録した、93年刊の新装版。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 大村書店 (1997/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 236ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4756310605
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4756310606
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 11個の評価

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フェリックス・ガタリ
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年1月10日に日本でレビュー済み
 人間たちの暴挙に、地球は悲鳴をあげている。ガタリは従来の環境問題が自然環境に限定されていると疑問をていし、自らの造語であるエコゾフィー(エコロジー+フィロソフィー)を提案する(p.10)。エコゾフィーは三つのエコロジー的な領域からなる。すなわち、「環境と社会的諸関係と人間的主観性」である。本書の主張は、まさにこれに尽きる。

 マルクスが『資本論』第一巻刊行(1867年)後に残した研究ノートには、自然環境への強い関心が記録されている(斎藤幸平『カール・マルクス『資本論』 NHK100分de名著 2021年1月号』p.112)。150年前のマルクスが環境問題とは意外なのだが、彼の労働の定義は『資本論』第一巻 第五章第一節に、「労働は、まずもって、人間と自然とのあいだの一過程、すなわち、人間が自然との物質代謝を自らの行為によって媒介し、規制し、制御する一過程である。」となっている(同上 p.15)。「自然との物質代謝」の部分が、マルクスの自然科学分野への関心を示しているといえよう。

 「代謝」から思い出すのは、1966年発刊のカール ポランニー『経済の文明史』(ちくま学芸文庫)は、経済を「人間に物質的欲求充足の手段を与えるかぎりでの、人間と自然環境および社会環境との間の代謝」と定義していることである(p.361)。なかなか面白い定義だ。環境問題を解決するには自然環境ばかりでなく、社会環境も対象としなければならないからだ。

 そして本書のガタリは、エコゾフィーを提唱し、自然環境と社会環境に精神環境を加えるのである。精神環境としての主観性を、ブルデューのハビトゥス論のロジックを借りて説明すれば、単純すぎる言い方になるが、主観性は自然環境と社会環境との代謝によってつくられるということになろう。
 ガタリの提案は、この自然と社会をいかに変えるかということよりも、人々の主観性をいかに変えるかを問題とする。「こういったメンタリティーをどうやって変えるのかということが最終的な問題として生じてきます。P.113」とあり、最後に「精神分析や制度分析、映画、文学、詩、新しい教育法、あるいは創造的な都市計画や建築、こういったものすべてが、p.136」人間総体の意思革命をもたらすと締めくくる。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
環境が病むのを「社会のモラル」と嘆き、社会が病むのを「個人の倫理」と片付け、精神を病むのを「環境のせい」と。一体何が問題かと、この書を手にしました。

ガタリの書は、私のような素人には本当に難解ですが、非常に大切なものを語っている気がします。

部分を見て、他者の責任にして、最適を図ろうと、政治が社会が人が画策しているけど、それは過ちの繰り返しで、それらはすべて縦横に相互に関連したもの。全体最適の生き方を。って感じでしょうか。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月26日に日本でレビュー済み
エコロジーという言葉を聞くと、動物愛護や自然環境破壊の防止、"エコな生活"というワードを連想される方が多いと思います。しかしながら、本書では少し違ったアプローチをしています。ガタリは従来のエコロジー思想に加えて、今までの人間生活一般の見直しを主張しています。マスメディアにコントロールされた画一的な生活、"当たり前"だと思い込まれている社会規範(ドゥルーズ・ガタリ的に言えば、コード)を問い直すということです。これは哲学・思想を研究する学者だけに向けられたものではなく、今の社会で生活している市民の方にもあてはまることだと思います。
これはイデオロギーの話ではありません。従来のマルクス主義を擁護するものでもありません。つまり、いかに多様な社会を作っていくのかという問いかけに対するひとつ方法をガタリはこの本の中で展開しています。
ポストフクシマの時代を向かえた現代社会では、この本で唱えられた思想の意義はますます重要になるだろうと思います。
今の社会や現状秩序に対して疑問を抱いてる方にとっては必読の書だと思います。
また、資本主義と分裂症2部作(アンチオイディプスと千のプラトー)と合わせて読むと理解が深まるかもしれません。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月1日に日本でレビュー済み
しばしば「ポストモダニスト」と呼ばれる人々は、自然や環境の問題に

ついて語ることが少ない。少なすぎる。それは、彼らが故意にか無意識

にか無視しようとしている「責任」の倫理を、この問題が導入してしま

うからかもしれない。

そんな中でも、ガタリのこの本は出色の本だ。この本によって、「自

然」と「環境」との違いが明確になるだろうし、その「環境」が単に動

植物のみならず、社会的・文化的環境をも包含していることが理解でき

るようになるだろう。仮にエコロジーの運動をすすめようとするなら

ば、「自然保護」というより、後者の環境、すなわち情報環境も含めた

広義の人間をとりまく社会的-自然的諸関係を、人間の〈生〉を豊かにす

る方向で変容するような多様な実践へと、それが生成していかなければ

ならない点を、本書ははっきり語っている。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年12月31日に日本でレビュー済み
 今エコロジーは資本主義に取り込まれ、拡大経済の材料とされている。ガタリはエコロジーを自然環境からのみ考えるのではなく、社会環境、個人の内面の環境と合わせて三つのエコロジーの視点が必要と説く。環境問題の悪化を食い止めるためには商品化されたエコではなく、社会全体のエコロジー化と、その社会で生きていくための新しい価値観の獲得が必要。
 これが20年前に書かれた文章であることを考えるとガタリが構想した社会の実現は厳しい。しかし、進むべき方向として常に意識しておきたい思想である。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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